樹海編
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6【本当の軀】
しばらくアキラさんに手を引っ張られて歩くと綺麗な花の咲く
黄泉平坂という所についた
アキラさんに言われて口を塞ぎながら歩くとゆやさん達が倒れているのをみつけた
『ゆ、ゆやさん!!』
「大丈夫…死んではいません
眠っているだけでしょう」
『そ、なんですね…よかった…』
「ここは昔の記憶を生々しく蘇らせる場所ですからね」
昔の記憶を…
なら私の記憶もここで思い出せないのかな…
どんな過去だって受け止める
みんなを起こそうとするアキラさんの声を聞きながら
私は気を失ったーーー
▽
「翼ッ!!」
「翼ちゃん!!」
はっ…
『わ、私…』
「大丈夫ですか?
言っている側から…相変わらずですね」
『ごめんなさい…』
「翼!!」
『ゆやさん!!どうしてここに?』
気を失う前のことを思い出してきた
一緒にいるはずの狂さん達は一体…
「翼の方こそ、大丈夫だった?」
『うん、みんな優しくしてくれたし、大丈夫だよ』
「そう…よかったわ
(でもまだ敵の手の中…私がしっかりしなくちゃ…)」
『……?』
ゆやさんなんだか無理してるみたい
何か、あったのかな…
その思考はアキラさんの声によって途切れた
「そろそろ行きますよ」
そして私達は今度こそケシの花の花粉を吸わないように気を付けて歩き
狂さんの軀が隠してあるという紅蓮浄土にたどり着いた
さっきまでの風景とも最初の樹海とも違うとてものどかな場所…
なんてキレイなんだろう…
川はせせらぎ動物達はいきいきとしていた
▽
紅蓮浄土の更に奥の地下氷城についた
紅蓮浄土の住人をいとも簡単に倒してしまった十二神将達
『アンテラちゃんもビカラさんも強いですね』
「えへへーっ」
「あらホントーッ♡
強くて美しいなんてホント罪よね…
翼もとっても強かったのよ」
『私が、ですか?』
「関ヶ原で戦ったとき敵ながら感動しちゃったわ」
「アンちゃんも翼ちゃんの戦う姿好き!
とってもキレイなんだもの!」
『私の戦う姿…』
やっぱり私は狂さん達と関ヶ原に、戦場にいたんだ…
「みなさん…どうやら着いたようですよ
これが鬼眼の狂の本当の軀…」
トクンッ
私は知ってる…
この真紅の眼をした鬼を…
ハッキリと覚えていないのに懐かしくて
なぜか涙が止まらない…
「ーーー少々時間がかかりましたが…まあよしとしましょう…」
目の前で起こっている出来事が分からなかった
どうしてアキラさんがビカラさんを刺したの?
「翼!!こっちへ!」
『ゆやさんっ…』
ゆやさんも何がなんだか分からない様子
4人の殺気が洞窟内を支配する
戦いが始まろうとしている
▽
一方、死闘が行われている狂達ーーー
あの御方の正体が人々を恐怖の闇に陥れた
あの織田上総介信長であることが判明した
阿国は狂を庇って重傷を負い
紅虎は真影流秘奥義“裏・八寸”を使い動ける状態ではなかった
幸村とサスケはバサラとの戦いを終えた
そして狂は
絶体絶命の危機に瀕したとき
ーーー助けてあげようか?
ドクン
カタナの使い方を教えてあげようーーー…
現れたのは人を超えた鬼神
壬生 京四郎ーーー
信長の魂を新たな肉体へ移し変えた張本人だった
信長は狂の本当の軀に魂を移し変えようとしていた
それを拒否した京四郎に天魔・骸手を放つもあっさりと防がれた
「どうしても引いて頂けないのですか?」
「狂の軀さえ手に入ればオレは再び完全なる魔王として復活できる…
この世のありとあらゆるモノがオレのモノよ!!
