はじまり
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「シェリー…これが私のコードネームよ
どう…?驚いた?工藤新一君」
「じゃ、じゃぁお前はあの黒ずくめの男達の仲間…」
「驚いてる暇なんてないわよ、のろまな探偵さん?」
「なに?」
「いったでしょ?今、私が住んでるのは米花町2丁目22番地って…
そう…あなたの本当の家の隣…
どこだかわかるわよね?」
「ま、まさか…
阿笠博士と翼の家!?」
何度も電話をかけるが出ることはなかった
「もうこの世にはいないんだもの…」
「て、てめぇ…」
「あの可愛らしい子もあなたの大事な人だったのかしら?
あの子ももうじき…」
「くそ!!翼ーー!!!」
走り出したコナンを見送り灰原哀は怪しく微笑んだ
▽
「いやースマン!スマン!!」
『びっくりした、叫びながら駆け込んでくるんだから…おかえりなさい?』
どうやら新ちゃんは哀ちゃんにしてやられたみたい
何を言われたのかな?
驚いた表情の新ちゃんの隣をクールな哀ちゃんが通りすぎた
「ただいまー」
「ああ、お帰り哀君」
『哀ちゃんおかえりなさい』
哀ちゃんの正体に驚く新ちゃん
哀ちゃんは2度の視察で工藤新一が幼児化した可能性があることをつきとめたこと
だがデータは死亡したと書き換えたこと
裏切った理由は組織に姉を殺されたからだということ
そして組織から抜け出した経緯を話した
話の中でお姉さん経由で薬のデータが入っているフロッピーが
大学の先生の所にあるんじゃないかということをつきとめた
そして私達は広田正巳さんの家に向かった
▽
広田さんの家についた
おじいさんと女子高生と子ども2人…
関係を問われると困ってしまうということで
邪魔をしないように
会話だけ博士の作った発明で聞きながら
車で待機することにした
会話を聞いていると
広田正巳さんは殺害されたらしい
行かなくてよかった…
それから博士…もとい新ちゃんが無事に事件を解決した
ホッとして車のシートに体を預けると
小さな女の子の震えた声が聞こえてきた
「どうして…?
どうしてお姉ちゃんを助けてくれなかったの?」
「お、お姉ちゃん…?」
「まだわからないの?
ヒロタマサミは広田教授から取ってつけたお姉ちゃんの偽名よ!!」
『!!』
「ま、まさか…
あの10億円強奪犯の広田雅美って…」
「あなた程の推理力があれば…
お姉ちゃんの事ぐらい簡単に見抜けたはずじゃない!!
なのに…
なのに…
どーしてよー!!!」
『哀ちゃん…』
彼女の悲痛な涙声に
気丈な振る舞いをしている黒ずくめの仲間だというこの子も
ただの女の子なのだと痛感した
▽
車の外で待っていた私は姿を見るなり哀ちゃんに抱きついた
『ごめんね…』
「おい、翼…」
『私もお姉さんの…現場にいたの…
でも救えなかった…』
「…」
『彼女は…少ししか話せなかったけど
組織にお金が渡らないように最後まで死力を尽くした聡明な人だったよ』
「…っ、」
私の腕の中で泣きながら眠りについた哀ちゃん
せめて夢の中でだけは笑っていられますように…
家に帰ってベットに寝かせ
そのまま隣で抱きついて寝ると
次の日の朝呆れた表情の哀ちゃんに逢えた
実年齢は知らないけど可愛いんだもの…
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