紅の王編
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46【道】
目が覚めたのは
たくさんのお墓や白い雲で埋め尽くされた場所
先代様は穏やかな笑顔で逝かれたみたい
最期まで私を護ってくれた温かな村正様の光
これで闘いは終わった…
風の力を使って上を目指す
するとみんなが私を呼ぶ声が聞こえた
必死で瓦礫を掻き分けてる
「翼ー!!」
「くそ!瓦礫が邪魔だ」
「 翼ーー!出てこーい!」
『呼んだ?』
みんなの後ろにふわりと降り立つと
全員固まっていた
あれ、
翼って私じゃなかったっけ…?
『間違えました…?』
「「「翼ーーー!!!」」」
「このおバカ!!」
「心配したじゃねぇか!」
「間違えるわけないでしょう!!」
「ほんまに、よかったわー」
「翼、やっと会えた」
「翼…無事だったのか…」
「あっさりしてんな…」
「ほんとに…よかったわ…翼…」
「ったく寿命が縮まるぜ…」
「テメェ…!!
ふざけた真似しやがって…!!」
私は狂に胸ぐらを掴まれた
びっくりして、叩かれるかと身構えていたら
狂の声に似合わず優しく抱き締められた
「…ヤツは…」
『笑って逝けたよ
狂のおかげで』
「…そうか」
『うん…!』
狂の声に安心した
これで、よかったんだよね
「それより翼の格好、本当にカワイー♡
天使が舞い降りて来たかと思っちゃったよ♡」
狂と離れて幸村さんの方を振り向くと
みんなの視線が私の服に移った
「かわいい花嫁さん
ボクが奪っちゃってもいいのカナ?」
幸村さんがむき出しになった私の鎖骨を撫でた
『ひゃっ!!』
指の感触に驚いてよろけた私の腕を掴んだのは
ほたるだった
「翼は奪わせない
オレのだから…」
『ほ、ほたる…』
「ちょ、キサマのでもないわ!!」
「あのゲーム…オレが一番だったし…」
「一番だったのはお前のゲタだろ…」
『ゲーム?』
「四聖天のゲームしてたの
翼ご褒美ちょうだい?」
『ほたるが勝ったの?いいよー』
ほたるの服を掴んで背伸びしながら
ほっぺためがけて目を閉じると
両頬を手で包まれ
勢いよく唇にぶつかった
チュ
『んむっ…』
びっくりして目を開けると
目の前にはキレイなほたるの顔
金色の瞳は閉じられている
柔らかいほたるの唇が私のそれをついばむように動く
驚いて言葉を発しようとした隙を見てほたるの舌が入ってきた
『…んぁ…ゃぁ…』
「もっと舌だして…」
『…ふ…ぅん…』
ほたるの声も入ってこず
息苦しくなってきたのでほたるを微かな力で押した
ほたるはリップ音をたてながら
口からこぼれ落ちたのを舐めとった
私の目を見ながら
『/////////』
息が整わず話せない
顔に熱が集まる…
固まってたみんなが動き出した
「ちょっと!ほたる!あんたやりすぎじゃないかい!?」
「なっ…何してるんですかあなたは!!!//////」
「何ってご褒美?」
「な、な、な、な…」
「おい、ほたるよ…お前どういうつもりなんだ…?」
「翼はオレのだし…」
「翼の気持ちは無視かよ!」
ピタッと止まったほたるは
そっと私に振り向いた
「翼…」
『…なあに?』
「オレの、側にいてくれる?」
『…うん、いいよ?』
「…だって。」
…
…
「キ、キ、キサマァ!!
そこになおれ!我が水龍の餌食にしてやる」
「ヤるの?負けないよ」
「ほたるくん…師匠から直々に手合わせしてやるよ」
「ヤるのー?じゃぁボクも混ぜてもらおうかな♡」
あまりにもボロボロのみんなが
いつもと同じ光景過ぎて笑った
『ふふふっ』
と同時に泣けてきた
『私の正体を知っても変わらないでいてくれてありがとう
みんなが無事で本当によかった』
「なーに言ってんだよ」
「翼に変わりないじゃん」
「今さら何言われたってもう驚きませんよ」
「どーでもいい、でしょ?
あんたが言ったのよ?」
「お前はお前だ
それ以上でも以下でもねぇ
お前も、オレもな…」
『…うん!
