ベルモット編
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【NYの思い出】
バスジャックから気になってるのが
哀ちゃんが感じたという組織の人物と思われる気配の正体
哀ちゃんの近くに座ったのは
ジョディ先生と新出智明おにーちゃん
それに私の隣に座ったニット帽にマスクの男の人と
真っ黒コーディネートのおじいさん
おじいさんは違うって言ってたから
気になるのは3人
新ちゃんも同じ考えみたい
新ちゃん曰くニット帽の男の人は赤井秀一さん
と事情聴取で言ってたみたい
んー、名前に心当たりはないし
でもどこかで会ったような
「翼はどう思う?」
『その3人か…
なんか智くん、わかんないけどちょっと気になるの…
けどもっと気になるのはジョディ先生かな』
「ジョディ先生が?」
『あのキャラ…んー、ってより何か隠してることはあるんじゃないかな?
多分日本語下手を演じてる』
「それはあるな、たしかに」
『それで、赤井秀一さん?
あの人どこかで会ったような気がするんだよね』
「なんだって?!どこで会ったんだ?」
『どこだったかなぁ…
でも3人とも怪しかったり違和感あったりするけど
命を狙ってるような怖い感じはなかったんだよね』
「バーロ
イコールいい人ってことじゃねぇだろ!」
『たしかにね、また何か分かったら教えてね』
新ちゃんを見送り
自分の部屋に帰りふと棚の上を見ると
写真立てやお土産でもらった置物と一緒に
シンプルな髪留めと
それについていたシルバーのイルカのチャームが置いてあった
ずっと気に入ってつけていたそれ
イルカのチャームが取れてしまって以来つけていない
あれが取れたのはたしか…
あのとき…
▽
新ちゃんに蘭ちゃんと連れていってもらったニューヨーク…
行きの飛行機でまさかの殺人事件に遭遇…
有希子さんが知り合いだというシャロン・ヴィンヤードさんに取ってもらった
Golden Appleのミュージカルを見に行き
そこでもまた殺人事件があった
その時、たしか
犯人の女優さんが蘭ちゃんに
Thank You,sweet angel…
You helped me to make it…
と言い残し去り、上の空な蘭ちゃん
シャロンにもらったハンカチをタクシーから飛ばしてしまい
廃ビルの階段の手すりにひっかかった
新ちゃんは取りに行き
蘭ちゃんと私はタクシーのそばで待つことにした
ふと隣を見ると涙をこぼす蘭ちゃん
「わたしの、せいで…」
『蘭ちゃん、蘭ちゃんは蘭ちゃんで、そのままでいいんだよ』
顔をのぞきこんで蘭ちゃんの涙を袖口で拭おうとすると
蘭ちゃんは驚いた顔で前方をみつめた
「翼…」
振り向いて蘭ちゃんの視線の先をみると
長髪の日系の人が立っていて
ひどく冷たい目でこちらをみていた…
雨の中傘もささずに
ポケットに入っている左手には拳銃が見えた
タクシーの運転手さんは
そいつはきっと例の通り魔だから早く乗れ
と言ったが固まってしまっている蘭ちゃんと
ハンカチを探す新ちゃんを置いていくことはできない
タクシーは走り去ってしまった
この人は隙がない
どうすればいいか、考えろ
とりあえず右手を伸ばして蘭ちゃんを庇い相手を睨み付けた
その拍子に私の髪留めがはずれて落ちた
今はそんなことに構ってられない
相手の指先に集中する
しばらくすると男が口を開いた
「日本人か…?」
すぐに撃ってくると身構えていたため拍子抜けしてしまった
「日本人かと聞いているんだ…」
『はい、日本人です』
「怪しい男を見なかったか?
長髪を銀色に染めたヒゲ面の日本人だ…」
『いえ、誰もお見かけしていません』
すると男の人の仲間らしき人が車でやってきた
会話からこの人たちは
銀髪の男と一戦交えその後捜索中らしいということ
この人は通り魔ではなくそれを探している人たちみたい
「とにかくここは危険だ…」
先程落とした髪留めと外れてしまったイルカのチャームを拾い上げると
私の手に持たせそのまま腕を引っ張った
「あの角を右に曲がれば表通りに出る…そこでタクシーを拾うんだな…」
『ちょ、待って…』
「あ、でも連れが…連れをここで待ってるんです!
