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着いたところはなんと、
今おれがお世話になっている藤原夫妻の裏手にある家だった
〈入るぞー!〉
「こら!ニャンコ先生!」
『遠慮しないでどうぞ!』
そうして客間で翼とおしるこを待つことになった
落ち着いた雰囲気の和風な家で
庭は少し荒れかけているようにも見える
目の前にある仏壇には
少し古い写真で優しそうな男の人と
翼にそっくりなとても綺麗な女の人
それから新しいめの写真には
笑った目元が翼にそっくりな
おばあさんが写っていた
『おまたせしました』
〈いいにおいだー!〉
『あれ、そういえば猫さんっておしるこ食べても平気なの?』
〈私はただのニャンコではない!!〉
「ニャンコ先生は饅頭も食べるから大丈夫だよ、きっと」
〈なんなら鍋ごともってこい!〉
『あはは、じゃぁよかった!』
ふわりと笑いながらおれたちにおしるこを差し出して
塩昆布を机に置いた
『どうぞ召し上がれ』
「あ、じゃぁ、いただきます」
〈うまいぞ翼!〉
『本当に?どうもありがとう』
「本当に、美味い…」
『よかった!』
「あの、突然来ちゃって家の人とか迷惑じゃなかったかな?」
『この家は私しか住んでないから大丈夫だよ』
「え、、」
『両親は幼い頃に他界していて
おばあちゃんが私を育ててくれたの
そして高校に上がる頃におばあちゃんも亡くなってしまったの』
「あ…」
その話を聞き、ぼんやりと眺めていた仏壇を思い出して
おれの顔は青ざめた
「ご、ごめん…っ」
『大丈夫だよ、気にしないで?
思ったより寂しくないの
裏のおうちの方が気にかけてくださってるし』
「あ、おれ最近そこで住まわせてもらってるんだ
藤原夫妻の家に、遠縁なんだ」
『え、そうだったんだ!』
「おれも幼い頃に両親が他界して
親戚中をたらい回しだったんだ
そこで声をかけて引き取ってくれた」
『そう、なんだね
こんなこと言っていいかわからないけど、よかった…』
「どうして?」
『塔子さんたち最近、とても嬉しいことがあったのよって
とても喜んでいたから
キミのことだったんだね』
「え…そっか……」
_
今おれがお世話になっている藤原夫妻の裏手にある家だった
〈入るぞー!〉
「こら!ニャンコ先生!」
『遠慮しないでどうぞ!』
そうして客間で翼とおしるこを待つことになった
落ち着いた雰囲気の和風な家で
庭は少し荒れかけているようにも見える
目の前にある仏壇には
少し古い写真で優しそうな男の人と
翼にそっくりなとても綺麗な女の人
それから新しいめの写真には
笑った目元が翼にそっくりな
おばあさんが写っていた
『おまたせしました』
〈いいにおいだー!〉
『あれ、そういえば猫さんっておしるこ食べても平気なの?』
〈私はただのニャンコではない!!〉
「ニャンコ先生は饅頭も食べるから大丈夫だよ、きっと」
〈なんなら鍋ごともってこい!〉
『あはは、じゃぁよかった!』
ふわりと笑いながらおれたちにおしるこを差し出して
塩昆布を机に置いた
『どうぞ召し上がれ』
「あ、じゃぁ、いただきます」
〈うまいぞ翼!〉
『本当に?どうもありがとう』
「本当に、美味い…」
『よかった!』
「あの、突然来ちゃって家の人とか迷惑じゃなかったかな?」
『この家は私しか住んでないから大丈夫だよ』
「え、、」
『両親は幼い頃に他界していて
おばあちゃんが私を育ててくれたの
そして高校に上がる頃におばあちゃんも亡くなってしまったの』
「あ…」
その話を聞き、ぼんやりと眺めていた仏壇を思い出して
おれの顔は青ざめた
「ご、ごめん…っ」
『大丈夫だよ、気にしないで?
思ったより寂しくないの
裏のおうちの方が気にかけてくださってるし』
「あ、おれ最近そこで住まわせてもらってるんだ
藤原夫妻の家に、遠縁なんだ」
『え、そうだったんだ!』
「おれも幼い頃に両親が他界して
親戚中をたらい回しだったんだ
そこで声をかけて引き取ってくれた」
『そう、なんだね
こんなこと言っていいかわからないけど、よかった…』
「どうして?」
『塔子さんたち最近、とても嬉しいことがあったのよって
とても喜んでいたから
キミのことだったんだね』
「え…そっか……」
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