キール編
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【本堂瑛祐】
学校からの帰り道
翼からメールが来た
《新ちゃん、今からみんなで探偵事務所に行くんだけど
後から来る子をよく見ててくれる?》
なんだ、誰が来るんだ…?
翼に返信をしようとした時
後ろから声が掛かった
「あ、コナンくーん!」
「よ!ガキんちょ!」
「あ、蘭ねーちゃんに園子ねーちゃん、翼ねーちゃん」
『こんにちは、コナンくん…』
振り向いた先にいたのは
蘭と園子と困ったような顔の翼…
この状況じゃ聞くに聞けないな
以前助けた仔猫の話をしていると
園子が気になっていた話題に触れてくれた
「それで?彼はいつ来るの?」
「一回、家で着替えてから来るってさ!」
「え?彼って?」
「ホラ、この前話したじゃない!
わたしのクラスに来た転校生がウチに来たがってるって!」
「て、転校生?」
ちらっと翼を見るとまた少し困った顔をしてみせた
後から来る子ってそいつのことか…?
「あ、そっか!この事話した時コナン君寝てたんだっけ…」
「ねぇ…何でその人ここに来るの?」
「え?」
「何でって…」
「あーら、このガキんちょ…
蘭に新しい男ができたと思って、
いっちょ前にヤキモチなんか焼いちゃって~」
『ヤキモチ…可愛いなぁ…』
「ち、違うよ…」
「んじゃなーに?この事を新一君にチクる気?」
「残念でした!彼のお目当てはわたしじゃなくて…」
気になる話を遮るように蘭が事務所のドアを開けると
いつになくかっこつけたおっちゃんがいた…
「やあ、お帰り、蘭…早かったな…
帰ったところ悪いんだが、コーヒーを一杯いれてくれないか…?
どうやらお前のいれたヤツじゃないと、
俺の脳細胞はヘソを曲げて目を覚まさないようだ…」
「はぁ!?」
「それって誰かのマネ?」
『小五郎さんかっこいー!』
「ん?なんだよ!
翼と大金持ちのじゃじゃ馬娘しか来てねーじゃねーか!」
「じゃじゃ馬って…」
『お邪魔してます』
「ああ…例の子なら後で来るってさ!」
「…ねぇ、もしかしてその人おじさんに会いに来るの?」
「そう!お父さんの大ファンなのよ!」
「ーーったく気合い入れて出迎えるんじゃなかったぜ…」
「でもねえ…たかが高校生の男の子に格好つけなくても…」
「お、男の子?あれ?
アナウンサーの水無怜奈さんによく似た女子高生じゃなかったか?」
え?
水無怜奈に似た…?
「ちゃんと言ったじゃない!男子生徒だって!」
「だって、お前いつも「あの子あの子」って言ってたからてっきり…」
「ダ…ダメだおじさん!!その人に会っちゃ!!」
「あん?」
コンコン
事務所を、ノックする音が聞こえる
まさかやつらの…!?
「あ!来たみたい!」
「どうぞー!」
蘭の声を聞き勢いよく開いたドアから
なんと人が飛んできてオレはその下敷きになった
ドカ
ドテッ
「す、す、すみません、何かにつまずいてしまって…」
オレを巻き添えにころんだヤツは
飛んでいったメガネを手探りで探すうちに
オレの頬に行き着いた
ムニュ
「ん?は、初めまして毛利探偵!
お会い出来て光栄です!」
「へ?」
「それ、ウチで預かってるコナン君なんだけど…」
「え?あ…あれぇ?」
目が悪いのか確かめるようにオレの頬を引っ張る…
なんなんだコイツ…
「ホラ眼鏡!」
『2人とも大丈夫?』
「この人がわたしのお父さん…」
「ども…」
「し、失礼しました…
初めまして、毛利探偵!!僕、本堂瑛祐といいます!
どうぞよろし…くっ、」
ゴッ
倒れたときについた埃を払っていると
今度はヤツ…本堂瑛祐にお辞儀と共に頭突きをされた
それにふらついた当の本人は、後ろの棚にぶつかり
その衝撃で棚の上に置いていた段ボールが頭に落下した
再びふらつき、目の前にいた翼の胸に顔面を着地させた
『だ、大丈夫?瑛祐くん…すごい音したけど…
コブになってない?』
抱き締めるように頭をさする翼…
むっ…
いつまでそうしてるんだよ
とりあえず無言で2人を引き剥がした
「なんとなくわかったよ…
蘭がこいつを「あの子」って呼んだわけが…」
「あ…でも、ちょっとドジなだけだから…」
「ドジじゃなくて運が悪いだけですよ!
