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〈夏目殿〉
〈夏目レイコ殿
噂に聞く【友人帳】をお持ちでしょうか〉
たびたび現れる妖
ただ名前を返してほしいやつもいれば
多少強引なやつもいる
妖なんかに関わりたくない
関わるとろくなことがない
けれど
コンコンッ
『ごめんください』
食事中に聞こえた声
「はーい、ちょっと待ってねー」
ぱたぱたと玄関先に消えていった塔子さんをぼんやり見送る
すると
塔子さんのはしゃぐ声が近づいてきた
「貴志くん!
まだ紹介してなかったわよね!
こちら裏のおうちにお住まいの
翼ちゃんよ
いつもお菓子のお裾分けをしてくれているの!
うちに来てくれるのは久しぶりねー」
『こんばんは貴志くん!』
「翼!?」
「あら、知り合いだったの??」
『実は同じクラスだったんです
おうちが近所なのもこないだ知ったんだよね』
「あ、あぁ…
翼はどうしたんだ?」
急に登場した翼の姿に思わず声が掠れてしまった
『この前塔子さんに美味しい煮物を頂いたの
今日はクッキーを焼いたからお裾分けに』
「そうだったのか」
「あら、気を使わなくてよかったのに
でも翼ちゃんのお菓子とっても美味しいから
ちょっと待ってたのよ♡」
微笑みあうふたりをただ口を開けて眺めてしまっていた…
「またいつでもご飯食べに来てね!」
『ありがとうございます』
妖に関わるとろくなことはないけど
ニャンコ先生や翼と出会うことができたことは
よかったと思っている
そんなことを思いながらふと食卓を見ると
コロッケに小さな歯型が
〈なかなか美味ですな
夏目殿
名前を返して頂きたい〉
ぶっっ!!
_
〈夏目レイコ殿
噂に聞く【友人帳】をお持ちでしょうか〉
たびたび現れる妖
ただ名前を返してほしいやつもいれば
多少強引なやつもいる
妖なんかに関わりたくない
関わるとろくなことがない
けれど
コンコンッ
『ごめんください』
食事中に聞こえた声
「はーい、ちょっと待ってねー」
ぱたぱたと玄関先に消えていった塔子さんをぼんやり見送る
すると
塔子さんのはしゃぐ声が近づいてきた
「貴志くん!
まだ紹介してなかったわよね!
こちら裏のおうちにお住まいの
翼ちゃんよ
いつもお菓子のお裾分けをしてくれているの!
うちに来てくれるのは久しぶりねー」
『こんばんは貴志くん!』
「翼!?」
「あら、知り合いだったの??」
『実は同じクラスだったんです
おうちが近所なのもこないだ知ったんだよね』
「あ、あぁ…
翼はどうしたんだ?」
急に登場した翼の姿に思わず声が掠れてしまった
『この前塔子さんに美味しい煮物を頂いたの
今日はクッキーを焼いたからお裾分けに』
「そうだったのか」
「あら、気を使わなくてよかったのに
でも翼ちゃんのお菓子とっても美味しいから
ちょっと待ってたのよ♡」
微笑みあうふたりをただ口を開けて眺めてしまっていた…
「またいつでもご飯食べに来てね!」
『ありがとうございます』
妖に関わるとろくなことはないけど
ニャンコ先生や翼と出会うことができたことは
よかったと思っている
そんなことを思いながらふと食卓を見ると
コロッケに小さな歯型が
〈なかなか美味ですな
夏目殿
名前を返して頂きたい〉
ぶっっ!!
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