キール編
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無事に帰ってきた哀ちゃんと博士
それから呼び出すことに成功した蘭ちゃんと小五郎さん
4人が集まったところで
私は新出医院に行くと言って家を出た
しばらく歩いた所に見覚えのあるシボレーが停まっていた
中を覗くと助手席を開けてくれた
『こんにちは、赤井さん』
「また会うことになろうとはな」
『連絡先、聞いておいてよかったです』
「それで、情報とは?」
私はこれまでのあらましを話した
どうやら赤井さんにもジョディ先生から
発信器と盗聴器の件は聞いているらしい
情報を伝える代わりに小五郎さんを助けて欲しいと頼んだ
すると赤井さんは何も言わずに車を発進させた
「今の状況は?」
『組織の人達は6人…ジン、ウォッカ、ベルモット、キール、キャンティ、コルンで次の作戦を確認してます
ベインBという所でもう一度土門康輝さんを狙うみたい
ベルモットが変装して標的の車の前でバイクごと転倒し、
車から出てきた標的を後ろからキールが仕留めるみたいです』
「ベインBか…この辺りに風車の羽根や弓矢の矢羽を暗示する橋はあるか?」
『それなら…鳥矢大橋でしょうか』
「恐らくそこだろう」
『そこに向かうんですか?』
「いや俺の役目はそれではない」
『なんだろう…微かに話し声が聞こえる…
ノイズ…?』
「!まずいな…」
『何がで…
あ!発信器の反応が消えました…まさか…』
「ばれたと見て違いないだろう」
血の気がひく
発信器の存在がバレたと言うことは
組織の目が向く人物は小五郎さん…!
『ぉ、お願いします!小五郎さんを助けてください!』
「場所は分かるか?」
多分、小五郎さんの足止めはもう限界だろう
きっと組織の人達も探偵事務所を目指すはず
探偵事務所付近の地図を広げた
赤井さんは路肩にシボレーを停めた
『ここ、探偵事務所の2階の窓際にいることが多いです
その窓に、面していて高いビルはここです』
「そこから狙撃される可能性があるか…
そのビルよりも高く600ヤード程離れた場所はあるか?」
『1ヤードって1m弱でしたっけ…えーっと……
このビルなら高さもあるし600mちょっと離れてます
ここの地下駐車場なら車を隠せるかも』
地図を指差し伝えると
赤井さんは少し考えてから笑みを浮かべた
「ホー…上出来だ、では君はここで降りろ」
『この眼鏡なら距離を計れます
なにかあればビル内に逃げ込みます
まだ情報が入ってくるかも、お願いします…
ついていかせてください…!』
「降ろしてもついてきそうだな、君は…
身の保証はしかねるが?」
『構いません』
シボレーは再び走り出した
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