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後日、おれとニャンコ先生と翼はツユカミさまの所へ行った
「ツユカミさまー
蜜柑の差し入れ持ってきてやったぞー」
『ツユカミのおじいちゃん、お花も持ってきたよ』
「ツユカミさまー?」
祠にやってきたもののツユカミさまの姿が見当たらない
祠に近付くと小さな声が聞こえた
〈ナツメ、翼〉
「…あれ?ツユカミさま、さらに小さくなってないか?」
『ほんと、コップよりも小さくなってる…』
〈むっ?〉
ぽうっ
「!? どうしたんだツユカミさま、何か光り出したぞ!?」
〈おおお?〉
その光はツユカミさまの全身を覆い隠すように広がっていった
〈……そうか
ハナさんが逝ってしまうのか〉
「ーーえ?」
『どういうこと?』
〈ハナさんは長いこと患っていてね
最近はここへ来るのもやっとだったんだ
ハナさんは私を信仰してくれた最後のひとり
彼女が逝けば私も消えるのさ〉
おれたちは息をのんだ
「…おれたちが信仰する
毎日は無理でも拝みに来てやる」
『うん、だから、消えないで…』
〈だめだよ夏目、翼
君たちは私の友人だ
これでいいんだ
ハナさんと共にいける〉
〈長いこと長いことずっと見ているばかりだったが
これで人に
彼女に
やっと触れることができる気がするよ〉
「ーー聞こえていたよ
ハナさんには 露神様の声が
伝わってた。」
〈ありがとうーー夏目…
泣くのはおよし翼…
昔も今も
人とは可愛いものだねぇーー…〉
「ツユカミ、いつまでも供物は続かないわよ」
「人はとても現金で薄情よ」
「力があるうちにもっといい住処を探すのが身のためね」
〈ありがとう レイコ〉
〈けれど一度愛されてしまえば〉
〈愛してしまえば〉
〈もう忘れることなどできないんだーー…〉
〈ーああ
君が来てくれた
だから
今日は暖かいなぁ〉
〈ありがとう 夏目、翼、斑
心愛しい
私の友人ーー…〉
ツユカミさまは光と共に
キラキラ輝く太陽の光にまぎれて空に消えていった
おれはただうつむく翼の頭を
そっと撫でながら
ツユカミさまとハナさんが会えることを祈った
妖怪のことはあまり好きにはなれないが
愛しいものと
わかりあいたいと思う心は同じかもしれない。
_
「ツユカミさまー
蜜柑の差し入れ持ってきてやったぞー」
『ツユカミのおじいちゃん、お花も持ってきたよ』
「ツユカミさまー?」
祠にやってきたもののツユカミさまの姿が見当たらない
祠に近付くと小さな声が聞こえた
〈ナツメ、翼〉
「…あれ?ツユカミさま、さらに小さくなってないか?」
『ほんと、コップよりも小さくなってる…』
〈むっ?〉
ぽうっ
「!? どうしたんだツユカミさま、何か光り出したぞ!?」
〈おおお?〉
その光はツユカミさまの全身を覆い隠すように広がっていった
〈……そうか
ハナさんが逝ってしまうのか〉
「ーーえ?」
『どういうこと?』
〈ハナさんは長いこと患っていてね
最近はここへ来るのもやっとだったんだ
ハナさんは私を信仰してくれた最後のひとり
彼女が逝けば私も消えるのさ〉
おれたちは息をのんだ
「…おれたちが信仰する
毎日は無理でも拝みに来てやる」
『うん、だから、消えないで…』
〈だめだよ夏目、翼
君たちは私の友人だ
これでいいんだ
ハナさんと共にいける〉
〈長いこと長いことずっと見ているばかりだったが
これで人に
彼女に
やっと触れることができる気がするよ〉
「ーー聞こえていたよ
ハナさんには 露神様の声が
伝わってた。」
〈ありがとうーー夏目…
泣くのはおよし翼…
昔も今も
人とは可愛いものだねぇーー…〉
「ツユカミ、いつまでも供物は続かないわよ」
「人はとても現金で薄情よ」
「力があるうちにもっといい住処を探すのが身のためね」
〈ありがとう レイコ〉
〈けれど一度愛されてしまえば〉
〈愛してしまえば〉
〈もう忘れることなどできないんだーー…〉
〈ーああ
君が来てくれた
だから
今日は暖かいなぁ〉
〈ありがとう 夏目、翼、斑
心愛しい
私の友人ーー…〉
ツユカミさまは光と共に
キラキラ輝く太陽の光にまぎれて空に消えていった
おれはただうつむく翼の頭を
そっと撫でながら
ツユカミさまとハナさんが会えることを祈った
妖怪のことはあまり好きにはなれないが
愛しいものと
わかりあいたいと思う心は同じかもしれない。
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