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学校で再び感じた視線
最近八ツ原の近くに引っ越してきた
田沼っていうやつらしい
おれのことも気にしていたという
少し異質な気配のやつ
田沼もおれたちと同じものが見えるかもしれないんだ…
明日こそ話をしてみようと決意をしていると
酔いどれ中年ニャンコがお土産に蛙を捕まえて帰ってきた
拳骨で寝かせて
蛙は放してやった
なんて猫だ…汗
再び学校で得た情報によると
田沼もおれと同じように挙動不審な姿があるらしい
恐らく退治人は田沼だと想定して
おれたちは家に赴き話をすることにした
『これが住所の紙ね、行ってみよう』
地元に詳しくないおれは翼に案内を頼んだ
田沼はおれたちと同じ
なら仲間になるんだろうか
考え事をしていると
〈……うう…夏目様……〉
声の主は黒焦げになった中級たちだった
「わ、どうした 中級!!」
〈く、くらってしまいました…まともに〉
『ひどい…大丈夫っ?』
翼は迷わず中級たちに駆け寄り手を当てた
「退治人がまた来たのか!?」
〈はい…おそらくはまだ森の中に〉
『どう手当てしたらいいのかな…』
〈こうしてしばらく土の力を吸って休めば…〉
見えるなら
見えるのに
どうしてこんなことができるのか
確かにいい連中ばかりじゃないけれど
「いくぞ先生、翼」
退治人のもとへ行こうとしたそのとき
どろん
でかい!
馬のような大きな妖が名前を返してほしいとやってきた
「…申し訳ないがあとにしてくれないか?
今立てこんでいる」
〈立てこんでいる?〉
〈人退治の算段をしている〉
『ちょっと、違うよニャンコ先生…』
〈ほう、
ではこの三篠がお手伝い致しましょう
名を奪われながら一度も主にお仕えしないというのもつまらぬ
それに先刻私の家来が主に助けてもらったそうで〉
あの蛙…先生がさらってきたからプラマイゼロな気もするが…
〈おお、三篠ほどの者を使役なさっているとはさすが夏目様
恐るべし友人帳!〉
〈三篠殿、夏目様の敵である人間があの森に潜んでおります
御成敗を〉
〈承知。〉
あっという間に話を勝手に進められた
『貴志くん!あんな大きな妖が行ったら田沼くんが危ないかもしれない!』
「行こう!」
〈あっ待て!翼!夏目!〉
先生の声も聞こえず翼とおれは走り出した
人の姿を見つけると翼はその人を庇い
腕を掲げて三篠の衝撃に備えようとしていた
そんなこと、危ない!
〈! 夏目命令しろ!奴の名を!!〉
「止まれミスズ!!」
ずしん
『止まった…よかったー』
〈友人帳に名がある以上命令さえすればすむことを
飛び出しおって〉
「そ、そうだった」
『必死すぎてそんなこと考えられなかったよ…』
「…一体どうしたんだね君たち」
そこにいたのは田沼じゃなくて
お坊さんだった…
_
最近八ツ原の近くに引っ越してきた
田沼っていうやつらしい
おれのことも気にしていたという
少し異質な気配のやつ
田沼もおれたちと同じものが見えるかもしれないんだ…
明日こそ話をしてみようと決意をしていると
酔いどれ中年ニャンコがお土産に蛙を捕まえて帰ってきた
拳骨で寝かせて
蛙は放してやった
なんて猫だ…汗
再び学校で得た情報によると
田沼もおれと同じように挙動不審な姿があるらしい
恐らく退治人は田沼だと想定して
おれたちは家に赴き話をすることにした
『これが住所の紙ね、行ってみよう』
地元に詳しくないおれは翼に案内を頼んだ
田沼はおれたちと同じ
なら仲間になるんだろうか
考え事をしていると
〈……うう…夏目様……〉
声の主は黒焦げになった中級たちだった
「わ、どうした 中級!!」
〈く、くらってしまいました…まともに〉
『ひどい…大丈夫っ?』
翼は迷わず中級たちに駆け寄り手を当てた
「退治人がまた来たのか!?」
〈はい…おそらくはまだ森の中に〉
『どう手当てしたらいいのかな…』
〈こうしてしばらく土の力を吸って休めば…〉
見えるなら
見えるのに
どうしてこんなことができるのか
確かにいい連中ばかりじゃないけれど
「いくぞ先生、翼」
退治人のもとへ行こうとしたそのとき
どろん
でかい!
馬のような大きな妖が名前を返してほしいとやってきた
「…申し訳ないがあとにしてくれないか?
今立てこんでいる」
〈立てこんでいる?〉
〈人退治の算段をしている〉
『ちょっと、違うよニャンコ先生…』
〈ほう、
ではこの三篠がお手伝い致しましょう
名を奪われながら一度も主にお仕えしないというのもつまらぬ
それに先刻私の家来が主に助けてもらったそうで〉
あの蛙…先生がさらってきたからプラマイゼロな気もするが…
〈おお、三篠ほどの者を使役なさっているとはさすが夏目様
恐るべし友人帳!〉
〈三篠殿、夏目様の敵である人間があの森に潜んでおります
御成敗を〉
〈承知。〉
あっという間に話を勝手に進められた
『貴志くん!あんな大きな妖が行ったら田沼くんが危ないかもしれない!』
「行こう!」
〈あっ待て!翼!夏目!〉
先生の声も聞こえず翼とおれは走り出した
人の姿を見つけると翼はその人を庇い
腕を掲げて三篠の衝撃に備えようとしていた
そんなこと、危ない!
〈! 夏目命令しろ!奴の名を!!〉
「止まれミスズ!!」
ずしん
『止まった…よかったー』
〈友人帳に名がある以上命令さえすればすむことを
飛び出しおって〉
「そ、そうだった」
『必死すぎてそんなこと考えられなかったよ…』
「…一体どうしたんだね君たち」
そこにいたのは田沼じゃなくて
お坊さんだった…
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