合宿
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土曜日
合宿の仕上げとしてまずは大阪桐生高校との練習試合
先発は暁くん、それから栄純くんとふたりで投げ抜く
合宿の疲れがある中でどこまで投げきれるか
そしてこんなときだからこそコントロールの重要性に気づいてもらう
という鉄心さんのねらい
試合の準備をした後、礼ちゃんの隣で観戦することにした
パワー野球で全国一とも言われる
去年の甲子園、夏の準優勝校
大阪桐生高校との試合が始まった
▽
暁くんは疲労のためボールが走っていない
その上ストレートとボールがはっきりしているため
見極めれられることも多い
四球やヒットで点を取られるもののバックに助けられつつ回をこなしていった
暁くんはどんどん力み
桐生は2ストライクまでは見送るため
球数は4回途中で100球を超えていた
失点は11
さすがに気持ちがおれてくるかもしれない
するとマウンドの暁くんがタイムをとった
やっぱり限界かな…
と思ったけど、暁くんの目は死んでなかった
そして隣の一也が笑っていた
なんだ、大丈夫そう…
ボールに力が少し戻りようやく攻守交代となった
一也と暁くんが話ながら帰ってきた
一也の打席が来るので防具を外すのを手伝いつつ話を聞く
「降谷…これでよく分かったろ?
力みすぎてもボールは絶対に走らない…
お前のような速球派の投手に必要なのは
ペース配分とコントロールだってことがな」
そう言って打席に向かった
ドリンクを渡しみんなの攻撃を見ながら話を続けた
『暁くんの今のままじゃ捕手がもったいないよ
これじゃただの的だもん
コントロールが定まることで
捕手と投手で投球の組み立てができるでしょ
それから変化球なんかもあるとより
アウトをとるのが楽しくなるから…
頑張ろうね』
さっさと凡退した一也が帰ってくるとある提案をした
「おい…降谷、この回アレ投げてみるか?」
「アレ?」
「ボールが投げられない間ずっと指にはさんでろって言ったよな
ぶっつけ本番だが投げてみろ!」
『えっ!もしかしてフォーク?!
楽しみ!頑張って…?』
暁くんは寝たふりしてた…
はさんでなかったな…(・・;)
打者は桐生のエースで4番の舘さん
1球目は軽く投げて相手の力みを誘う
2球目、フォーク…かと思いきやストレートの軌道…
すると打者の手元でいきなり落ち
一也がボールをそらした…
フォークというよりは
20世紀最後と言われた魔球"スプリット・フィンガード・ファストボール"
ぞくっ
ポテンシャルがすごい
あのストレートとこの変化球があれば…
そしてストレートとで舘さんを抑えた
流れが代わりボールにも力が戻って
普段に近いボールを投げることができた
暁くんはひとつ成長できたみたいだ
そして裏の攻撃では舘さんからホームランを打ってしまった
暁くんが即戦力になりうることは確信に変わった
さて次の回からは栄純くんの番
東さんに投げたあの日以来の一也とのバッテリー
そして栄純くんにとっては
一軍最終試験でもある…
パワー打線が自慢である桐生に
ミートポイントの広い金属バットが弱点のムービング
一也のリードで通用するなら
この夏の栄純くんの起用が判断される
頑張って…栄純くん、一也…
打者は栄純くんの出所の見えないフォームに困惑気味
だけどバットを振り抜いている桐生打線にヒットを浴びた
ノーアウト1・3塁の場面
甘い球だったけど
栄純くんはピッチャーゴロを掴み3塁ランナーを目で牽制し
上手に処理してダブルプレーをとることができた!
フィールディングが体に染み付いてきている
練習の甲斐があったなぁ…
そしてライトフライでスリーアウトをとることができた
帰ってきたところで一也のお説教が始まった
インコースの大切さ
確かにこれは知ってほしい
これからのために…
次は青道の攻撃
結城先輩の四球・盗塁と
一也のライトへのヒットで1点を返した
▽
七回表
栄純くんの球質に気付いたようで
桐生打線はラインギリギリで構えた
徹底してインコースへ構える一也
甘いところは持っていかれかねない
そして4番の舘さん
栄純くんはインコースへ投げ抜くことができた
結果
栄純くんは4回を3失点に抑えた
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