樹海編
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5【青木ヶ原樹海】
真達羅、安底羅、毘羯羅と共に翼を抱きかかえて青木ヶ原樹海を歩く
あぁ4年前に比べて随分大人の女性に近付きましたね
記憶がない分あの頃よりは柔らかい雰囲気もある
ただ寝顔の愛らしさはあの頃とはきっと変わっていないのでしょうね…
翼を抱く腕に少し力を込めると
『んっ…』
少し翼が身じろぎをみせた
あぁ、あなたに抱く感情は変わらず…
!!
どこからともなく無数の矢が降ってきた
それを全て体で受け止めるシンダラ
「…あいかわらず手荒いあいさつですね…伐折羅」
バサラとシンダラの会話で眠っていた翼は目を覚ました
『うん…』
「翼…起こしてしまいましたか?」
『あ、アキラさん…ここは…?』
「青木ヶ原樹海です
すみません勝手に連れてきてしまって…
でもあなたのことは私が必ず守りますからね」
『えっ…』
まだ理解しきれていない様子の翼…
アンテラが話しかけてきたので翼をおろすことにした
「あ!翼ちゃん起きたんだ!
どこも痛いとこない?!」
『あ、うん…大丈夫です…えっと…』
「そっかー、記憶喪失なんだよね…
私アンテラ!こっちがシンダラ、ビカラ、バサラだよー!覚えた?」
『うん、ありがとう…』
「麻呂がここに来たのは御方の命令じゃ
麻呂についてまいれ」
和やかな雰囲気を遮りバサラは踵を返して歩き始めた
迷わないように翼としっかり手を繋ぎ
バサラについていくと
暗闇の樹海の中で光射す場所…
そこに御方はいた
「長生きはせんものだー
昔と変わらぬ光を恨みたくもなるというものよ…」
御方と話をしている最中もボーッとみていた翼
すると急に話しかけられ肩が揺れていた
「翼!久しいな…元気にしていたか?」
『…は、はい…あの…』
「御方…翼は記憶をなくしているようで
私も狂すら覚えていません」
「なに…?」
『あの、すみません…覚えていなくて…』
「なるほどな…まぁいい
お前達は引き続き狂の軀の探索をしろ
アジラ、お前は狂の討伐だ
そして翼…お前はオレに酌をしろ」
翼が私のもとから離れることは避けたかったが仕方がない
翼も不安そうにしている
まぁ何か理由をつけ早めに帰ってくることにしよう
▽
アキラさん達が行ってしまい
あの御方と呼ばれるこの人と二人きり
そして穏やかに沈黙は破られた
「翼…記憶をなくしたと言っていたな」
『は、はい…』
「そうか…」
『あの、私のことを知っているんですよね…
もしよければ話してもらえませんか?』
「いいだろう…
オレは翼とは関ヶ原の戦いで出会った
翼は鬼眼の狂と先程のアジラ…当時はアキラといったか、そいつを含む四聖天と共に行動していた」
『狂さんとアキラさんと共に…?!』
「オレが率いる十二神将と翼達は戦ったんだ、関ヶ原で」
『戦った…私が、ですか?』
「そうだ、小さな体で舞うように戦場を駆ける姿は幻想的で
戦場に堕ちてきた天使のようだったぞ」
そういって胸のクロスに触れ
そして私のあごに手を添えた
『っ!』
「オレはそんなお前が欲しかった」
『えっ…』
「お前をオレのものにする…初めて会ったときから思っていたことだ」
『あ、あの…』
顔が近付いてくる…
ピタッ
「だが、今のお前は姿形は似ていても中身は別人のようだ…
オレはあの日の翼を手に入れたい」
この人は私を見て、いない…
「御方!!」
「…?アジラか
どうした、なぜ戻ってきた?」
今までの流れを断ち切るかのようにアキラさんの声が聞こえた
「報告を…
狂を追い宮毘羅の洞窟へ行ったところ
すでに倒されていました」
「そうか…では引き続き狂を追え!
