キール編
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【怪談】
最近学校で騒がれている幽霊騒ぎ
お化けが苦手な蘭ちゃんはとてもそわそわしている
たしか来週は週番で、幽霊は早朝に行動をするらしい
小五郎さんに相談するって言ってたけどどうなったのかな
と思っていると蘭ちゃんに声を掛けられた
「あ、翼!翼も一緒に来て!」
『何?どこ行くの?』
「校門までお迎えに!」
『え?本当に小五郎さん来るの?』
蘭ちゃんに連れられて園子ちゃんと校門へ向かうと
そこにいたのは
「コナンくーん!こっちこっち!」
どうやら小五郎さんに断られて
代わりに来たのが新ちゃんらしい
久々に新ちゃんが高校にいる…
蘭ちゃんは丁寧に高校の中を案内している
事情を知っている身としてはなんだか変な感じ
下足場ではクラスメイトと話して別れた
その様子を見ていた新ちゃんの眼差しを見ていると
とても切なくなった
本当だったらあの輪の中に新ちゃんもいるはずなのに
どうにか解毒薬を手に入れて新ちゃんが元に戻れるように
手助けをしたいのに、
何もできない自分がもどかしい……
前を見ていなかった私は
前を歩いていた蘭ちゃんにぶつかった
『んむ』
「あ、新出先生!?」
え……?
目の前にいたのは智くん
でも、智くんはベルモットが変装して…
「あれ?裁判が終わったから青森の病院に行かれたって聞きましたけど…」
「いや……そのつもりだったんですけど、
患者さんの事も気になりますし…
君たちと別れるのもつらいですしね…
それに、翼ちゃんも放っておくとすぐ無茶するから…ね」
あぁ、この人は……
ぎゅっ
「うわっ!」
私は智くんに抱きついた
バランスを崩した智くんは尻餅をつきつつ抱き止めてくれた
『とっ…智くん……!!』
「び、びっくりした…」
智くんにだけ聞こえる声で私は呟いた
『……おかえり』
「うん」
もう、会えないと思ってた
今までどこにいたのかとか聞きたいことはたくさんあるけど
言葉にできない
周囲のざわめきを聞いて
私と距離を作ろうとする智くんに
新ちゃんは頬をつねった
「痛たたた…」
「ちょ、ちょっと!?
何やってるのよコナン君!?」
「??」
「あ、いいんです!」
新ちゃんはまたベルモットの変装なのか確認したようだ
智くんは私と新ちゃんに向けて小声で話してくれた
「ジョディっていうFBIの捜査官から話は聞いたよ…」
「え?」
「悪い人が僕に成り済まして何かをしようとしてたとね…
それでしばらく米国に行かされていたんだけど、
一緒に来たひかるさんやおばあちゃんには
外国は水が合わなかったみたいで…
そうしたらその悪い人が正体をバラして逃げたって聞いて…
それなら米花町へ戻りたいと頼んだんだよ!
この先、その人が僕に変装する事はないだろうし、
青森の病院にはもう別の医者が入ってしまったらしいから…」
『そうだったんだ…』
「でもそんな話、何でボクらに?」
「きっと驚くから、君達にだけは話してくれと頼まれてね…」
『会いたかったよ…よかった、無事で…』
じわりと溢れる涙を智くんは優しく拭ってくれた
その後は智くんも一緒に幽霊調査に同行してくれた
その幽霊騒ぎも結局、
亡くなった親友のために動いた男子生徒の
悲しいすれ違いが引き起こしたものだった
これでベルモットの驚異はとりあえずない、ということみたい
新ちゃんはベルモットと対決したあの日
ボスにメールを送るベルモットの姿を憶えていた
哀しいような懐かしいような音
それが七つの子のメロディーでそのプッシュ音が
黒ずくめの組織のボスのメールアドレスだと判明した
送ることはできないが
ひとつずつ、組織に近づいている
_
最近学校で騒がれている幽霊騒ぎ
お化けが苦手な蘭ちゃんはとてもそわそわしている
たしか来週は週番で、幽霊は早朝に行動をするらしい
小五郎さんに相談するって言ってたけどどうなったのかな
と思っていると蘭ちゃんに声を掛けられた
「あ、翼!翼も一緒に来て!」
『何?どこ行くの?』
「校門までお迎えに!」
『え?本当に小五郎さん来るの?』
蘭ちゃんに連れられて園子ちゃんと校門へ向かうと
そこにいたのは
「コナンくーん!こっちこっち!」
どうやら小五郎さんに断られて
代わりに来たのが新ちゃんらしい
久々に新ちゃんが高校にいる…
蘭ちゃんは丁寧に高校の中を案内している
事情を知っている身としてはなんだか変な感じ
下足場ではクラスメイトと話して別れた
その様子を見ていた新ちゃんの眼差しを見ていると
とても切なくなった
本当だったらあの輪の中に新ちゃんもいるはずなのに
どうにか解毒薬を手に入れて新ちゃんが元に戻れるように
手助けをしたいのに、
何もできない自分がもどかしい……
前を見ていなかった私は
前を歩いていた蘭ちゃんにぶつかった
『んむ』
「あ、新出先生!?」
え……?
目の前にいたのは智くん
でも、智くんはベルモットが変装して…
「あれ?裁判が終わったから青森の病院に行かれたって聞きましたけど…」
「いや……そのつもりだったんですけど、
患者さんの事も気になりますし…
君たちと別れるのもつらいですしね…
それに、翼ちゃんも放っておくとすぐ無茶するから…ね」
あぁ、この人は……
ぎゅっ
「うわっ!」
私は智くんに抱きついた
バランスを崩した智くんは尻餅をつきつつ抱き止めてくれた
『とっ…智くん……!!』
「び、びっくりした…」
智くんにだけ聞こえる声で私は呟いた
『……おかえり』
「うん」
もう、会えないと思ってた
今までどこにいたのかとか聞きたいことはたくさんあるけど
言葉にできない
周囲のざわめきを聞いて
私と距離を作ろうとする智くんに
新ちゃんは頬をつねった
「痛たたた…」
「ちょ、ちょっと!?
何やってるのよコナン君!?」
「??」
「あ、いいんです!」
新ちゃんはまたベルモットの変装なのか確認したようだ
智くんは私と新ちゃんに向けて小声で話してくれた
「ジョディっていうFBIの捜査官から話は聞いたよ…」
「え?」
「悪い人が僕に成り済まして何かをしようとしてたとね…
それでしばらく米国に行かされていたんだけど、
一緒に来たひかるさんやおばあちゃんには
外国は水が合わなかったみたいで…
そうしたらその悪い人が正体をバラして逃げたって聞いて…
それなら米花町へ戻りたいと頼んだんだよ!
この先、その人が僕に変装する事はないだろうし、
青森の病院にはもう別の医者が入ってしまったらしいから…」
『そうだったんだ…』
「でもそんな話、何でボクらに?」
「きっと驚くから、君達にだけは話してくれと頼まれてね…」
『会いたかったよ…よかった、無事で…』
じわりと溢れる涙を智くんは優しく拭ってくれた
その後は智くんも一緒に幽霊調査に同行してくれた
その幽霊騒ぎも結局、
亡くなった親友のために動いた男子生徒の
悲しいすれ違いが引き起こしたものだった
これでベルモットの驚異はとりあえずない、ということみたい
新ちゃんはベルモットと対決したあの日
ボスにメールを送るベルモットの姿を憶えていた
哀しいような懐かしいような音
それが七つの子のメロディーでそのプッシュ音が
黒ずくめの組織のボスのメールアドレスだと判明した
送ることはできないが
ひとつずつ、組織に近づいている
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