わ、私たちと同じ高一の男の子で…」
「じゃぁ君たちとその連れにもう一度だけ言う…
消えろ!この場から今すぐに!!」
『分かりました、忠告ありがとうございます』
迫力があって怖じ気づきそうだけど
負けじと少し微笑みながらそう返すと
少し考えてから男の人は踵を返して立ち去った
_
バスジャックから気になってるのが
哀ちゃんが感じたという組織の人物と思われる気配の正体
哀ちゃんの近くに座ったのは
ジョディ先生と新出智明おにーちゃん
それに私の隣に座ったニット帽にマスクの男の人と
真っ黒コーディネートのおじいさん
おじいさんは違うって言ってたから
気になるのは3人
新ちゃんも同じ考えみたい
新ちゃん曰くニット帽の男の人は赤井秀一さん
と事情聴取で言ってたみたい
んー、名前に心当たりはないし
でもどこかで会ったような
「翼はどう思う?」
『その3人か…
なんか智くん、わかんないけどちょっと気になるの…
けどもっと気になるのはジョディ先生かな』
「ジョディ先生が?」
『あのキャラ…んー、ってより何か隠してることはあるんじゃないかな?
多分日本語下手を演じてる』
「それはあるな、たしかに」
『それで、赤井秀一さん?
あの人どこかで会ったような気がするんだよね』
「なんだって?!どこで会ったんだ?」
『どこだったかなぁ…
でも3人とも怪しかったり違和感あったりするけど
命を狙ってるような怖い感じはなかったんだよね』
「バーロ
イコールいい人ってことじゃねぇだろ!」
『たしかにね、また何か分かったら教えてね』
新ちゃんを見送り
自分の部屋に帰りふと棚の上を見ると
写真立てやお土産でもらった置物と一緒に
シンプルな髪留めと
それについていたシルバーのイルカのチャームが置いてあった
ずっと気に入ってつけていたそれ
イルカのチャームが取れてしまって以来つけていない
あれが取れたのはたしか…
あのとき…
▽
新ちゃんに蘭ちゃんと連れていってもらったニューヨーク…
行きの飛行機でまさかの殺人事件に遭遇…
有希子さんが知り合いだというシャロン・ヴィンヤードさんに取ってもらった
Golden Appleのミュージカルを見に行き
そこでもまた殺人事件があった
その時、たしか
犯人の女優さんが蘭ちゃんに
Thank You,sweet angel…
You helped me to make it…
と言い残し去り、上の空な蘭ちゃん
シャロンにもらったハンカチをタクシーから飛ばしてしまい
廃ビルの階段の手すりにひっかかった
新ちゃんは取りに行き
蘭ちゃんと私はタクシーのそばで待つことにした
ふと隣を見ると涙をこぼす蘭ちゃん
「わたしの、せいで…」
『蘭ちゃん、蘭ちゃんは蘭ちゃんで、そのままでいいんだよ』
顔をのぞきこんで蘭ちゃんの涙を袖口で拭おうとすると
蘭ちゃんは驚いた顔で前方をみつめた
「翼…」
振り向いて蘭ちゃんの視線の先をみると
長髪の日系の人が立っていて
ひどく冷たい目でこちらをみていた…
雨の中傘もささずに
ポケットに入っている左手には拳銃が見えた
タクシーの運転手さんは
そいつはきっと例の通り魔だから早く乗れ
と言ったが固まってしまっている蘭ちゃんと
ハンカチを探す新ちゃんを置いていくことはできない
タクシーは走り去ってしまった
この人は隙がない
どうすればいいか、考えろ
とりあえず右手を伸ばして蘭ちゃんを庇い相手を睨み付けた
その拍子に私の髪留めがはずれて落ちた
今はそんなことに構ってられない
相手の指先に集中する
しばらくすると男が口を開いた
「日本人か…?」
すぐに撃ってくると身構えていたため拍子抜けしてしまった
「日本人かと聞いているんだ…」
『はい、日本人です』
「怪しい男を見なかったか?
長髪を銀色に染めたヒゲ面の日本人だ…」
『いえ、誰もお見かけしていません』
すると男の人の仲間らしき人が車でやってきた
会話からこの人たちは
銀髪の男と一戦交えその後捜索中らしいということ
この人は通り魔ではなくそれを探している人たちみたい
「とにかくここは危険だ…」
先程落とした髪留めと外れてしまったイルカのチャームを拾い上げると
私の手に持たせそのまま腕を引っ張った
「あの角を右に曲がれば表通りに出る…そこでタクシーを拾うんだな…」
『ちょ、待って…』
「あ、でも連れが…連れをここで待ってるんです!
わ、私たちと同じ高一の男の子で…」
「じゃぁ君たちとその連れにもう一度だけ言う…
消えろ!この場から今すぐに!!」
『分かりました、忠告ありがとうございます』
迫力があって怖じ気づきそうだけど
負けじと少し微笑みながらそう返すと
少し考えてから男の人は踵を返して立ち去った
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