だがその前に翼をシンダラ達の元へ連れていけ」
そう言って私のあごから手を離した
「翼を、ですか?」
「オレが求めるのは記憶が戻った翼だ…
いち早く本物の狂の軀を見せれば何か思い出すやもしれん」
「…わかりました
では翼、行きますよ」
『は、はい!』
私はアキラさんと行動を共にすることになった
_
真達羅、安底羅、毘羯羅と共に翼を抱きかかえて青木ヶ原樹海を歩く
あぁ4年前に比べて随分大人の女性に近付きましたね
記憶がない分あの頃よりは柔らかい雰囲気もある
ただ寝顔の愛らしさはあの頃とはきっと変わっていないのでしょうね…
翼を抱く腕に少し力を込めると
『んっ…』
少し翼が身じろぎをみせた
あぁ、あなたに抱く感情は変わらず…
!!
どこからともなく無数の矢が降ってきた
それを全て体で受け止めるシンダラ
「…あいかわらず手荒いあいさつですね…伐折羅」
バサラとシンダラの会話で眠っていた翼は目を覚ました
『うん…』
「翼…起こしてしまいましたか?」
『あ、アキラさん…ここは…?』
「青木ヶ原樹海です
すみません勝手に連れてきてしまって…
でもあなたのことは私が必ず守りますからね」
『えっ…』
まだ理解しきれていない様子の翼…
アンテラが話しかけてきたので翼をおろすことにした
「あ!翼ちゃん起きたんだ!
どこも痛いとこない?!」
『あ、うん…大丈夫です…えっと…』
「そっかー、記憶喪失なんだよね…
私アンテラ!こっちがシンダラ、ビカラ、バサラだよー!覚えた?」
『うん、ありがとう…』
「麻呂がここに来たのは御方の命令じゃ
麻呂についてまいれ」
和やかな雰囲気を遮りバサラは踵を返して歩き始めた
迷わないように翼としっかり手を繋ぎ
バサラについていくと
暗闇の樹海の中で光射す場所…
そこに御方はいた
「長生きはせんものだー
昔と変わらぬ光を恨みたくもなるというものよ…」
御方と話をしている最中もボーッとみていた翼
すると急に話しかけられ肩が揺れていた
「翼!久しいな…元気にしていたか?」
『…は、はい…あの…』
「御方…翼は記憶をなくしているようで
私も狂すら覚えていません」
「なに…?」
『あの、すみません…覚えていなくて…』
「なるほどな…まぁいい
お前達は引き続き狂の軀の探索をしろ
アジラ、お前は狂の討伐だ
そして翼…お前はオレに酌をしろ」
翼が私のもとから離れることは避けたかったが仕方がない
翼も不安そうにしている
まぁ何か理由をつけ早めに帰ってくることにしよう
▽
アキラさん達が行ってしまい
あの御方と呼ばれるこの人と二人きり
そして穏やかに沈黙は破られた
「翼…記憶をなくしたと言っていたな」
『は、はい…』
「そうか…」
『あの、私のことを知っているんですよね…
もしよければ話してもらえませんか?』
「いいだろう…
オレは翼とは関ヶ原の戦いで出会った
翼は鬼眼の狂と先程のアジラ…当時はアキラといったか、そいつを含む四聖天と共に行動していた」
『狂さんとアキラさんと共に…?!』
「オレが率いる十二神将と翼達は戦ったんだ、関ヶ原で」
『戦った…私が、ですか?』
「そうだ、小さな体で舞うように戦場を駆ける姿は幻想的で
戦場に堕ちてきた天使のようだったぞ」
そういって胸のクロスに触れ
そして私のあごに手を添えた
『っ!』
「オレはそんなお前が欲しかった」
『えっ…』
「お前をオレのものにする…初めて会ったときから思っていたことだ」
『あ、あの…』
顔が近付いてくる…
ピタッ
「だが、今のお前は姿形は似ていても中身は別人のようだ…
オレはあの日の翼を手に入れたい」
この人は私を見て、いない…
「御方!!」
「…?アジラか
どうした、なぜ戻ってきた?」
今までの流れを断ち切るかのようにアキラさんの声が聞こえた
「報告を…
狂を追い宮毘羅の洞窟へ行ったところ
すでに倒されていました」
「そうか…では引き続き狂を追え!
だがその前に翼をシンダラ達の元へ連れていけ」
そう言って私のあごから手を離した
「翼を、ですか?」
「オレが求めるのは記憶が戻った翼だ…
いち早く本物の狂の軀を見せれば何か思い出すやもしれん」
「…わかりました
では翼、行きますよ」
『は、はい!』
私はアキラさんと行動を共にすることになった
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