キサマの想い人とやら未来見の巫女・朔夜も犬のようにかしずかせ
時間をも支配してオレの天下布武は完全なるものになるのだーーー!!」
「!!」
「そのあかつきには翼をオレの伴侶とし、心も体も全てがオレのモノとなる!!」
ドッ
いきなり信長の体から血が吹き出した
とうとう死神の業が復活する
「…許せない、何があっても…絶対に…
ボクの罪は…ボクが償う…
あなたが…朔夜や翼やほかの人達を傷つけるというのなら
ボクは再び鬼神となろうーーー…!!」
▽
京四郎の強さは圧倒的で
真の無明神風流“みずち”を放ち
信長を追いつめた
「鬼眼の狂はもっと強い…
狂を倒せるのはこのボクだけなんです…
もう永眠なさい…
あなたの時代は終わったんですよ」
これで長かった戦いに終止符が打たれた
かに見えた…が
「さようなら…信長さん」
《さらばだ京四郎ー強く生きろよ…》
ドクンッ
《朔夜というの、よろしくね…》
《キサマ…許さねぇ…!!》
《紅の王が亡くなった…!?》
《いやっ!だれか…助けてっ!だれか…
いやあぁぁぁぁっ!!》
《…どうしてよ!?どうしてあなたがこんなこと…
ーーーし!!
人殺し!!》
「あ… く… あ…」
どうした…?
昔を思い出してビビッたのか?
…コシ抜けが!!
「な…!?」
今のキサマには信長どころか誰一人殺すことなんざできやしねえだろ?
この偽善者が…!!
「やめ…」
チンクシャはきっと自分の兄貴を殺した奴がお前だってことをとっくに思い出してんだろうよ!!
「やめろ…」
ー本当はあいつの記憶が戻るのも怖いんだろう?
当たり前だよな…
お前がしたことを思い出しちまったら二度とお前に笑いかけることもないだろう
翼を傷つけるのは許さないなんざどの口が言ってるんだ
あいつにとっては全てが忌まわしい記憶だろうな
「!!!あぁ……やめろッ」
さっさとオレを表に出しやがれ!!
「やめろ!!やめろ!!
やめろぉー!!!」
▽
京四郎さんの体が動かなくなった
まさか京四郎さんの体の中で二人のKYOの主導権争いが起こっているのか…!?
京四郎さんが動かなくなったことで信長が再び刀を振りかざした
「天は我に味方したー!!
時代はまだオレを必要としているのだ
そう…最後に勝つのはこのオレ…!!」
京四郎さんの元へ向かおうとするも
先程あれだけの傷を負いながら剣圧だけで僕らを足止めした
なんて威力なんだ…
「狂もろともあの世へいけいー!!」
もうだめかと思ったそのとき
ギギギギギ…
という不気味な音と共に
開くはずのない地獄門が開いた
そしてビカラが現れ、凍った
その後ろから現れたのは
四聖天のアキラーーー
「狂の軀と椎名ゆやさんの命…
そして翼はこの四聖天のアキラが頂きました」
まさか!!翼までも…?!
「ふざけんなやー!!アキラァ…キサマァァ!!」
「それだけの深手なんだからおとなしくしてなさいな」
トラさんはアキラさんに向かっていき
傷口が開いたようだ
…アキラさんは本当にゆやさんまで殺したのか…?
いったい何のために…
「それにひきかえあなたは殊勝ですね狂…それとも京四郎さんかな?
まあどちらでもいいですけど…
そんな賢いあなたにはこれを差し上げましょう
ゆやさんの遺品です」
「うそや…」
「ゆやさんの最期がどうだったかお話しましょうか?」
その瞬間止まったままだった体がアキラさんに刀を振り抜いた
「アキラ…テメェ…
上等じゃねえか…!」
「…ようやく本気になったようですね
いいでしょう…お相手させて頂きますよ」
姿をみせたのは狂さんだった
そしてアキラさん力を解放すると周りのモノすべてが凍っていった…
これが四聖天・アキラの真の力…
戦闘態勢に入った2人に釘を射すように信長が乱入した
アキラさんのターゲットが狂さんから信長に変わり
圧倒的な力の差でアキラさんは信長にとどめをさそうとした
そのとき…
「まだ、終わっていませんよアジラ…」
「シンダラ…!」
「…まだ生きていたんですか?」
「私だけではありません…」
そう言ってシンダラはマントを翻すと眠っている翼の姿があった
地獄門からはゆやさんとアンテラも顔を出した
_
しばらくアキラさんに手を引っ張られて歩くと綺麗な花の咲く
黄泉平坂という所についた
アキラさんに言われて口を塞ぎながら歩くとゆやさん達が倒れているのをみつけた
『ゆ、ゆやさん!!』
「大丈夫…死んではいません
眠っているだけでしょう」
『そ、なんですね…よかった…』
「ここは昔の記憶を生々しく蘇らせる場所ですからね」
昔の記憶を…
なら私の記憶もここで思い出せないのかな…
どんな過去だって受け止める
みんなを起こそうとするアキラさんの声を聞きながら
私は気を失ったーーー
▽
「翼ッ!!」
「翼ちゃん!!」
はっ…
『わ、私…』
「大丈夫ですか?
