約束と課題
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今は朝練が終わって片づけをしている
部活に学業…両立は難しいけど、どっちも頑張らないと!
春乃ちゃんは当番で先に行ってしまったしそろそろ教室に行こうと
制服に着替えて更衣室を出ると
ちょうど同じく着替え終わった同級生を発見!
『栄純くんと降谷くんと小湊くん練習お疲れ様!
一緒に教室行っていい?』
「おぅ!翼!一緒に行こーぜ」
「お疲れ様…」
「桜井さん!あっ俺のこと春市って呼んで!
兄貴と区別しにくいでしょ?
ところでなんで栄純くんとなんか親密なの?」
『親密?あぁ…栄純くんは入部前に青道に来てて一足先に仲良くなったんだよねー』
「おう!あのときのおかげで俺はここにいるんだ!」
「僕のことも暁でいい…」
『わかった!私のことも翼って呼んでね?
春市くん!暁くん!』
「それにしても入学する少し前から兄貴がいいマネージャーがいるっていってたの翼ちゃんだったんだね!
コーチとかもやってるんでしょ?
なんでそんなに野球詳しいの?
御幸先輩ともすごく親しげだし…」
『一也は家が近所で幼馴染みなの
小さい頃よく遊んでもらってたんだ!』
「へぇ…だからあんなに御幸先輩と仲いいんだ…」
『野球詳しいのは、大輝…うちのお父さんが野球の選手だったから
小さい頃から休みがあったらずっと一也と一緒に野球教えてもらってたの!
お父さんは男の子がほしかったらしいから男の子並みにみっちり教えられたの』
「翼ちゃんって桜井…桜井 大輝って…
プロ野球選手のあの桜井 大輝!?
すごく腕のあるキャッチャーで
チームを引っ張り何度も優勝へ導き
あのバットコントロールは神業とまで言われているあの?!」
「!!??」
「??(すごい人なんか…)」←テレビとか基本見ない人
『…多分ーそれかな?
自慢のお父さんなんだ!』
「俺もプレーずっと憧れててずっと兄貴と一緒に真似してたんだ!」
『そうなんだ!大輝が聞いたらきっと喜ぶよ』
「桜井選手今何してるの?
若いのに突然現役引退してメディアでもあんまり見ないし…」
『大輝は今メジャーの方にいるの。
プレーヤーとしても呼ばれてたんだけど
バットコントロールからメジャーのコーチとして』
「へぇ!メジャーに行ってたんだ!」
『うん!そこでアメリカの野球とかも学んで
いつかは日本の子ども達に野球を教えてまわるんだって!
って監督にも約束したみたい』
「グラサンと翼のお父さん知り合いなのか?!」
『鉄心さんと大輝は青道出身でバッテリー組んでたんだって!』
「えぇぇぇ!!?」
「!!!」
「桜井選手と監督が…」
『あっ!もう先生来てるよ!
早く座んなきゃ!
じゃぁまた部活でね!』
教室の前で別れた私達はそれぞれのクラスに入った
さぁ学業も頑張らないと!
▽
やっとタイクツな授業が終わって部活の時間
早くボールを投げたい・・・
昨日の夜、御幸先輩にボールを受けてもらった
久しぶりに聞いた…
自分の投げた球がミットにおさまる音
あの音が頭にこびりついて今でも離れない
青道を選んだのは間違いじゃなかった―――
《悪ィ降谷…俺じゃお前の球止められねぇ・・・・・》ドクン
《先輩たちがお前とは野球やりたくねぇって・・・》ドクン
《ごめん――――…》
ドクンッ
『暁くん!!』
「!!…翼…」
『暁くん着替えるの早いねー楽しみだった??』
「えっ?なんで?」
『朝練のとき一也に聞いたの!
昨日さっそくボール受けたって言ってたから
今日も早くボール投げたいのかなって!
どうだった?!』
「久しぶりに聞いたんだ…
自分の投げた球がミットにおさまる音…
中学じゃ誰にも受けてもらえなくて…
だから翼の言うとおり、早く投げたい!」
『そうだったんだ…
ココでは思う存分投げられるよ!
嫌って言うほどね♪
ところで今日暁くんいつも以上にボーっとしてる気がするの…
一也に受けてもらったからとは思ったけど
何かあったの?相談のるよ?』
「!!…えっ…
《ごめん――――…》
あっ…」
『あ、もちろん言うの嫌だったらいいからね?変なこと聞いちゃってごめんなさい』しゅん...↓
いつも以上にボーッとしてたのか…
誰かが見てくれてて
気にかけてくれるのは嬉しくてくすぐったい
「…僕、誰にも受けてもらえなくて
野球できなくて仲間に憧れてて…
1年生みんなで挑んだ試合が羨ましかったんだ」
『さとる…くん…』
「それで・・・・・」
あまりうまく言葉がでてこない
自分の気持ちを伝えるのは少し難しい…
『暁くん!約束…キャッチボールしよう!!』
「え?!翼…でも翼じゃ…」
『私は!私はやる前からあきらめたりなんか…逃げたりなんかしないよ』
「翼…」
『私が全部、全力で受け止めるよ』
そういって微笑む翼
正直言って怖い…
また力加減を間違えて怪我させたり
翼がもう笑いかけてくれなくなったりしたらと思うと…
でも僕は翼に引っ張られ
キャッチボールをすることになった
_