ベルモット編
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「翼!あなたは来てはダメだと…!」
お腹を押さえてジョディ先生が私のところに駆け寄った
「腕から血が…」
『大したことありません…それよりも…』
私は二丁の銃を持つ赤井秀一さんへと目を向けた
『お願いがあります!赤井さん!
あなたの車に乗せてください!』
「…その怪我でどこへ行くつもりだ?」
『コナンくんの所へ…
彼を助けに行かなきゃ』
「あてはあるのか?」
『もう一人の協力者が待機しています
そこまで送って頂けませんか?』
「…じきに警察が来る…怪我をみてもらえ」
そう言って踵を返して去る彼を追い走った
「翼!」
『ジョディ先生、どうか哀ちゃんと蘭ちゃんをお願いします!!』
▽
「君もなかなかしつこいな」
『あなたの車を汚しません、
血は止まってきました』
そういえば彼女はベルモットが去ってからずっと傷口を圧迫していた
その時から追うつもりでいたのか
『お願いします!あなたが頼りなんです…』
「…君はいつも誰かのために体を張っているな」
『えっ…?』
「なぜそこまでする?」
『…大切な人たちを守りたい、だけです』
「いつか早死にするぞ…」
それでも彼女は真っ直ぐな瞳で俺を見ていた
その瞳はそれすらかまわないと物語っているようだった
「来い、キズの手当てが先だ」
『えっ…
あ、ありがとうございます!!』
とにかく車に乗り込みキズの状態を確認することにした
ルームライトを付け彼女に視線を向けると
彼女はなんとか上着を脱いでいた
裂けた服から少し傷口が見える
「弾は残っていないようだが
傷口は見えんな…」
そっと腕を持ち上げると声を出さず顔をしかめていた
この傷で泣き言を漏らさないとは少しは度胸があるらしい
『…失礼しますっ』
そう言って彼女は首の後ろへ手を伸ばし服を引っ張り脱いでみせた
「ほー…」
『これで、なんとかなりますか?/////』
大胆にも下着姿になった
前言撤回、少しではなくそれなりに度胸はあるようだ
血を拭い、彼女が脱いだ衣服の破れた袖を包帯代わりにきつく巻いた
「かすっただけのようだな」
『ありがとうございます…』
「だが、」
『?』
「男と二人の密室で自ら肌を見せるとは…どうなってもしらんぞ?」
『どのような対価でもかまいません…
ですが、今はこの場所まで送ってください!』
上着を羽織り携帯で場所を示した
危機管理がまったくなっていない
あのボウヤを救いたい気持ちが上回っているからか…
「…翼といったか、
この借りは高くつくぞ」
少し様子をみるのも悪くない
シボレーを走らせながら笑みがこぼれた
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