合宿
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予選までの間、
栄純くんと暁くんは守備と制球力に絞って鍛えることになった
3年の先輩達はどことなく元気がない
鉄心さんは結城先輩と伊佐敷先輩に練習後に投球練習するように言った
責任感の強いお二人の気持ちを高めるために
本職である投手陣の闘志を煽るために
▽
なんとか期末試験を乗り越え(暁くんが乗り越えているかはさておき)
そして夏の予選の直前ーーー
グラウンドに集められた
「今から背番号を渡す
呼ばれた者から順に取りにこい
まずは背番号1
丹波光一郎」
丹波先輩は目を見開いた
「どうした
早く取りにこい」
「は…はい…」
「焦らずじっくり治せよ…」
背番号を受け取った丹波先輩
誰も異論はない
丹波先輩が回復するまで負けるわけには行かない
そして次々と背番号が渡される
背番号2 御幸一也
背番号3 結城哲也
背番号4 小湊亮介
背番号5 増子透
背番号6 倉持洋一
背番号7 坂井一郎
背番号8 伊佐敷純
背番号9 白州健二郎
背番号10 川上憲史
背番号11 降谷暁
背番号12 宮内啓介
背番号13 門田将明
背番号14 楠木文哉
背番号15 樋笠昭二
背番号16 田中晋
背番号17 遠藤直樹
背番号18 山崎邦夫
背番号19 小湊春市
…
「そして最後に背番号20
沢…
「はい!!」
「…早いな」
「ありがとうございます!!」
栄純くんは食い気味に返事をしていた
元気があっていいなぁ
「記録員はクリス…お前に頼む」
「はい…」
「それからマネージャー
お前達も本当によく手伝ってくれた
お前達もチームの一員として
スタンドから選手と一緒に応援してくれるな」
憧れの、青道のユニフォーム
しっかりと抱き締めた
「みんなもわかってると思うが
高校野球に次はない…
日々の努力も
流してきた汗も涙も
すべてはこの夏のために」
そしてレギュラーのみんなで円陣を組んだ
「俺達は誰だ
王者 青道!!
誰よりも汗を流したのは
青道!!
誰よりも涙を流したのは
青道!!
誰よりも野球を愛しているのは
青道!!
戦う準備はできているか!?
おおお
我が校の誇りを胸に
狙うは全国制覇のみ
いくぞぉ!!
おおおおおおお」
▽
片付けを終えて部屋に戻る途中で声をかけられた
「翼…」
『暁くん、お疲れ様!』
珍しい…この時間は走ってることが多いのに
「僕の…つけてほしい…翼に」
暁くんは今日もらった背番号のゼッケンを私に差し出した
『私で、いいの?』
「というか自分でつけられないし」
『自分でつけたいなら教えるけど…』
「いや、翼がいい…」
『わかった…任せて!』
ゼッケンを受けとると
暁くんは私の手を掴んだ
見上げると暁くんと目があった
「次は…」
『?』
「次は1番、とるから…僕が…
その時も翼がつけて」
『…うん!』
頼もしい、未来のエース
暁くん顔整ってるなぁ…なんて
ぼんやり見つめていると
大きな声が聞こえた
「あああぁぁぁ!!
お前!!なにしてんだぁ!!」
「抜け駆けはダメだよ降谷くん
(びっくりした、見つめあってたよね)」
『栄純くん、春市くん』
「ふーっ」
「なんのため息だ!!」
「翼ちゃん、俺達の背番号もつけてくれる?」
『私でいいの?』
「おぅ!翼の気持ちも持って一緒に戦うぜ!」
『っ…!!ありがとう!!
私の気持ちたくさん込めとくね!』
「先、越されたみてぇだな」
「うるせぇよ………翼!!」
『一也、先輩達…』
「俺らの分も頼むな」
『うん!!』
大切に、縫おう
気持ちを込めて
さぁ私達の夏が、始まる
_