キール編
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地図で確認したビルの屋上についた
いろいろ確認した赤井さんは
背負っていたライフルを組み立て準備を始めた
どうやらこの場所で大丈夫らしい
追跡眼鏡で恐らく組織の人達が狙撃に選ぶであろう場所を見てみる
『あ、赤井さん…
狙撃予想場所に黒い服の人達が5人います…!
距離は640~650m以上あります』
「予想通りだ」
『あ、小五郎さん…やっぱり事務所に帰ってたんだ
ど、どうしよう…』
《聞こえるか?毛利小五郎…》
『!ジンが盗聴器に向かって、小五郎さんに話してます!』
《動くなよ…お前の背中は完全に取った…
その背広に風穴を開ける前に聞きたいことがある》
『聞きたいこと…?』
《お前とシェリーの関係だ…
お前が仕掛けた発信器と盗聴器…
前にあの女に仕掛けられた物とよく似ている…
偶然だとは言わせねえぜ…
10秒くれてやる…
答える気になったらそのイヤホンから左手を離して上に上げろ…》
『あと10秒で小五郎さんが撃たれちゃう…!』
「スナイパーは2人…やるか…」
『あ!待ってください!下の道にジョディ先生とコナン君!
彼ならうまくやります!』
新ちゃんはサッカーボールを探偵事務所の窓にぶつけ
小五郎さんと何かを話している
《競馬?》
《フッどうやら彼は無関係のようね…》
《殺れ…ガキもろとも…》
『だ、だめ…!!やめて…!!』
その時
私の頭に赤井さんの手が乗った
ポンッ
「後は任せて伏せていろ」
その手の重力に合わせてしゃがみこむのと同時に
赤井さんはライフルの引き金を引いた
ガガッという音と共に発信器からの信号が完全に消えた
え…この距離で発信器を撃ち抜いたの……!?
「やっと会えたな
愛しい愛しい宿敵コイビトさん?」
銃弾の当たる音がする
心臓が痛いくらい響いてる…
しばらくすると赤井さんの警戒がとかれた
「奴らは逃げた」
『本当ですか…?よかった…ありがとうございます!!』
「あの様子ならこちらに来ることもなさそうだが
念のため立ち去るぞ」
ライフルを手際よくしまう赤井さん
あれ……?動けない…
『すみません、腰…抜けちゃったから置いていってくださ…
うわっ!』
赤井さんに米俵のように抱き上げられた
「度胸があるのか、ないのか分からんな君は」
『すみません…』
「これで貸しは2つだ…」
『…!はい、何でも言って下さ……ッ!』
私はシボレーに投げ入れられた
赤井さんはその上に覆い被さった
「この件から手を引け」
赤井さんの鋭い眼光は逃がしてくれない
『それは、できません』
「なぜだ」
『大切な人を…護りたいからです』
「……」
『今だって赤井さんに頼らないと何にもできない…
それは分かってます、でも何か…
私にできることがあるなら、できることをしたい』
赤井さんの刺すような眼が、恐い
でもこの眼からそらしちゃいけない
すると赤井さんは私の胸ぐらを荒々しく掴み
眉間に銃口を押し当てた
「手を、引け」
『……嫌です』
撃鉄を引く音がする
大丈夫……
その長い攻防は唐突に終わりを告げた
「忠告はしたからな」
『ぁ、ありがとうございます!』
「何かあれば連絡しろ、翼」
『はい!ありがとうございます!』
「……俺が撃つとは思わなかったのか?」
『いえ!赤井さんが本気じゃないことは分かってましたから!』
「………」
何かすごく呆れられた気がする…けど
無事に小五郎さんを護ることができた!
赤井さんが待ち伏せする形で発信器と盗聴器を狙撃してくれたお陰で
FBIが小五郎さんを囮にし、関わりがないように見せかけてくれた
今回、水無怜奈さんは土門康輝さんの暗殺に向かう際
FBIの車に囲まれて逃げようとしたが
子どもを巻き添えにしないよう避けたため
バイクから投げ出されて怪我を負った
水無怜奈さんはある病院に入院していてまだ意識不明らしい
黒の組織は血眼になって水無怜奈さんを探すだろうから
新ちゃんには絶対に近付くなと言われた
どこの病院か知らないし、危険には近付かないけども…
キールと呼ばれている水無怜奈さんはどんな人なんだろうか…
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