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放課後の学校の廊下でやっと話すことができた
「見えるのか?」
「え…」
おれはふとグランドをみつめる
「グランドに変なものでも見えるか?」
「ーーいや
でも一瞬
何か変なものの影がふたつ見えたような気がしたんだ
…たぶんいつも気のせいなんだ
影を見たり気配を感じたり…
笑わないでくれよ?
ーー変なこと話して悪い
“夏目”って奴も時々何かを見てるみたいだって噂できいて…
話をしてみたかった
…でもたぶん
…気のせいなんだ」
「おれは見える
すごく変なもの」
『おまたせ貴志くん
あ、お話中だった?ごめんね…』
中級たちの様子を見に行こうと約束していた翼があらわれた
そうだ翼も含めて今おれはいると思う
「いや、おれたちは見えるよ
すごく変なもの
でも内緒な
やっぱりおれたち三人が変なのかもしれないし」
「そうか…そうだなーー」
『なんの話かな…』
おれたちの話の邪魔をしないようになのか少し離れて
ふとグランドを翼がみつめていた
『あ、中級さんたち元気になったんだね
お見舞いは大丈夫そう…よかった!』
小さく手を振る翼を田沼はみつめていた
「こっちは桜井翼
翼もおれと同じなんだ」
「初めまして田沼です…」
『あ、初めまして、よろしくね田沼くん』
「こちらこそ、よろしく」
話せる人が増えた
数ヵ月前の自分には考えられないことだと深く思う
それはこんなにも尊いものなんだな…
恐いのは同じ 最初の一歩
痛みをともなう交流も
得がたい絆を結ぶもの。
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「見えるのか?」
「え…」
おれはふとグランドをみつめる
「グランドに変なものでも見えるか?」
「ーーいや
でも一瞬
何か変なものの影がふたつ見えたような気がしたんだ
…たぶんいつも気のせいなんだ
影を見たり気配を感じたり…
笑わないでくれよ?
ーー変なこと話して悪い
“夏目”って奴も時々何かを見てるみたいだって噂できいて…
話をしてみたかった
…でもたぶん
…気のせいなんだ」
「おれは見える
すごく変なもの」
『おまたせ貴志くん
あ、お話中だった?ごめんね…』
中級たちの様子を見に行こうと約束していた翼があらわれた
そうだ翼も含めて今おれはいると思う
「いや、おれたちは見えるよ
すごく変なもの
でも内緒な
やっぱりおれたち三人が変なのかもしれないし」
「そうか…そうだなーー」
『なんの話かな…』
おれたちの話の邪魔をしないようになのか少し離れて
ふとグランドを翼がみつめていた
『あ、中級さんたち元気になったんだね
お見舞いは大丈夫そう…よかった!』
小さく手を振る翼を田沼はみつめていた
「こっちは桜井翼
翼もおれと同じなんだ」
「初めまして田沼です…」
『あ、初めまして、よろしくね田沼くん』
「こちらこそ、よろしく」
話せる人が増えた
数ヵ月前の自分には考えられないことだと深く思う
それはこんなにも尊いものなんだな…
恐いのは同じ 最初の一歩
痛みをともなう交流も
得がたい絆を結ぶもの。
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