樹海編
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7【紅蓮浄土】
ー紅蓮浄土ー
アキラさんは私と翼を一緒に連れていこうとした
幸福をあげると言って
けれど幸福は自分で掴むものだと私は拒んだ
それにこの2人の関係は知らないけど
怯え私の服の裾を掴む翼をこの人に連れていかせてはいけない…
「…あなたも…あの女(ヒト)と同じことを言うんですね…」
そう呟き悲しげな表情のまま
私の後ろにいる翼に顔を向けた
私はふと、
アキラさんの言った“あの女(ヒト)” が
記憶をなくす前の翼のことなんじゃないかと感じた…
「わかりました
翼を連れていくのも今日のところはやめておきます
他の四聖天を集めたらすぐにあなたをさらいにきますよ」クスクス
『//////』ビクッ
そしてアキラさんは悲しそうに顔を歪め
狂の軀と共に去っていった
残されたのは私と翼とシンダラとアンテラ…
2人はアキラさんに氷漬けにされかけていた
すると翼が2人の所へ近付き
腰元から出した小刀を氷に突き刺した
ガッ!
『死んじゃダメ…諦めないで!』
そう言うと翼の言葉に反応するかのように
氷に突き刺した小刀からボワッと炎が出た
「翼、それ…」
『あっ…本当に出た!これで氷を…』
「翼…あなた記憶が戻ったのですか?」
『戻ったわけじゃないけど…
一瞬だけ黄泉平坂で見たの…私の戦う姿を』
「翼が戦いを…」
『今、力が少しでも使えるのはきっと
シンダラさんとアンテラちゃんを救えってことだと思うから!』
「…翼ちゃんの優しさは変わってないんだね」
翼の炎で氷は溶けているものの
新たに凍っていくスピードも速い…
こんな目覚めが悪いことない…
私は岩を持ち上げ氷に投げつけた
ガシャァッ
「「!!」」
『ゆやさん…!!』
「か…かん違いしないでよ!!
この貸しはあとでたんまり利息をつけて返してもらうからね!!」
『絶対に助けるから、頑張って…!!』
ーそして2人の救出に成功した
「ふぅ…2人とも大丈夫?」
「えぇ、ありがとうございます」
「お姉ちゃんも翼ちゃんもありがとう!」
『はぁ…はぁ…よかっ…た…』
「?!翼!」
翼は力が抜けたように倒れ
それをシンダラが受け止めた
「翼!どうしたの?!」
「気を失ってるだけです
どうやらオーバーワークのようですね
少なくとも記憶を失っている間は力を使っていなかったでしょうし…」
「あなた達は昔の翼を知っているのよね」
「翼ちゃんとは4年前に関ヶ原で戦ったんだよ」
「当時は鬼眼の狂と四聖天と共に行動をしていましたね」
「翼ちゃんの戦う姿は敵味方とわずみんな見惚れるくらいキレイで、強かったんだよ」
こんなに戦とは無縁そうな無邪気な寝顔の翼からは想像もつかない…
「なぜ、翼は狂達と一緒にいたんですか?翼の正体って…?」
「詳しいことは私達にも分かりません…
ただ、普通の子ではないんでしょうね…」
「あぁ!翼ちゃんの小刀折れちゃってる…ごめんね…」
翼の謎は深まるばかり…
この小刀も護身用にしては素晴らしいものだわ
なぜ狂達と一緒に戦っていたの?
なぜそんな力を持っているの?
なぜ…記憶を失ったの?
「さぁ紅蓮浄土では何が起こるか分かりません…早く行きましょう」
シンダラは翼をそのまま抱き抱えて
アキラさんが去っていった方向に進み始めた
私はアンテラを支えてそのあとを追った
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ー紅蓮浄土ー
アキラさんは私と翼を一緒に連れていこうとした
幸福をあげると言って
けれど幸福は自分で掴むものだと私は拒んだ
それにこの2人の関係は知らないけど
怯え私の服の裾を掴む翼をこの人に連れていかせてはいけない…
「…あなたも…あの女(ヒト)と同じことを言うんですね…」
そう呟き悲しげな表情のまま
私の後ろにいる翼に顔を向けた
私はふと、
アキラさんの言った“あの女(ヒト)” が
記憶をなくす前の翼のことなんじゃないかと感じた…
「わかりました
翼を連れていくのも今日のところはやめておきます
他の四聖天を集めたらすぐにあなたをさらいにきますよ」クスクス
『//////』ビクッ
そしてアキラさんは悲しそうに顔を歪め
狂の軀と共に去っていった
残されたのは私と翼とシンダラとアンテラ…
2人はアキラさんに氷漬けにされかけていた
すると翼が2人の所へ近付き
腰元から出した小刀を氷に突き刺した
ガッ!
『死んじゃダメ…諦めないで!』
そう言うと翼の言葉に反応するかのように
氷に突き刺した小刀からボワッと炎が出た
「翼、それ…」
『あっ…本当に出た!これで氷を…』
「翼…あなた記憶が戻ったのですか?」
『戻ったわけじゃないけど…
一瞬だけ黄泉平坂で見たの…私の戦う姿を』
「翼が戦いを…」
『今、力が少しでも使えるのはきっと
シンダラさんとアンテラちゃんを救えってことだと思うから!』
「…翼ちゃんの優しさは変わってないんだね」
翼の炎で氷は溶けているものの
新たに凍っていくスピードも速い…
こんな目覚めが悪いことない…
私は岩を持ち上げ氷に投げつけた
ガシャァッ
「「!!」」
『ゆやさん…!!』
「か…かん違いしないでよ!!
この貸しはあとでたんまり利息をつけて返してもらうからね!!」
『絶対に助けるから、頑張って…!!』
ーそして2人の救出に成功した
「ふぅ…2人とも大丈夫?」
「えぇ、ありがとうございます」
「お姉ちゃんも翼ちゃんもありがとう!」
『はぁ…はぁ…よかっ…た…』
「?!翼!」
翼は力が抜けたように倒れ
それをシンダラが受け止めた
「翼!どうしたの?!」
「気を失ってるだけです
どうやらオーバーワークのようですね
少なくとも記憶を失っている間は力を使っていなかったでしょうし…」
「あなた達は昔の翼を知っているのよね」
「翼ちゃんとは4年前に関ヶ原で戦ったんだよ」
「当時は鬼眼の狂と四聖天と共に行動をしていましたね」
「翼ちゃんの戦う姿は敵味方とわずみんな見惚れるくらいキレイで、強かったんだよ」
こんなに戦とは無縁そうな無邪気な寝顔の翼からは想像もつかない…
「なぜ、翼は狂達と一緒にいたんですか?翼の正体って…?」
「詳しいことは私達にも分かりません…
ただ、普通の子ではないんでしょうね…」
「あぁ!翼ちゃんの小刀折れちゃってる…ごめんね…」
翼の謎は深まるばかり…
この小刀も護身用にしては素晴らしいものだわ
なぜ狂達と一緒に戦っていたの?
なぜそんな力を持っているの?
なぜ…記憶を失ったの?
「さぁ紅蓮浄土では何が起こるか分かりません…早く行きましょう」
シンダラは翼をそのまま抱き抱えて
アキラさんが去っていった方向に進み始めた
私はアンテラを支えてそのあとを追った
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