ベルモット編
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【バスジャック】
今日は博士と子ども達がスキーに行く日
キャンプと同様にあまり身体が強くない私はお留守番の予定だったけど
子どもを引率する博士が風邪をひいてしまい
見た目は大人がもう1人いた方がいいかということで
私も引率することにした
「でも嬉しいな♡」
「何がじゃ?歩美くん」
「いつもあんまり翼おねーさんとおでかけできないでしょ?」
「たしかにそうですね!お留守番が多いですからね」
「ねーちゃん!うな重食ったら元気になるぜ!!」
「それは小嶋くんだからよ」
「ははは、本当にスキーなんか大丈夫なのか?」
1番後ろの左側に座っている私に前の席の新ちゃんが話しかけてきた
酔いやすいので1番後ろが落ち着く…
『今日は調子がいいの!
博士がロッジで待機なら私がみんなにスキー教えるね
誘ってくれてありがとね』
「わーい!」
「よろしくお願いします!」
「たのんだぜ!」
『ほんとにかわいいなぁ♡
ちゃんと小学1年生は』
「ちゃんとってなんだよ」
『深い意味はないよ♡
博士は大丈夫?』
「ああ、問題ない
せっかくイメトレしたんじゃが…」
『たまにはゆっくりしててね』
米花公園前に着くとたくさんの人が乗ってきた
その時哀ちゃんが小さく震えたように見えた
『哀ちゃん大丈夫?』
こっそり声をかけると
哀ちゃんを隠すように新ちゃんと席を代わった
もしかして組織の人の気配を感じるっていってた、あれかな?
「あ!新出先生!」
「あれ?みんなも乗ってたのかい?」
「おーーっ今日は先生デートかよ?」
「あ、いや彼女は僕が校医をやってる帝丹高校の教師で…」
「Hi!クール・キッド♡
また会いましたねー!
おや?後ろにいるのは桜井サン!クール・キッドと知り合いだったんですね」
『はい、仲良しなんです』
一気に賑やかになった車内
私の隣にもニット帽にマスク姿の男の人が座った
ゴホゴホと咳をしてる
そういえば博士のために…
あった!
『あの…』
「?」
『これ咳止めのトローチです
すぐには収まらないかもしれませんが、よかったらどうぞ』
男の人の目の前で開封してみせ、トローチを差し出した
余計なお世話だったかな…
男の人はしばらく考えてから
お辞儀をしてトローチを受け取った
よかった!
男の人がトローチを口にするためにマスクを少しずらした
あれ?
どこかで…
見たような…
『あの、どこかでお会いしたことありますか?』
「………!」
少しの沈黙のあと
バス内に大きな声が響いた
「騒ぐな!!!騒ぐとぶっ殺すぞ!!!」
スキーウェア姿の二人組の男が拳銃を発砲した
バスジャック犯の要求は服役中の矢島邦男の釈放
たしか先月の宝石店強盗の主犯者のはず
仲間が3人いたって新ちゃんが言ってたからその仲間かな?
もう1人は…?
バスジャック犯は乗客の携帯電話を回収しにきた
私の隣の男の人は携帯を持ってないと言っていた
よし、便乗しよう
「お前、携帯を出せ!」
『っ!は、はい…
えっと…』
鞄の中やポケットを探すふりをした
「おい!早くしろ!!」
『きゃ…すみませんっ…
あの、忘れてきちゃったみたいで
ご、ごめんなさい…っ』
「ちっ」
震えながら隣の男の人の肩に隠れるようにしながら
上目遣いでそう答えると案外はやく引き下がってくれた
ふぅ、
よかった
もちろん左ポケットに携帯は入ってる
か弱くてなにもしなさそうなアピールをしている方が何かと動きやすい
新ちゃんが何とかしてくれるだろうけど
とりあえず外部に連絡をしないと…
そう思っていると
後ろを向いていたバスジャック犯は
勢いよく振り向き迷うことなく新ちゃんのもとへ向かった
「何してんだこのガキ!!」
新ちゃんを床に叩きつけイヤリング型電話を取り上げた
新ちゃんは犯人がミラー越しに見ていたとしても死角で電話を触っていたはず
ということは私が座ってるこの最後部席にもう1人の仲間が…
私は右側から携帯が見えないように足を組み
怯えて見えるようにうつむき口元を手で抑えながら
左手でメールの画面を開いた
とりあえずバレてる様子はない
もしかしたらすぐ右に座っている男の人には見えてしまうかもしれない
もしそれで犯人がきたなら、その人が犯人の仲間で確定する
バレたときに怖いけど…警察に中の状況を伝えなきゃ
以前新ちゃんと一緒にいたときに紹介してもらった刑事さん
何かあったときのためにと連絡先を交換していてよかった
えっと、高木刑事…
警察にはこの事が伝わってるはずなので
中の状況を伝えなきゃ
_
今日は博士と子ども達がスキーに行く日
キャンプと同様にあまり身体が強くない私はお留守番の予定だったけど
子どもを引率する博士が風邪をひいてしまい
見た目は大人がもう1人いた方がいいかということで
私も引率することにした
「でも嬉しいな♡」
「何がじゃ?歩美くん」
「いつもあんまり翼おねーさんとおでかけできないでしょ?」
「たしかにそうですね!お留守番が多いですからね」
「ねーちゃん!うな重食ったら元気になるぜ!!」
「それは小嶋くんだからよ」
「ははは、本当にスキーなんか大丈夫なのか?」
1番後ろの左側に座っている私に前の席の新ちゃんが話しかけてきた
酔いやすいので1番後ろが落ち着く…
『今日は調子がいいの!
