霊界探偵編
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霊波動を集中して針の上に人差し指一本で逆立ちしたり
バアサンの霊波動を受け止めたり
火の上で座禅したり針の山の上で寝たりと
大変な修行だった
それを乗り越え必殺技を覚えたオレは
妖魔街にすむ四聖獣の持つ虫笛を奪って壊す任務に向かった
居合わせた桑原とともに一緒に妖魔街へと入ると
雑魚妖怪にあっという間に囲まれた
力は対したことねぇが数が多く足止めを食らっていた
しかし突如現れたマントのふたりが敵を素早く倒した
「おい!!こんな奴等にてこずってる様じゃ城に入ることすらできないぞ!!」
「ふたりじゃ大変だろう?手を貸そうか」
「!!オメーらなんで!?
蔵馬と飛影じゃねーか!!」
「フッ…ま、いわゆる社会復帰のための奉仕活動ってとこかな
君達に協力することで免罪も可能ということになっている」
「そっか、コエンマもイキな事してくれるじゃねーか」
和やかな雰囲気で紹介を始めようとすると口を挟んだのが飛影だった
「蔵馬はどうか知らんがオレが興味あるのは四聖獣に先盗りされた宝や妖具だ
貴様らに協力する気なんか全くないからな!
いいか幽助!貴様への報復はきっちり行うぞ
せいぜい用心しておくんだな」
「まぁいいや、今は味方がおおけりゃ多い方がいいしな」
話をしているとさっきまで相手をしていた雑魚妖怪の親玉が攻撃を仕掛けてきた
「そう簡単にお前らを城に近付けさせるわけにはいかない」
なんとか攻撃を避けたがオレらがいたところは地面がえぐれていた
「なんだまだ居やがったのか」
全員が攻撃体制に入ると
親玉は動きをピタリと止めそのまま前のめりに倒れた
「なんなんだ一体…」
親玉の体の上にはパーカーのフードを被り布で鼻と口を覆い両手をポケットに突っ込んだまま佇む女がいた
「何者だ貴様…」
「お前は…翼じゃねーか!!」
「あ!あの時のかわいこちゃん!!」
『幽助…みつけた』
翼は親玉の上からふわりとオレらの前に降りてきた
「翼も手助けに来てくれたのか?」
『…いや、手は出さない
修行の成果を見てこいってばぁちゃんが…』
「なんだよー…お前がいれば百人力だってのによ
てかなんだよその布、息しづらくねーのか?」
『あんまり知らない妖怪に顔を覚えられたくない』
「はは、相変わらず変わったヤツだなー」
翼と雑談していると桑原がオレの腕を引っ張った
「ちょ、ちょっと待てよ浦飯!なんでお前があのかわいこちゃんと親しげなんだよ!!」
「あ?!だって修行中はずっと同じ屋根の下で暮らしてたからな!
修行も手伝ってもらったし飯も作ってもらったし」
「なんだとー!こら浦飯羨ましいやつめ!!
あんなクールなのにどうやって仲良くなれたんだ?!」
「翼はクールっていうよりボーッとしてるだけだぜ
表現方法しらねーだけで良いヤツだしな」
オレと桑原の会話をよそに蔵馬が翼に声を掛けていた
「初めまして、オレは蔵馬、こっちは飛影
あの大きな妖怪を倒したのは君?」
『まぁ…』
「貴様…何者だ?気配が変わっている」
『私は、妖怪と人間のハーフ、らしい…
霊気も妖気もどちらも扱う
いわゆるハンパモノってやつ…』
「なるほどな…少し腕は立つようだが
足手まといはいらんからな」
『あぁ、助けはいらないし邪魔もしない』
「ふんっ」
「飛影なりに貴女を認めてるみたいだね」
『そう?』
「えぇ、あの大きな妖怪を霊気も妖気も使わず一瞬で倒したでしょう
これからよろしくね」
『ん…』
5人になったオレ達は四聖獣の待つ迷宮城へ向かった
▽
裏切りの門は飛影の素早さでなんとか通ることが出来た
そして最初の部屋に待っていたのは体が岩のような妖怪、玄武だった
「オレがやろう
敵の性質がわからない以上全員で行くのは危険だ」
「蔵馬!」
「それに飛影にばかりいい格好をさせるわけにはいかないしね」
「うるさい!」
「ム、ムチャだぜ…それよりなんとかスキを見て上に進んだ方が…」
「貴様は蔵馬の強さを知らんからな
なぜオレがヤツと組んだか教えてやる
敵にまわしたくないからだ
自分に危害を加えようとする者に対する圧倒的な冷徹さはオレ以上だぜ」
蔵馬が玄武の前に立つと玄武の尻尾が床に入っていき
岩の中を通って蔵馬の背後から尻尾が現れ腹を引き裂いた
「蔵馬、大丈夫か!!」
「心配はいらない、かすり傷だ
不意をつかれて多少驚いたがね」
玄武は体ごと地面に沈みこみ蔵馬へ攻撃を仕掛けた
蔵馬は髪の毛からバラの花を取りだした
「薔薇棘鞭刄ローズウィップ!!」
すると部屋中がバラの香りに包まれた
そして蔵馬は一撃で玄武を切り刻んだ
終わったかに見えたが玄武は元に戻り
自らを分裂し飛ばして攻撃をしてきた
無数に飛び交う岩の中から、体を元に戻す司令塔の役目をする中枢岩を捕らえ
その岩を割ることで玄武は消滅した
「後はオレ達にまかしとけ!!」
蔵馬の元に翼が近付いた
『キズみせて』
「いえ…先を急ぎましょう」
『止血と傷口の縫合してから』
「意外と強引なんだね」
『…』
蔵馬の制服をたくしあげ傷口に手をかざした
手のまわりが淡く輝きを放ち始めた
「(あたたかい…)」
気付けば傷口はうっすらと跡を残す程度になった
「これはすごい…!!」
『とりあえず表面を塞いだだけだから治ってはいない
続きは進みながらでいい?』
「ええ、ありがとう翼」
『…たいしたことじゃない』
そっぽを向く翼に蔵馬は笑みをこぼした
▽
次は3m以上はある獣の妖怪、白虎に桑原が立ち向かう
白虎の分身妖獣を桑原が一直線にさせ霊剣で串刺しにして塔のまわりで縛り付けた
『(選考会に来てたときより霊力の使い方がうまくなってる)』
ついに白虎と相対するも霊気を吸われ勝機はないように見えた
ありったけの霊気を白虎に注ぎ込むと
霊気の許容量を超えて白虎は耐えられず霊気が溢れだした
決着をつけるため白虎に連れられた部屋は足場が少なく
下に落ちれば一瞬で死に至る濃獄酸の風呂になっていた
どんどんと足場をなくされた桑原は霊気の剣を棒がわりにして白虎に一撃をくらわし
もろとも下へと落ちていった
素早く翼が駆け寄ると
桑原は岩にサラシがひっかかりなんとか一命をとりとめていた
『悪運が強い…』
「は、はやく上げてくれーい…切れるぅ」
これで四聖獣も残りは半分になった
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