はじまり
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
【怪盗キッド】
『怪盗キッドに会ったの?』
「あぁ」
『どんな人だったの?』
「白いシルクハットにスーツ、モノクルつけてて
大分若そうだったな、20代もしかしたらそれよりも…」
『そうなんだ』
「で、新たな予告状を落としていったんだ
次の目標は船上パーティーをする園子ん家の宝石だとよ」
『さすが園子ちゃんのおうちはすることが大規模だね』
「きっと翼にも園子から招待が行くだろうし、
捕まえてやろうぜ怪盗キッド!」
『へ?』
「へじゃねぇよ!
あいつは変声器なしでいろんな声を出せて
変装が得意なんだって!
翼なら変装くらい分かんだろ」
『あのね…私が分かるような変装ならもう捕まってるよ』
「大丈夫だって!捕まえようぜー!」
『どうしたの急に、怪盗の捕獲なんて…』
「昨日あいつ、
怪盗はあざやかに獲物を盗み出す創造的な芸術家だが
探偵はその跡を見てなんくせつけるただの評論家に過ぎねーんだぜ?
とか言いやがったんだよ!!」
『それで怒ってるわけね…
でも今回私はパスかな』
「!!なんでだよ!」
『盗みは良くないけどキッドの義賊的な所とか
予告状を出すとかは気に入ってるの
人を傷つけないし』
「はぁ?!」
『標的が園子ちゃんの家だからそういうわけにはいかないけど
できればキッドvs新ちゃんなんて口を出さずに特等席で見ていたいくらい』
「おめー…いい性格してるよ」
『ありがと♪』
というわけで園子ちゃんの家の船上パーティーに来たわけだけど
なかなか目付きの悪そうな人たちが何人も…
キッドも愛されてるなぁ…
そしてさっそくキッドは園子ちゃんのお父さんに変装して船に乗り込んでいるらしい
新ちゃんも仕事が早いなぁ
トイレから帰ってきた蘭ちゃんの表情に
理由は分からないけど違和感を感じてしまった
近くにいた新ちゃんに心配をかけないように声をかけた
『ごめん、ちょっと気分が優れないからどこかで休ませてもらってくるね』
「大丈夫か?無理すんなよ」
『ん、ありがと』
『蘭ちゃん、ちょっと気分が優れなくて…
お手洗いまで案内してくれない?』
「ちょっと翼大丈夫なの?こっちよ!」
蘭ちゃんは私の腕をひいてトイレまで案内してくれた
「ここがトイレよ、ここまでで大丈夫?」
『うん、どうもありがとうございます』
がしっ
私はキッドの腕を両手で掴んだ
「え?」
『それより蘭ちゃんはどこですか?』
「何言ってるのよ翼…
私が蘭よ?」
『私、あなたのこと気に入ってるから捕まえる気はなかったけど
もしも蘭ちゃんに危害を加えているのなら
私はあなたを絶対に許しません…!』
空手をしてるわけでもキック力があるわけでもないけど
この手は離すわけにはいかない…!!
「ふ、ははははは
こんなに早く見つかるとは思わなかったぜ
今後の参考までに、どうしてわかった?」
『それは勘…ですかね
私のよく知る幼馴染みに変装するからいけないんです』
「ちょっとした表情の変化に気づいたってとこか
こんなお嬢さんがいるなんて誤算だったな
で、オレを捕まえる気はなかったって?」
『あなたのポリシーは気に入っていたけど
私の大切な人達に手を出すなら話は別です』
「ふん、こんな細腕でどう守るってんだ?」
捕まえてない方の手で私の二の腕を掴んだ
ここで怯んだら敗けだ
『あなたの高校に押し掛けてあげましょうか?』
「…っ」
『あら、微かにだけど反応してくれるんですね
意外です』
「い、今の反応だけで分かるのかよ…
なんで高校生だと分かったんだ?」
『こないだちっちゃな探偵に会ったでしょう?
20代より若いかもって言ってたし
だいたい自信家なのもあると思うけど
平日の昼とかに盗まないのは
自分の生活があるからかなって思って…』
「思って?」
『かまかけちゃいました♪』
「はっはっはっはっは!
度胸はあるし洞察力もある
気に入ったよお姫さま♡」
『そんなことはいいから蘭ちゃんはどこですか?』
「救命ボートの中に隠してるよ
何にもしてない、ただ寝てるだけだ」
『わかりました、あと
小さな探偵がいるので大丈夫だとは思いますが
友人の家の大切なものなので宝石は置いていってくださいね
あなたが高校生ということはみんなに内緒にしててあげますから』
「は?ちょっ!」
『それでは!
早く戻らないと怪しまれますよ』
「おい!待てって!!」
なんだか意外といい人そうでよかった!