博士がロッジで待機なら私がみんなにスキー教えるね
誘ってくれてありがとね』
「わーい!」
「よろしくお願いします!」
「たのんだぜ!」
『ほんとにかわいいなぁ♡
ちゃんと小学1年生は』
「ちゃんとってなんだよ」
『深い意味はないよ♡
博士は大丈夫?』
「ああ、問題ない
せっかくイメトレしたんじゃが…」
『たまにはゆっくりしててね』
米花公園前に着くとたくさんの人が乗ってきた
その時哀ちゃんが小さく震えたように見えた
『哀ちゃん大丈夫?』
こっそり声をかけると
哀ちゃんを隠すように新ちゃんと席を代わった
もしかして組織の人の気配を感じるっていってた、あれかな?
「あ!新出先生!」
「あれ?みんなも乗ってたのかい?」
「おーーっ今日は先生デートかよ?」
「あ、いや彼女は僕が校医をやってる帝丹高校の教師で…」
「Hi!クール・キッド♡
また会いましたねー!
おや?後ろにいるのは桜井サン!クール・キッドと知り合いだったんですね」
『はい、仲良しなんです』
一気に賑やかになった車内
私の隣にもニット帽にマスク姿の男の人が座った
ゴホゴホと咳をしてる
そういえば博士のために…
あった!
『あの…』
「?」
『これ咳止めのトローチです
すぐには収まらないかもしれませんが、よかったらどうぞ』
男の人の目の前で開封してみせ、トローチを差し出した
余計なお世話だったかな…
男の人はしばらく考えてから
お辞儀をしてトローチを受け取った
よかった!
男の人がトローチを口にするためにマスクを少しずらした
あれ?
どこかで…
見たような…
『あの、どこかでお会いしたことありますか?』
「………!」
少しの沈黙のあと
バス内に大きな声が響いた
「騒ぐな!!!騒ぐとぶっ殺すぞ!!!」
スキーウェア姿の二人組の男が拳銃を発砲した
バスジャック犯の要求は服役中の矢島邦男の釈放
たしか先月の宝石店強盗の主犯者のはず
仲間が3人いたって新ちゃんが言ってたからその仲間かな?
もう1人は…?
バスジャック犯は乗客の携帯電話を回収しにきた
私の隣の男の人は携帯を持ってないと言っていた
よし、便乗しよう
「お前、携帯を出せ!」
『っ!は、はい…
えっと…』
鞄の中やポケットを探すふりをした
「おい!早くしろ!!」
『きゃ…すみませんっ…
あの、忘れてきちゃったみたいで
ご、ごめんなさい…っ』
「ちっ」
震えながら隣の男の人の肩に隠れるようにしながら
上目遣いでそう答えると案外はやく引き下がってくれた
ふぅ、
よかった
もちろん左ポケットに携帯は入ってる
か弱くてなにもしなさそうなアピールをしている方が何かと動きやすい
新ちゃんが何とかしてくれるだろうけど
とりあえず外部に連絡をしないと…
そう思っていると
後ろを向いていたバスジャック犯は
勢いよく振り向き迷うことなく新ちゃんのもとへ向かった
「何してんだこのガキ!!」
新ちゃんを床に叩きつけイヤリング型電話を取り上げた
新ちゃんは犯人がミラー越しに見ていたとしても死角で電話を触っていたはず
ということは私が座ってるこの最後部席にもう1人の仲間が…
私は右側から携帯が見えないように足を組み
怯えて見えるようにうつむき口元を手で抑えながら
左手でメールの画面を開いた
とりあえずバレてる様子はない
もしかしたらすぐ右に座っている男の人には見えてしまうかもしれない
もしそれで犯人がきたなら、その人が犯人の仲間で確定する
バレたときに怖いけど…警察に中の状況を伝えなきゃ
以前新ちゃんと一緒にいたときに紹介してもらった刑事さん
何かあったときのためにと連絡先を交換していてよかった
えっと、高木刑事…
警察にはこの事が伝わってるはずなので
中の状況を伝えなきゃ
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