神様に嫌われているとしか思えません!」
「うーん…これで女の子なら萌えキャラなんだけどねぇ…」
「だから僕、会いたかったんです!毛利探偵に!」
「ん?何で?」
「あなたの運を少しでも僕に分け与えて欲しくて!」
「運?」
「だって、寝てる間に事件を解決に導いてしまうなんて
超ラッキー!!きっとその時だけ、
あなたに神様が降臨しているんですよ!!」
「か、神様って…」
本堂瑛祐はおっちゃんが事件の話をはぐらかすことについても言及した
こいつ、別の意味でやべーな…
「とにかく僕に眠りの小五郎を見せてください!
お願いします!」
「ーって言ってもなあ…
今、受けてる以来は浮気調査と…ストーカー調査ぐらいだし…」
おっちゃんが悩んでいると
事務所のドアが再び開いた
「あのーすみません…
毛利探偵事務所はこちらでよろしいでしょうか?」
「あ、はい…」
「も、もしかして事件の依頼ですか!?」
「ま、まあ…」
「やったぁ~~!!」
依頼者が来たことで本堂瑛祐は喜び
体を縮めたことで再び俺の後頭部にぶつかった
またコイツ…
『ちょ、わっ』
ふらつき後ずさる本堂瑛祐の後ろにいた翼は
つまずいた奴を支えようとするも
そのままソファに2人で転がった
「わあっ」『んむっ』
「ちょっと2人とも大丈夫!?」
「あんた転校してきてからずっと翼にラッキースケベしすぎよ」
「すみませんっ」
『瑛祐くんは大丈夫?』
「は、はい!」
とりあえず翼を奴から離し
小声で確認をした
「おい…あいつもしかして…」
『なんか怖い感じはしないんだけど…』
「あのドジなところを見てたらなぁ…
でももしかしたら水無怜奈に似てるあいつをここに送り込んで…」
『うーん…どうかな…
でもちょっと気になるんだよね
嘘かどうかすごく分かりにくい人で』
「翼でも分かりにくいのか…」
『もともとあてにならないよ
でも…分からないけど…気をつけてね?』
「ああ…
…オメーも…あいつに近付くなよ…」
『クラスメイトだから近付かないのは難しいなぁ』
「あいつのドジに巻き込まれないように
普段から距離を開けてろって言ってんだよ」
『確かに瑛祐くん転校がきてからよく巻き込まれるけど
ケガしそうになったことは一度もないから大丈夫だよ』
「(あいつわざと翼を巻き込んでんじゃねーだろーな…
…ははっ……まさかな)」
用事があると翼は先に帰っていった
依頼人の事件先まで着いてきた本堂瑛祐は
探るような様子を見せることもあったが
やっぱりただドジな奴なのかもしれない…
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学校からの帰り道
翼からメールが来た
《新ちゃん、今からみんなで探偵事務所に行くんだけど
後から来る子をよく見ててくれる?》
なんだ、誰が来るんだ…?
翼に返信をしようとした時
後ろから声が掛かった
「あ、コナンくーん!」
「よ!ガキんちょ!」
「あ、蘭ねーちゃんに園子ねーちゃん、翼ねーちゃん」
『こんにちは、コナンくん…』
振り向いた先にいたのは
蘭と園子と困ったような顔の翼…
この状況じゃ聞くに聞けないな
以前助けた仔猫の話をしていると
園子が気になっていた話題に触れてくれた
「それで?彼はいつ来るの?」
「一回、家で着替えてから来るってさ!」
「え?彼って?」
「ホラ、この前話したじゃない!
わたしのクラスに来た転校生がウチに来たがってるって!」
「て、転校生?」
ちらっと翼を見るとまた少し困った顔をしてみせた
後から来る子ってそいつのことか…?
「あ、そっか!この事話した時コナン君寝てたんだっけ…」
「ねぇ…何でその人ここに来るの?」
「え?」
「何でって…」
「あーら、このガキんちょ…
蘭に新しい男ができたと思って、
いっちょ前にヤキモチなんか焼いちゃって~」
『ヤキモチ…可愛いなぁ…』
「ち、違うよ…」
「んじゃなーに?この事を新一君にチクる気?」
「残念でした!彼のお目当てはわたしじゃなくて…」
気になる話を遮るように蘭が事務所のドアを開けると
いつになくかっこつけたおっちゃんがいた…
「やあ、お帰り、蘭…早かったな…
帰ったところ悪いんだが、コーヒーを一杯いれてくれないか…?
どうやらお前のいれたヤツじゃないと、
俺の脳細胞はヘソを曲げて目を覚まさないようだ…」
「はぁ!?」
「それって誰かのマネ?」
『小五郎さんかっこいー!』
「ん?なんだよ!
翼と大金持ちのじゃじゃ馬娘しか来てねーじゃねーか!」
「じゃじゃ馬って…」
『お邪魔してます』
「ああ…例の子なら後で来るってさ!」
「…ねぇ、もしかしてその人おじさんに会いに来るの?」
「そう!お父さんの大ファンなのよ!」
「ーーったく気合い入れて出迎えるんじゃなかったぜ…」
「でもねえ…たかが高校生の男の子に格好つけなくても…」
「お、男の子?あれ?