言っている側から…相変わらずですね」
『ごめんなさい…』
「翼!!」
『ゆやさん!!どうしてここに?』
気を失う前のことを思い出してきた
一緒にいるはずの狂さん達は一体…
「翼の方こそ、大丈夫だった?」
『うん、みんな優しくしてくれたし、大丈夫だよ』
「そう…よかったわ
(でもまだ敵の手の中…私がしっかりしなくちゃ…)」
『……?』
ゆやさんなんだか無理してるみたい
何か、あったのかな…
その思考はアキラさんの声によって途切れた
「そろそろ行きますよ」
そして私達は今度こそケシの花の花粉を吸わないように気を付けて歩き
狂さんの軀が隠してあるという紅蓮浄土にたどり着いた
さっきまでの風景とも最初の樹海とも違うとてものどかな場所…
なんてキレイなんだろう…
川はせせらぎ動物達はいきいきとしていた
▽
紅蓮浄土の更に奥の地下氷城についた
紅蓮浄土の住人をいとも簡単に倒してしまった十二神将達
『アンテラちゃんもビカラさんも強いですね』
「えへへーっ」
「あらホントーッ♡
強くて美しいなんてホント罪よね…
翼もとっても強かったのよ」
『私が、ですか?』
「関ヶ原で戦ったとき敵ながら感動しちゃったわ」
「アンちゃんも翼ちゃんの戦う姿好き!
とってもキレイなんだもの!」
『私の戦う姿…』
やっぱり私は狂さん達と関ヶ原に、戦場にいたんだ…
「みなさん…どうやら着いたようですよ
これが鬼眼の狂の本当の軀…」
トクンッ
私は知ってる…
この真紅の眼をした鬼を…
ハッキリと覚えていないのに懐かしくて
なぜか涙が止まらない…
「ーーー少々時間がかかりましたが…まあよしとしましょう…」
目の前で起こっている出来事が分からなかった
どうしてアキラさんがビカラさんを刺したの?
「翼!!こっちへ!」
『ゆやさんっ…』
ゆやさんも何がなんだか分からない様子
4人の殺気が洞窟内を支配する
戦いが始まろうとしている
▽
一方、死闘が行われている狂達ーーー
あの御方の正体が人々を恐怖の闇に陥れた
あの織田上総介信長であることが判明した
阿国は狂を庇って重傷を負い
紅虎は真影流秘奥義“裏・八寸”を使い動ける状態ではなかった
幸村とサスケはバサラとの戦いを終えた
そして狂は
絶体絶命の危機に瀕したとき
ーーー助けてあげようか?
ドクン
カタナの使い方を教えてあげようーーー…
現れたのは人を超えた鬼神
壬生 京四郎ーーー
信長の魂を新たな肉体へ移し変えた張本人だった
信長は狂の本当の軀に魂を移し変えようとしていた
それを拒否した京四郎に天魔・骸手を放つもあっさりと防がれた
「どうしても引いて頂けないのですか?」
「狂の軀さえ手に入ればオレは再び完全なる魔王として復活できる…
この世のありとあらゆるモノがオレのモノよ!!
