ベルモット編
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マンションの2104号室
Jodie Saintemillion
『あ、ここだよ』
「いいか服部、今日はあくまで探り…
妙なマネすんなよ…」
「あぁ…わかってる…
そんで?何ちゅうねん?ここへ来たわけ…」
「え?考えてねーのか?言い出しっぺはオメーだろ?」
「初対面のオレがそんなもんわかるわけないやろ!?」
『まぁまぁ2人とも…私が…』
「ーったくもういいよ、帰ろうぜ?
怪しまれたらヤベーし…」
「アホ!!ここまで来て引き下がれるかっちゅうんじゃ!!」
ピンポーン
口論の末、平次くんが勢い余ってインターホンを押してしまった(事故)
『2人とも………ちょっと頭冷やしてね』
「「…はい…」」
「Who is it?」
『こんばんは、ジョディ先生
桜井翼です』
「コナンもいるよ」
「Oh桜井サンにクールキッド?」
「ちょ、ちょっと遊びに来たんだけど…」
『先生、お時間ありますか?』
「OK、OK、ちょっと待っててくださーい!」
ふーっ
『とりあえずなんとかなったね』
「ボロが出ねーか心配だぜ」
「心配性なやっちゃなー」
ジョディ先生のお隣の部屋から人が出てきた
こんな時間に飲み会お開きするのか…
それからしばらく待つも先生は出てくる気配がない
「遅いなァ…いつまで待たせんのや…」
『押し掛けてるのはこっちなんだから…
それに女の人は準備に時間がかかるものだよー』
そんな話をしているとドアが開いた
出てきたジョディ先生はお風呂上がりのバスローブ姿だった
大人の色気が、素敵すぎる…
「Hi!お待たせしまーした!
お風呂に入っていたのでごーめんなさーい!」
『急に押し掛けちゃってすみません』
「OK!…Oh、桜井サンの彼氏ですか?」
『え?か、彼氏…?//////』
「お、おぉ…//////」
「違うよ!ただの友達だよ、ただの」
「(ただの、を強調しよったなこいつ…)」
「そーですかー!
今日は3人に御馳走するものがありませーん!
どこかへ食べに行きますか?」
「オ、オーイエース!」
「じゃぁ支度して来まーすから、リビングで待っててくださーい!」
「あ、その前にトイレ借りていーい?」
「そ、そんならオレも…さっきから我慢しててん…」
「OK!トイレは玄関横のその扉でーす!」
「あ、おーきに!」
『じゃぁ私はリビングで待たせてもらお
おうち広いですね』
「イエース!でも1人だと広すぎます!
じゃぁ着替えてきますねー」
ジョディ先生もリビングから出ていった
2人でトイレとか明らか怪しいんだけど…
気になることには一直線
ほんとに似た者同士だね
▽
ジョディ先生が着替え終わり
外に出ることになった
エントランスを出るとさっきジョディ先生の隣の部屋から出てきた女の人が
マンションの写真を撮っていた
隣の住人、高井さんの彼女らしい
すると上から何かが降ってきた
それを拾う新ちゃんと平次くん
回り込んで見てみると携帯電話だった
なんだか嫌な予感がする…
この2人がそろうと必ず…
「翼あぶない!」
『わ!ぷ…』
平次くんに腕を引っ張られた勢いで胸板に顔をぶつけてしまった
離れようとした瞬間
真後ろから
ドン
という音と女の人の悲鳴が聞こえた
そして優しい力で後頭部を捕まれてまた胸板に押し付けられた
「見ん方がええで」
『う、うん…』
落ちてきたのはジョディ先生の隣の住人の高井さんらしい
容疑者は落ちる直前まで電話していた川上さん
その1分前にメールをした仲町さん
それからマンションの写真を撮っていた彼女の下田さん
集めた3人に話を聞いてから現場に向かうためエレベーターに乗った
「で、誰が怪しかった?」
『あの電話の人かな
ちょっとしか嘘ついてなかったよ』
「嘘ついとれへんかったら怪しないやんか」
『だからほぼほんとのこと言ってたんじゃない?
自分が殺したって』
「あぁ、そー言ってたな」
「What?
桜井サンはわかるんですか?」
「(やべ…)」
『ただの勘ですよ、そーじゃないかなーなんて』
「わお、すごいですね」
ジョディ先生がいるの忘れてた
たいしたものじゃないけど
あまり嘘を見抜くと印象付けたくない
警戒されるのも困るし…
▽
高井さんの部屋では特に怪しいものはなかった
けど窓からベランダに出られる構造と
和葉ちゃんからの電話で聞こえたメモという言葉に
2人はピンときたらしい
そして密室殺人のカラクリを解くために
ジョディ先生が被害者役になりお酒を飲んで実験することになった
結果、被害者が寝てしまってからベッドの位置を動かし
電話を掛けて電波が悪いと言ってベランダへ促し
あるはずのベランダへと被害者が出るとそこにベランダはなく落ちてしまったと
いうことらしい
決め手は携帯電話にのこされた殺意を証明する通話メモ
高井さんはそれを残そうと最後の力を振り絞り部屋に投げ入れようとしたが
窓にぶつかり、それを新ちゃんと平次くんが拾った…ということだった
事件が解決し、もう遅くなったのでジョディ先生とはマンション前でわかれた
結局怪しいところはあるものの
クリス・ヴィンヤードとは違うという結論に至った
あれが彼女の本当の顔だとしたら…
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