約束と課題
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―日曜日―
1軍は帝東と、2軍は狛代との試合
私は1軍のベンチでスコアを書いていた
帝東のピッチャーが言葉をなくすほどの3年の先輩達の猛攻撃!
そして青道のピッチャーは暁くん
今日も球は走っていてとても良い
偵察も増えて今年は期待の新人だなぁ
と思っていた矢先…
「すいません…ちょっとタイム…」
『(?まさか…!)』
「川上、今すぐ肩をつくってこい」
「監督、自分はいつでもいけますよ!」
昨日も投げた丹波先輩が自分から申し出た
「…よしお前が投げろ、3回までだ」
「はい!」
『丹波先輩!無茶はしないで…頑張ってくださいね』
「あぁ!」
丹波先輩は気合十分にマウンドに駆けていった
入れ違うように帰ってきた暁くん…
痛々しそうな爪が見える
「爪をやったな?降谷…
投手にとって指先は命…
日々のケアが足りない証拠だな。
お前は2週間投げ込み禁止だ。
二軍のグラウンドで走っていろ」
「!」
「桜井、こいつの手当てをしてやれ」
『はい、こっちきて…』
不満そうな表情を浮かべる暁くんを隣に座らせて手当てをした
『ケア、いつもどうやってるの?』
「・・・・・」
『してないんだね…
今度ケアの仕方を教えるね…
1軍にいるからにはそういうことも含めて自覚を持つこと…
1軍はチームの代表としてみんなのことを背負ってるんだから
半端では他の部員に示しがつかないよ』
「はい…」
『それと、ただ投げるだけが投手の仕事じゃないからね?
これで傷はOK…
先輩達を見て勉強してね』
「…ありがとう…」
「・・・・・」
「(監督といいこの子といい
野球のことになると怖いな…
ねぎらいの言葉でもかけてやればいいのに)」
そして礼ちゃんの話によると2軍の栄純くんのピッチングは問題だったらしい
コントロールと叫びながら投げるのは力のない棒球
速攻でマウンドを降ろされたという
やっぱり1年にエースナンバーは重過ぎるんだろう
ふたりともちゃんと立ち直れるかな…
暁くんにはちょっとだけ強く言い過ぎちゃったし…
でも、その夜グラウンドの側を通るとふたりがタイヤを持っていた
どうやら心配はいらないみたい
前向きに進もうとしているみたい…よかった
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