霊界探偵編
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ばぁちゃんのお使いで久々に街に来た
人が多くて賑やか…
お使いも終わった帰り道を歩いていると
知らないふたりの男の人に話しかけられた
「ねえ君、お願いがあるんだけど」
『なに?』
「おれらの友達がけがしちゃって困ってて…」
「助けてほしいんだ!この通り!!」
手を合わせて懇願する男の人
まぁけがなら治せるかも
と思っていると腕をつかみ引っ張られた
「頼むよ!こっちにいるんだ」
そして公園に入り茂みの方へ歩き始めた
その時
反対の腕が掴まれ足が止まった
「何してるんですか?翼」
『…蔵馬…』
振り向いた先にいたのは赤い髪をなびかせた蔵馬だった
でもなぜか…殺気出してる?
「お前!なんなんだよ!?」
「翼、何してるんですか?」
『けがしてる人がいるって…』
蔵馬は男の人達を無視していたけど私の一言で睨み付けた
「ひっ!」
「いや、」
「手当ては君達でできますね」
「そ、そうするよ!」
蔵馬の圧で公園からそそくさと出ていった
けがした人置いてってよかったのかな…
「翼…あまり知らない男についていくのは感心しませんね」
『けがしてるなら治せるかと思って』
「そういって貴女を連れ込むつもりだったんだ」
『連れ込む?』
「これからは知らないヤツにはついていかないように」
『…わかった…気を付ける』
「(分かってないな…
自分の容姿が人の目をひくことを…
ずっと山奥で育ての親としかほぼ関わってなかったようだし
天然…というか世間のことにうといみたいだ…)
それよりもう動き回っても大丈夫なんですか?」
『…うん?』
「幽助と桑原君は全身疲労で動きにくいみたいだよ」
『あのふたりはまだ霊気を操って日が浅い上にムチャするから…』
「もしよかったら翼も行きませんか?
ふたりに会いに」
『何かあるの?』
「動けないふたりの護衛を霊界から頼まれたんだ…
ふたりのニセ者が午後4時・地獄団地跡で決闘を仕組んだらしい」
『ニセ者…似てるの?』
「確かめに行こうか」
いくら全身疲労でも負けないだろうけど
幽助と桑原のニセ者を見にふたりのもとへ行くことにした
▽
地獄団地跡に着くとすでに幽助と桑原、それからがらの悪いのがたくさんいた
思った以上に幽助と桑原は動きが鈍い…
人間相手ならまだしも妖怪相手ならちょっと怪しそう
見物している間にがらの悪いやつらが幽助と桑原に向かって走り出した
「翼、やつらの動きを止めてくれ」
『え?…わっ』
蔵馬が私を抱き上げ決闘の中心まで跳んだ
「ちょっと待ったァーーっ!!」
蔵馬が叫びながら飛び下り私を隣におろした
気絶しない程度に殺気を込めた
キッ
「うっ!」
「な、なんだ…」
何人かは気絶してしまった
加減が難しい
みんなの動きが止まったところで蔵馬が話し始めた
「30分も前に始めるとは気の早い人達だ
だがお互い牙をむける相手が違いますよ
全てをしくんだのはそこにいるふたりだ!!」
蔵馬が指差した先を見ると男が隠れていた
ちょっと、似てるかも…
ニセ者が仲間を呼ぶも飛影がすべて蹴散らしていた
騙されたことが分かったためニセ者達はボコボコにされた
…やっぱり似てないかも。
「あー危なかったぜ、助かったよ」
「…ったく、こんな下らん連中にオレの手をわずらわせやがって
いいか!!あんなカスにお前が負けることは許さん
そうなったらそのお前に一度のまぐれとはいえ敗れたオレはなんなんだ
さっさと霊力のレベルをあげろ!!
そこの女のようにな」
『?』
「ははは、まったくだ
これで借りがふたつになっちまったな」
「ヤロォ…オレはもっとハンサムだぞ」
『やっぱりちょっと似てたけど』
「そりゃないぜぇ…翼ちゃん…」
「…ま、しかしこれからも世話になっちまうんだろうな
よろしくたのむ!」
幽助は飛影に手を差し出した
飛影も幽助にならって手を出したのかと思いきや
ビデオテープを渡した
『これ何?』
「霊界からの次の指令だ」
「もうかよ…」
『……』
「なんだ?気になるのか?翼」
『ん…』
「じゃぁ今度見るとき来いよ!」
『いいの?』
「おぉ」
「浦飯…よく翼ちゃんの言いたいことが分かるな」
「翼の?
言葉数は少ねーけど、分かりやすいヤツだぜ」
幽助は確かに察してくれるから居心地がいい
日々過ごしてばぁちゃんしか話すことのなかった私にはとても新鮮
幽助に会ってからどんどん世界が広がっていく
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