私は聞く耳を持たず走り出した
_
『怪盗キッドに会ったの?』
「あぁ」
『どんな人だったの?』
「白いシルクハットにスーツ、モノクルつけてて
大分若そうだったな、20代もしかしたらそれよりも…」
『そうなんだ』
「で、新たな予告状を落としていったんだ
次の目標は船上パーティーをする園子ん家の宝石だとよ」
『さすが園子ちゃんのおうちはすることが大規模だね』
「きっと翼にも園子から招待が行くだろうし、
捕まえてやろうぜ怪盗キッド!」
『へ?』
「へじゃねぇよ!
あいつは変声器なしでいろんな声を出せて
変装が得意なんだって!
翼なら変装くらい分かんだろ」
『あのね…私が分かるような変装ならもう捕まってるよ』
「大丈夫だって!捕まえようぜー!」
『どうしたの急に、怪盗の捕獲なんて…』
「昨日あいつ、
怪盗はあざやかに獲物を盗み出す創造的な芸術家だが
探偵はその跡を見てなんくせつけるただの評論家に過ぎねーんだぜ?
とか言いやがったんだよ!!」
『それで怒ってるわけね…
でも今回私はパスかな』
「!!なんでだよ!」
『盗みは良くないけどキッドの義賊的な所とか
予告状を出すとかは気に入ってるの
人を傷つけないし』
「はぁ?!」
『標的が園子ちゃんの家だからそういうわけにはいかないけど
できればキッドvs新ちゃんなんて口を出さずに特等席で見ていたいくらい』
「おめー…いい性格してるよ」
『ありがと♪』
というわけで園子ちゃんの家の船上パーティーに来たわけだけど
なかなか目付きの悪そうな人たちが何人も…
キッドも愛されてるなぁ…
そしてさっそくキッドは園子ちゃんのお父さんに変装して船に乗り込んでいるらしい
新ちゃんも仕事が早いなぁ
トイレから帰ってきた蘭ちゃんの表情に
理由は分からないけど違和感を感じてしまった
近くにいた新ちゃんに心配をかけないように声をかけた
『ごめん、ちょっと気分が優れないからどこかで休ませてもらってくるね』
「大丈夫か?無理すんなよ」
『ん、ありがと』
『蘭ちゃん、ちょっと気分が優れなくて…
お手洗いまで案内してくれない?』
「ちょっと翼大丈夫なの?こっちよ!」
蘭ちゃんは私の腕をひいてトイレまで案内してくれた
「ここがトイレよ、ここまでで大丈夫?」
『うん、どうもありがとうございます』
がしっ
私はキッドの腕を両手で掴んだ
「え?」
『それより蘭ちゃんはどこですか?』
「何言ってるのよ翼…
私が蘭よ?」
『私、あなたのこと気に入ってるから捕まえる気はなかったけど
もしも蘭ちゃんに危害を加えているのなら
私はあなたを絶対に許しません…!』
空手をしてるわけでもキック力があるわけでもないけど
この手は離すわけにはいかない…!!
「ふ、ははははは
こんなに早く見つかるとは思わなかったぜ
今後の参考までに、どうしてわかった?」
『それは勘…ですかね
私のよく知る幼馴染みに変装するからいけないんです』
「ちょっとした表情の変化に気づいたってとこか
こんなお嬢さんがいるなんて誤算だったな
で、オレを捕まえる気はなかったって?」
『あなたのポリシーは気に入っていたけど
私の大切な人達に手を出すなら話は別です』
「ふん、こんな細腕でどう守るってんだ?」
捕まえてない方の手で私の二の腕を掴んだ
ここで怯んだら敗けだ
『あなたの高校に押し掛けてあげましょうか?』
「…っ」
『あら、微かにだけど反応してくれるんですね
意外です』
「い、今の反応だけで分かるのかよ…
なんで高校生だと分かったんだ?」
『こないだちっちゃな探偵に会ったでしょう?
20代より若いかもって言ってたし
だいたい自信家なのもあると思うけど
平日の昼とかに盗まないのは
自分の生活があるからかなって思って…』
「思って?」
『かまかけちゃいました♪』
「はっはっはっはっは!
度胸はあるし洞察力もある
気に入ったよお姫さま♡」
『そんなことはいいから蘭ちゃんはどこですか?』
「救命ボートの中に隠してるよ
何にもしてない、ただ寝てるだけだ」
『わかりました、あと
小さな探偵がいるので大丈夫だとは思いますが
友人の家の大切なものなので宝石は置いていってくださいね
あなたが高校生ということはみんなに内緒にしててあげますから』
「は?ちょっ!」
『それでは!
早く戻らないと怪しまれますよ』
「おい!待てって!!」
なんだか意外といい人そうでよかった!
私は聞く耳を持たず走り出した
_