キサマの想い人とやら未来見の巫女・朔夜も犬のようにかしずかせ
時間をも支配してオレの天下布武は完全なるものになるのだーーー!!」
「!!」
「そのあかつきには翼をオレの伴侶とし、心も体も全てがオレのモノとなる!!」
ドッ
いきなり信長の体から血が吹き出した
とうとう死神の業が復活する
「…許せない、何があっても…絶対に…
ボクの罪は…ボクが償う…
あなたが…朔夜や翼やほかの人達を傷つけるというのなら
ボクは再び鬼神となろうーーー…!!」
▽
京四郎の強さは圧倒的で
真の無明神風流“みずち”を放ち
信長を追いつめた
「鬼眼の狂はもっと強い…
狂を倒せるのはこのボクだけなんです…
もう永眠なさい…
あなたの時代は終わったんですよ」
これで長かった戦いに終止符が打たれた
かに見えた…が
「さようなら…信長さん」
《さらばだ京四郎ー強く生きろよ…》
ドクンッ
《朔夜というの、よろしくね…》
《キサマ…許さねぇ…!!》
《紅の王が亡くなった…!?》
《いやっ!だれか…助けてっ!だれか…
いやあぁぁぁぁっ!!》
《…どうしてよ!?どうしてあなたがこんなこと…
ーーーし!!
人殺し!!》
「あ… く… あ…」
どうした…?
昔を思い出してビビッたのか?
…コシ抜けが!!
「な…!?」
今のキサマには信長どころか誰一人殺すことなんざできやしねえだろ?
この偽善者が…!!
「やめ…」
チンクシャはきっと自分の兄貴を殺した奴がお前だってことをとっくに思い出してんだろうよ!!
「やめろ…」
ー本当はあいつの記憶が戻るのも怖いんだろう?
当たり前だよな…
お前がしたことを思い出しちまったら二度とお前に笑いかけることもないだろう
翼を傷つけるのは許さないなんざどの口が言ってるんだ
あいつにとっては全てが忌まわしい記憶だろうな
「!!!あぁ……やめろッ」
さっさとオレを表に出しやがれ!!
「やめろ!!やめろ!!
やめろぉー!!!」
▽
京四郎さんの体が動かなくなった
まさか京四郎さんの体の中で二人のKYOの主導権争いが起こっているのか…!?
京四郎さんが動かなくなったことで信長が再び刀を振りかざした
「天は我に味方したー!!
時代はまだオレを必要としているのだ
そう…最後に勝つのはこのオレ…!!」
京四郎さんの元へ向かおうとするも
先程あれだけの傷を負いながら剣圧だけで僕らを足止めした
なんて威力なんだ…
「狂もろともあの世へいけいー!!」
もうだめかと思ったそのとき
ギギギギギ…
という不気味な音と共に
開くはずのない地獄門が開いた
そしてビカラが現れ、凍った
その後ろから現れたのは
四聖天のアキラーーー
「狂の軀と椎名ゆやさんの命…
そして翼はこの四聖天のアキラが頂きました」
まさか!!翼までも…?!
「ふざけんなやー!!アキラァ…キサマァァ!!」
「それだけの深手なんだからおとなしくしてなさいな」
トラさんはアキラさんに向かっていき
傷口が開いたようだ
…アキラさんは本当にゆやさんまで殺したのか…?
いったい何のために…
「それにひきかえあなたは殊勝ですね狂…それとも京四郎さんかな?
まあどちらでもいいですけど…
そんな賢いあなたにはこれを差し上げましょう
ゆやさんの遺品です」
「うそや…」
「ゆやさんの最期がどうだったかお話しましょうか?」
その瞬間止まったままだった体がアキラさんに刀を振り抜いた
「アキラ…テメェ…
上等じゃねえか…!」
「…ようやく本気になったようですね
いいでしょう…お相手させて頂きますよ」
姿をみせたのは狂さんだった
そしてアキラさん力を解放すると周りのモノすべてが凍っていった…
これが四聖天・アキラの真の力…
戦闘態勢に入った2人に釘を射すように信長が乱入した
アキラさんのターゲットが狂さんから信長に変わり
圧倒的な力の差でアキラさんは信長にとどめをさそうとした
そのとき…
「まだ、終わっていませんよアジラ…」
「シンダラ…!」
「…まだ生きていたんですか?」
「私だけではありません…」
そう言ってシンダラはマントを翻すと眠っている翼の姿があった
地獄門からはゆやさんとアンテラも顔を出した
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