合宿
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第3試合は青道ー修北
青道はベストメンバーで先発は丹波先輩
丹波先輩の球種はストレートとカーブ、それから最近練習していたフォーク
ストレートと同じ軌道でシンカー気味に打者の手元で落ちるフォークは
実践でも通用した
見せ球にフォーク…
フォークがちらつく分、打者は打ちにくいだろう
▽
6回裏終了
ベンチに帰ってきた一也と丹波先輩の意見が食い違っていた
実践でのフォークの経験を積みたい丹波先輩
握力を必要とするフォークを球威の落ちる後半であまり使いたくない一也
ましてや稲実の前であまり球筋を見せるのも得策ではない
その会話を聞いていた鉄心さんが口を開いた
「丹波、それはチームを代表する投手としての意見か?
それとも一選手としてのただのわがままか
どっちか言ってみろ」
「!」
「もし…自分の身勝手な意見だと言うなら…
お前にはエースナンバーをやれん」
「…」
「ちょ…監督、今は試合中ですよ…」
「両方だと思います
自分が後半自滅し崩れることが多いのも…
そのことを考え御幸がリードしてくれてることも分かってます
けど、この弱点を自分の手で乗り越えない限り
自信を持ってマウンドに立つことはできません…
本当のエースになるために
それが自分の正直な意見です」
丹波先輩の率直な意見
丹波先輩なりに考えてのことだった
「分かりました
そういうことなら俺も最後まで
とことん付き合いますよ!!
これほどの決意を持った投手の意見を
無視することなんてできないっスからね」
レギュラーの皆さんは丹波先輩の言葉に頼もしさを感じたみたい
丹波先輩は1点取られたらスキンヘッドに、
2点取られたら眉毛も剃って
3点取られたら長髪になるらしい
鉄心さんも安心したみたい
よかった…
和やかな雰囲気の中
次は丹波先輩の打席
修北の投手の投げた球は
丹波先輩の顔にぶつかったーーー
鉄心さんは誰よりも速く丹波先輩のもとへ向かった
顔面への死球…
『担架を持ってきてください!!』
アイシング用の氷とタオルをかき集め駆けつける
丹波先輩は動こうとしている
『失礼します、動かないで!!』
仰向けに寝かせてもらってタオルで血を拭い氷で幹部を冷やした
太田部長さんに車を回してもらい丹波先輩は病院へ、
そしてこの日は試合を切り上げ解散となった
丹波先輩はアゴの骨にヒビが入っていた
幸い骨折には至らず脳に影響もない
ただ予選には間に合わないかもしれないとのことだった
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