はじまり
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この中に犯人がいると確定した頃
話しかけてきたのは少しだけ、顔色の回復した翼だった
「少しは回復したか?」
『うん…事件はどう?』
「あぁ、まだヒントが足りねぇな」
『怪しい人いたんだけど聞く?』
「!
教えてくれ…!」
『一人は藤沢さん…あの人は嘘ついてるっていうかなんだか後ろめたい感じかな』
「あぁ…」
『もう一人は研人さん』
「「!」」
『綾子さんがトイレに入る前に話してた内容には嘘がこもっていたわ
その後の綾子さんの様子からしても
研人さんが何かしらの話または取引をしたようにしか思えない』
「なるほどな」
「『?!』」
「そしたら停電が起きる前に研人さんが言ってた調理場も見に行っとかなあかんな」
『へ、平次くん、、』
「たいした洞察力やな翼」
『あ、ありがとう……』
やべぇ後ろにまで気を回していなかった
起きてしまったことは仕方ない
とりあえず事件に集中するべくオレと服部は調理場へと向かった
事件の真相が分かり服部に助言をするも
あいつはオレに推理させる気まんまんだった
翼は目立ちたくねぇから代わりに推理はしてもらえねぇし
いくら翼のフォローがあっても服部がいるから無闇におっちゃんを眠らせるわけにはいかない
こうなったら服部をそう思った瞬間
『それだけはやめといたほうがいいよ…』
「翼…」
『そんなことしたらばれちゃうって』
「だ、大丈夫だって眠ってる間の事は覚えてねぇしなんとかなるさ」
そういって強行突破した…
そして見事に
バレた
『だからバレるっていったのに…』
「わりぃ…」
『みんながみんな小五郎さんのように順応してくれるとは限らないんだよ』
「でも」
『でもじゃないでしょ』
「まぁまぁ、それまでに薄々感付いとったし」
「は、服部…」
『いつもあんな感じなの?
小学生が捜査しすぎだよ…
いつかみんなにばれちゃうよ』
「うっ…」
「それにしても翼はなんであの人が嘘ついてるかわかったんや?」
「翼は人間嘘発見器だからな」
『その人の仕草とか見てたら怪しいなって…』
「翼はオレらが気付かないくらいのわずかな仕草を見極められるんだよ」
「ほー!便利やなそれ」
『必ずしも当たるわけじゃないから推理の参考程度にね』
「なにが必ずしもだよ
今までだってほぼ当ててんじゃねぇか
オレの正体だって幼馴染みとはいえ数分で見抜いたくせに」
「数分か!
気に入ったで翼!
オレとコンビ組まへんか?」
『へ?』
「はぁ!?」
『ごめん、私ボケもツッコミも分かんないよ』
「あほ、だれが漫才コンビ結成やねん
一緒にコンビ組んで事件解決しよーや」
「ダメに決まってんだろ!
翼を巻き込むなよ!」
「工藤!ひとりじめはあかんで!」
『そんなに役に立たないから、ごめんね?
困ったことがあったらいつでもお話くらいなら聞くね』
「わかった、ほなまた頼むわ♪」
「だから!おめーは馴れ馴れしいんだよ!」
「いつも一緒にいてんねやろ!妬くな妬くな」
「ばっ!!妬いてねぇよ!!」
こうしてオレの正体を知る人物の5人目となった
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