みんな大好きだよ!』
私たちが失ったものは少なくない
それでも前を向いて進む勇気をくれた
私たちはこれからも生きていく
大切な人たちと共に
歴史を紡いでいく
歴史とは
人の生き様が紡ぐ「道」のようなもの
君がどんな「道」を紡いだってかまわない
畏れず怯まず顧みず
ただひたすらに前を向いて貫き通せ
気づけばそこに君にしか残せない
最高の「道」が生まれるはずだからーー
_
目が覚めたのは
たくさんのお墓や白い雲で埋め尽くされた場所
先代様は穏やかな笑顔で逝かれたみたい
最期まで私を護ってくれた温かな村正様の光
これで闘いは終わった…
風の力を使って上を目指す
するとみんなが私を呼ぶ声が聞こえた
必死で瓦礫を掻き分けてる
「翼ー!!」
「くそ!瓦礫が邪魔だ」
「 翼ーー!出てこーい!」
『呼んだ?』
みんなの後ろにふわりと降り立つと
全員固まっていた
あれ、
翼って私じゃなかったっけ…?
『間違えました…?』
「「「翼ーーー!!!」」」
「このおバカ!!」
「心配したじゃねぇか!」
「間違えるわけないでしょう!!」
「ほんまに、よかったわー」
「翼、やっと会えた」
「翼…無事だったのか…」
「あっさりしてんな…」
「ほんとに…よかったわ…翼…」
「ったく寿命が縮まるぜ…」
「テメェ…!!
ふざけた真似しやがって…!!」
私は狂に胸ぐらを掴まれた
びっくりして、叩かれるかと身構えていたら
狂の声に似合わず優しく抱き締められた
「…ヤツは…」
『笑って逝けたよ
狂のおかげで』
「…そうか」
『うん…!』
狂の声に安心した
これで、よかったんだよね
「それより翼の格好、本当にカワイー♡
天使が舞い降りて来たかと思っちゃったよ♡」
狂と離れて幸村さんの方を振り向くと
みんなの視線が私の服に移った
「かわいい花嫁さん
ボクが奪っちゃってもいいのカナ?」
幸村さんがむき出しになった私の鎖骨を撫でた
『ひゃっ!!』
指の感触に驚いてよろけた私の腕を掴んだのは
ほたるだった
「翼は奪わせない
オレのだから…」
『ほ、ほたる…』
「ちょ、キサマのでもないわ!!」
「あのゲーム…オレが一番だったし…」
「一番だったのはお前のゲタだろ…」
『ゲーム?』
「四聖天のゲームしてたの
翼ご褒美ちょうだい?」
『ほたるが勝ったの?いいよー』
ほたるの服を掴んで背伸びしながら
ほっぺためがけて目を閉じると
両頬を手で包まれ
勢いよく唇にぶつかった
チュ
『んむっ…』
びっくりして目を開けると
目の前にはキレイなほたるの顔
金色の瞳は閉じられている
柔らかいほたるの唇が私のそれをついばむように動く
驚いて言葉を発しようとした隙を見てほたるの舌が入ってきた
『…んぁ…ゃぁ…』
「もっと舌だして…」
『…ふ…ぅん…』
ほたるの声も入ってこず
息苦しくなってきたのでほたるを微かな力で押した
ほたるはリップ音をたてながら
口からこぼれ落ちたのを舐めとった
私の目を見ながら
『/////////』
息が整わず話せない
顔に熱が集まる…
固まってたみんなが動き出した
「ちょっと!ほたる!あんたやりすぎじゃないかい!?」
「なっ…何してるんですかあなたは!!!//////」
「何ってご褒美?」
「な、な、な、な…」
「おい、ほたるよ…お前どういうつもりなんだ…?」
「翼はオレのだし…」
「翼の気持ちは無視かよ!」
ピタッと止まったほたるは
そっと私に振り向いた
「翼…」
『…なあに?』
「オレの、側にいてくれる?」
『…うん、いいよ?』
「…だって。」
…
…
「キ、キ、キサマァ!!
そこになおれ!我が水龍の餌食にしてやる」
「ヤるの?負けないよ」
「ほたるくん…師匠から直々に手合わせしてやるよ」
「ヤるのー?じゃぁボクも混ぜてもらおうかな♡」
あまりにもボロボロのみんなが
いつもと同じ光景過ぎて笑った
『ふふふっ』
と同時に泣けてきた
『私の正体を知っても変わらないでいてくれてありがとう
みんなが無事で本当によかった』
「なーに言ってんだよ」
「翼に変わりないじゃん」
「今さら何言われたってもう驚きませんよ」
「どーでもいい、でしょ?
あんたが言ったのよ?」
「お前はお前だ
それ以上でも以下でもねぇ
お前も、オレもな…」
『…うん!
みんな大好きだよ!』
私たちが失ったものは少なくない
それでも前を向いて進む勇気をくれた
私たちはこれからも生きていく
大切な人たちと共に
歴史を紡いでいく
歴史とは
人の生き様が紡ぐ「道」のようなもの
君がどんな「道」を紡いだってかまわない
畏れず怯まず顧みず
ただひたすらに前を向いて貫き通せ
気づけばそこに君にしか残せない
最高の「道」が生まれるはずだからーー
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