合宿
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日曜日は合宿最終日
青道・稲代実業・修北の3チーム総当たりによるダブルヘッダー
第1試合は青道ー稲実
川上先輩が一試合投げ抜く
稲代実業は同じ西地区最大のライバル…
お互いがベストメンバーではないものの
やっぱり稲実は強い
稲実ということは…逢えるかな?
▽
試合終了後
第2試合は稲実ー修北
次は稲実の主力が出るはず
青道は試合を見ながらお昼ご飯を食べる
次の試合のためにベンチをあける
忘れ物がないか確認し
新しいドリンクをセットして
余りを引き上げていると
ベンチの外から声が聞こえた
この声は…!!
「え…じゃぁさっきの話本当!?
ライバルチームに本当の情報しゃべっちゃったよこの子!!」
『鳴さん!』
ベンチを出るとそこにいたのは
栄純くんと一也と倉持先輩
そして、稲実の2年生エース成宮鳴さん
それから主将で捕手の原田さん
『鳴さんお久しぶりです!
こんにちは原田さん』
「あぁ、お前は確か鳴がうるさく言ってた…」
「翼ー!!」
鳴さんは私に飛び付き
私の視界は稲実のユニホームだけになった
『んむ』
顔面うった…息、くるし…
「ちょっ!鳴!翼を離せ!!」
「やだねー!一也のせいで翼は稲実来なかったじゃん!
一人占め反対!!」
「翼の意志だろ」
「お前が来るって言ってたら…」
『んん…』
「おい、鳴…離してやらないと息できてないぞ」
「えっ!翼!!」
『ぷはっ』
やっと鳴さんが離してくれて息ができた
涙目になって鳴さんをみつめると
今度は優しく抱きついてきた
「今からでもいいから稲実おいでよー
俺が甲子園つれてってあげるから」
「ち…ちょっとー!!
翼に馴れ馴れしいですけど、あんた一体何者ですか!!」
そう言って栄純くんは私と鳴さんの間に割って入った
「何って俺を知らないの?」
『栄純くん!鳴さんは関東No.1サウスポーと呼び声高い人なんだよ!』
「えっ!?」
「出た…翼の投手バカ…」
「翼ちゃんは本当投手好きだよな…」
『だって、本っ当にすごいんだから…』
「いやー、それほどでもあるけど」(*´ω`*)
「お前じゃねえよ、お前のピッチングを尊敬してんだよ」
「そうだ翼!
次の修北の試合、俺が完封したらデートしようよ!」
『へ?』
「「「はあ?!」」」
『別にいい…
「ダメだ!ダメに決まってんだろ!」
「一也には聞いてないし!」
「俺ら忙しいんだよ!
別の高校のお前とは時間あわねーよ!」
『あぁ…確かにそうかも…』
「えー!?じゃぁ、完封でほっぺにちゅーね!」
『え…?』
「させるか!」
話が盛り上がって(?)いると
原田さんが踵を返した
「おい、鳴…そろそろ行くぞ」
「翼!俺の勇姿をよく見てなよ!」
『頑張ってください!』
「じゃあ後でな!」
鳴さんと原田さんは戻っていった
投げるんだ、鳴さん
「沢村…同じサウスポーとして
あいつのピッチングよーく見とけよ」
「去年の夏の予選、準決勝…
ウチの打線は2番手で出てきたあいつの球を
最後まで捕らえられなかったんだ…」
「俺達にとったら因縁の相手
あいつを打ち崩さねぇかぎり
甲子園の切符は手に入らねぇからな」
▽
稲実ー修北
鳴さんは6回まで投げてヒットは5本、そして無失点
キレのあるスライダー
地面に突き刺さるようなフォーク
変化球を際立たせるMAX148㎞/hのストレート
今日のピッチングもすごい
そして鳴さんはチェンジアップを投げた…
いつの間に…
縦と横の変化に緩急まで操って見せた
鳴さんの進化は止まらない
本当にすごい投手だ
鳴さんのピッチングを見た青道のみんなは火がついていた
本気の青道と稲実の試合が今から楽しみだ…!!
チェンジアップを投げたことで鳴さんは降板させられていた
わざわざ見せてくれるなんて…青道としてはいい情報だ
「鳴のやつ…これで完封はなしだな」
一也が何故か悪い顔して笑っていた…(・_・;)
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