アナウンサーの水無怜奈さんによく似た女子高生じゃなかったか?」
え?
水無怜奈に似た…?
「ちゃんと言ったじゃない!男子生徒だって!」
「だって、お前いつも「あの子あの子」って言ってたからてっきり…」
「ダ…ダメだおじさん!!その人に会っちゃ!!」
「あん?」
コンコン
事務所を、ノックする音が聞こえる
まさかやつらの…!?
「あ!来たみたい!」
「どうぞー!」
蘭の声を聞き勢いよく開いたドアから
なんと人が飛んできてオレはその下敷きになった
ドカ
ドテッ
「す、す、すみません、何かにつまずいてしまって…」
オレを巻き添えにころんだヤツは
飛んでいったメガネを手探りで探すうちに
オレの頬に行き着いた
ムニュ
「ん?は、初めまして毛利探偵!
お会い出来て光栄です!」
「へ?」
「それ、ウチで預かってるコナン君なんだけど…」
「え?あ…あれぇ?」
目が悪いのか確かめるようにオレの頬を引っ張る…
なんなんだコイツ…
「ホラ眼鏡!」
『2人とも大丈夫?』
「この人がわたしのお父さん…」
「ども…」
「し、失礼しました…
初めまして、毛利探偵!!僕、本堂瑛祐といいます!
どうぞよろし…くっ、」
ゴッ
倒れたときについた埃を払っていると
今度はヤツ…本堂瑛祐にお辞儀と共に頭突きをされた
それにふらついた当の本人は、後ろの棚にぶつかり
その衝撃で棚の上に置いていた段ボールが頭に落下した
再びふらつき、目の前にいた翼の胸に顔面を着地させた
『だ、大丈夫?瑛祐くん…すごい音したけど…
コブになってない?』
抱き締めるように頭をさする翼…
むっ…
いつまでそうしてるんだよ
とりあえず無言で2人を引き剥がした
「なんとなくわかったよ…
蘭がこいつを「あの子」って呼んだわけが…」
「あ…でも、ちょっとドジなだけだから…」
「ドジじゃなくて運が悪いだけですよ!
神様に嫌われているとしか思えません!」
「うーん…これで女の子なら萌えキャラなんだけどねぇ…」
「だから僕、会いたかったんです!毛利探偵に!」
「ん?何で?」
「あなたの運を少しでも僕に分け与えて欲しくて!」
「運?」
「だって、寝てる間に事件を解決に導いてしまうなんて
超ラッキー!!きっとその時だけ、
あなたに神様が降臨しているんですよ!!」
「か、神様って…」
本堂瑛祐はおっちゃんが事件の話をはぐらかすことについても言及した
こいつ、別の意味でやべーな…
「とにかく僕に眠りの小五郎を見せてください!
お願いします!」
「ーって言ってもなあ…
今、受けてる以来は浮気調査と…ストーカー調査ぐらいだし…」
おっちゃんが悩んでいると
事務所のドアが再び開いた
「あのーすみません…
毛利探偵事務所はこちらでよろしいでしょうか?」
「あ、はい…」
「も、もしかして事件の依頼ですか!?」
「ま、まあ…」
「やったぁ~~!!」
依頼者が来たことで本堂瑛祐は喜び
体を縮めたことで再び俺の後頭部にぶつかった
またコイツ…
『ちょ、わっ』
ふらつき後ずさる本堂瑛祐の後ろにいた翼は
つまずいた奴を支えようとするも
そのままソファに2人で転がった
「わあっ」『んむっ』
「ちょっと2人とも大丈夫!?」
「あんた転校してきてからずっと翼にラッキースケベしすぎよ」
「すみませんっ」
『瑛祐くんは大丈夫?』
「は、はい!」
とりあえず翼を奴から離し
小声で確認をした
「おい…あいつもしかして…」
『なんか怖い感じはしないんだけど…』
「あのドジなところを見てたらなぁ…
でももしかしたら水無怜奈に似てるあいつをここに送り込んで…」
『うーん…どうかな…
でもちょっと気になるんだよね
嘘かどうかすごく分かりにくい人で』
「翼でも分かりにくいのか…」
『もともとあてにならないよ
でも…分からないけど…気をつけてね?』
「ああ…
…オメーも…あいつに近付くなよ…」
『クラスメイトだから近付かないのは難しいなぁ』
「あいつのドジに巻き込まれないように
普段から距離を開けてろって言ってんだよ」
『確かに瑛祐くん転校がきてからよく巻き込まれるけど
ケガしそうになったことは一度もないから大丈夫だよ』
「(あいつわざと翼を巻き込んでんじゃねーだろーな…
…ははっ……まさかな)」
用事があると翼は先に帰っていった
依頼人の事件先まで着いてきた本堂瑛祐は
探るような様子を見せることもあったが
やっぱりただドジな奴なのかもしれない…
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