ベルモット編
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【発熱】
昨晩から哀ちゃんが熱を出している
哀ちゃんは心配ないっていうけど
人の気配に敏感な哀ちゃんが
夜中、おでこに置いてあるタオルを代えても起きることはなかった
相当疲弊してるんじゃないかな…
そして新ちゃんがお見舞いに来てくれた
「本当は医者に診せた方がいいんじゃが…」
「今日は日曜だから、この辺の病院はほとんどやってねーし…」
「そうじゃ!新出先生に頼もうか?」
『…』
「ああ…さっき電話したけど留守だったよ…
きっと例の事件の裁判が近いから忙しいんだよ…」
『日曜もやってるお医者さんないかな…』
「そーいや杯戸町の東都デパートの中に病院があったから、そこに行ってみるか?
確か休診日は木曜だったから…」
『そーなの?じゃ、そこ行こう!
哀ちゃんの上着取ってくるね!!』
「翼、ちょっと!
いいわよ、無理に行かなくても…」
「いーじゃねぇか、行こうぜ?
あの調子ならあいつほとんど寝ずに看病してたんだろ?」
「え?」
「いや、その…まぁなんというか…」
「あいつも体調崩しやすいからしんどさも
しんどいときに誰か側にいてほしい気持ちも分かってるんだろ」
「まぁとにかく早めに治すに越した事はない!
風邪は万病の元というしのォ…」
「…」
急いで出発したものの
お医者さんに電話すると2時間待ちだと告げられた
仕方ないので予約して
デパートの中の評判の玉子粥の店に行くことにした
デパートの駐車場で哀ちゃんは
ポルシェ356A…ジンの車の色違いの同型車をみつけ
やっぱり診察の時間まで車に残ると言い出した
『じゃぁ私も残ろうかな』
「あなたは行ってきたら?」
『ご飯食べたばっかりだからあんまりお腹すいてないし
ちょっと眠たくなっちゃったから…』
「そう…」
『私は助手席倒して寝とこうかな』
「おいおい流行りものの店なんか女子の方が興味もてよ」
「まぁまぁ、とりあえず様子を見に行ってみようかの」
『いってらっしゃーい』
▽
助手席を倒して眠っている翼
顔を覗きこむと微かに寝息が聞こえた
夜通し看病なんて…ほんとにバカね
でもそれが少しくすぐったくもあるなんて
ずいぶん甘やかされてしまったわね
なんの力もないただフツーな子なのに
なんだか気になってしまう
このまま姉妹のようにただの小学生として過ごせたなら…
そう思う一方で彼女をこれ以上危険な目に逢わせてはいけない
どこかで突き放さなければ、という気持ちも十分にある
バカね…私も
これ以上は危険すぎるから遠ざけなきゃいけないに決まってる…
翼を巻き込んで犠牲にしたくない…
ふと足音が聞こえた
前のポルシェを見ると人が帰ってきていた
横からは博士と工藤くんが走ってきている
どうしたの…?
どうしてそんな怖い顔してるの?
「う、うわぁぁぁぁぁ!」
遠目で見るにポルシェの助手席の人は死んでるみたい
男の叫び声で翼も目を覚ました
『なにが…』
「哀くん!翼!」
『博士、まさか…』
「殺人事件じゃ、長くなりそうじゃから先にここから離れろと…」
『ほんとに、それだけ?博士…』
「う、うーむ…
新一くんがTVに映ってしまってな、念のためじゃ…」
『じゃ、すぐ出よう
出たら日曜もやってる病院探そうね』
博士は駐車場から出ようとしたものの結局出られず
大人しく待つことになった
_
昨晩から哀ちゃんが熱を出している
哀ちゃんは心配ないっていうけど
人の気配に敏感な哀ちゃんが
夜中、おでこに置いてあるタオルを代えても起きることはなかった
相当疲弊してるんじゃないかな…
そして新ちゃんがお見舞いに来てくれた
「本当は医者に診せた方がいいんじゃが…」
「今日は日曜だから、この辺の病院はほとんどやってねーし…」
「そうじゃ!新出先生に頼もうか?」
『…』
「ああ…さっき電話したけど留守だったよ…
きっと例の事件の裁判が近いから忙しいんだよ…」
『日曜もやってるお医者さんないかな…』
「そーいや杯戸町の東都デパートの中に病院があったから、そこに行ってみるか?
確か休診日は木曜だったから…」
『そーなの?じゃ、そこ行こう!
哀ちゃんの上着取ってくるね!!』
「翼、ちょっと!
いいわよ、無理に行かなくても…」
「いーじゃねぇか、行こうぜ?
あの調子ならあいつほとんど寝ずに看病してたんだろ?」
「え?」
「いや、その…まぁなんというか…」
「あいつも体調崩しやすいからしんどさも
しんどいときに誰か側にいてほしい気持ちも分かってるんだろ」
「まぁとにかく早めに治すに越した事はない!
風邪は万病の元というしのォ…」
「…」
急いで出発したものの
お医者さんに電話すると2時間待ちだと告げられた
仕方ないので予約して
デパートの中の評判の玉子粥の店に行くことにした
デパートの駐車場で哀ちゃんは
ポルシェ356A…ジンの車の色違いの同型車をみつけ
やっぱり診察の時間まで車に残ると言い出した
『じゃぁ私も残ろうかな』
「あなたは行ってきたら?」
『ご飯食べたばっかりだからあんまりお腹すいてないし
ちょっと眠たくなっちゃったから…』
「そう…」
『私は助手席倒して寝とこうかな』
「おいおい流行りものの店なんか女子の方が興味もてよ」
「まぁまぁ、とりあえず様子を見に行ってみようかの」
『いってらっしゃーい』
▽
助手席を倒して眠っている翼
顔を覗きこむと微かに寝息が聞こえた
夜通し看病なんて…ほんとにバカね
でもそれが少しくすぐったくもあるなんて
ずいぶん甘やかされてしまったわね
なんの力もないただフツーな子なのに
なんだか気になってしまう
このまま姉妹のようにただの小学生として過ごせたなら…
そう思う一方で彼女をこれ以上危険な目に逢わせてはいけない
どこかで突き放さなければ、という気持ちも十分にある
バカね…私も
これ以上は危険すぎるから遠ざけなきゃいけないに決まってる…
翼を巻き込んで犠牲にしたくない…
ふと足音が聞こえた
前のポルシェを見ると人が帰ってきていた
横からは博士と工藤くんが走ってきている
どうしたの…?
どうしてそんな怖い顔してるの?
「う、うわぁぁぁぁぁ!」
遠目で見るにポルシェの助手席の人は死んでるみたい
男の叫び声で翼も目を覚ました
『なにが…』
「哀くん!翼!」
『博士、まさか…』
「殺人事件じゃ、長くなりそうじゃから先にここから離れろと…」
『ほんとに、それだけ?博士…』
「う、うーむ…
新一くんがTVに映ってしまってな、念のためじゃ…」
『じゃ、すぐ出よう
出たら日曜もやってる病院探そうね』
博士は駐車場から出ようとしたものの結局出られず
大人しく待つことになった
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