太四老編
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○38【"紅い眼"】
後ろ髪を引かれつつ次に向かったのは
ひしぎの居城
遊庵いわく、ひしぎは
頭がよく実験室にこもっているらしい
そして恐ろしく腕が立つ"処刑人"で
歴代太四老の中で最強だという噂があるのだと
気を引き締めてひしぎの居城に降り立つも
そこにひしぎの姿はなかった
そこは実験室のようで壬生に造られし者達が液体に浸かっていて書類なども置いてあった
その一つを辰怜が要約した
「"先祖がえり"のケイコクや遊庵と"稀少種"の猿飛サスケが同じかもしれないので考えてみた」
その言葉に反応したサスケの後ろに
たくさんの"紅い眼"が光った
その正体は実験着の子ども達だった
そして共鳴するようにサスケの眼も紅く輝いた
『サスケくんも…?』
「お…おい!?なんでオメーが"紅い眼"に…!?」
「う…うるせーー!!見んじゃねーよ!!」
「…ねえ君
君はどうやら僕らの兄弟のようだね
僕らと同じこの実験室で生まれた
壬生再臨計画の稀少種…」
「覚醒もはたしてるね」
「うん 匂いでわかるよ」
「お前らはサスケも含めて全員
ひしぎによってココで造られた
"紅い眼"を持つ稀少種ってコトなのか!?」
「え!?でもサスケ君って小さい頃から樹海で育ったって…」
「No.15379號だよ…」
「僕らの兄弟の中で一人だけ赤子の時にいなくなっちゃった子がいるんだって」
「きっと君はその子…」
「君の本当の名前はNo.15379號だよ」
「僕らと同じく"トクベツな血"をもらった稀少種…」
『(胸が、騒ぐ…
鼓動が耳に…響いてる…
どうして…)』
すると子ども達は突然血を吐き
"紅い眼"が元に戻り残酷なことを語り始めた
「ボクらの最期の役目は跡形もなくすぺてを消し去ること…
"創造主"であるひしぎ様がそう決めたんだ
だからそれをやり遂げなきゃ…」
「…鬼眼の狂…
僕らは君みたいな"神"になりたかったんだ」
「でも…なれなかった
…だから」
子どもたちは少しずつ身体が砂のように崩れていった
「僕らは失敗作…消えていってしまうんだ…
どうやったって"神"にはなれないってわかったから…」
「死んじゃうしかないんだ
No.15379號…君もきっと同じだよ
だから…」
「一緒に死のうよ兄弟」
子ども達はサスケを取り囲むように抱き着いた
「サスケ!!」
『サスケくん!!』
「壬生再臨計画に関わるすべてのものを
跡形もなくこの実験室ごと消し去るんだ…
No.15379號 君も消えなきゃ」
子ども達はサスケを巻き込み大爆発を起こした
「い…いて…」
「あ…あの子ども達なんというパワーを…」
「お…おい…全員無事かよ」
「…サ…サスケ君!?」
『いない…』
「猿飛…!!」
「ど…どうしようサスケ君が…」
サスケの姿はなく
あるのは今までなかったはずの大穴だった
底が見えずどこまでも下へ続いているようだった
『私、風の力を使って見てくる!
サスケくん一人なら私の力で連れてこれるからッ』
「まて、」
狂は今にも穴へと飛び出さんとしていた翼の腕を掴んだ
翼は腕を振りほどこうとするも狂はさらに力を込めた
『お願い…行かせて…!!』
「だめだ」
『いやだ!!』
「待て翼、今離れるのは危険だ」
『危険だからこそ助けに行くんでしょ!?』
「オレが"心眼"で見るから落ち着け」
『ぅ…うん…』
狂に腕を掴まれ遊庵に肩を掴まれて
ようやく翼は落ち着きを取り戻した
「"邪魔"が入ってだいぶ視にくくなってるが
サスケ少年の生存は確認できた
命に別状はねぇだろう」
『ほ、本当に…!?』
「あぁ、心配すんな」
『よかった…じゃぁ私行ってくる!』
「待て、命に別状ねぇならそのうち追いついてくるだろ アイツなら」
『でも…!』
「お前は単独行動するな
猿飛を、信じろ」
『…サスケくん…
わかった…』
何もできない歯がゆさから翼は拳を握る力を込めた
その手を優しくほどき
温かい手が包み込み引っ張った
「行くよ、翼」
立ち止まってはいられない
残すは最後の居城
_
後ろ髪を引かれつつ次に向かったのは
ひしぎの居城
遊庵いわく、ひしぎは
頭がよく実験室にこもっているらしい
そして恐ろしく腕が立つ"処刑人"で
歴代太四老の中で最強だという噂があるのだと
気を引き締めてひしぎの居城に降り立つも
そこにひしぎの姿はなかった
そこは実験室のようで壬生に造られし者達が液体に浸かっていて書類なども置いてあった
その一つを辰怜が要約した
「"先祖がえり"のケイコクや遊庵と"稀少種"の猿飛サスケが同じかもしれないので考えてみた」
その言葉に反応したサスケの後ろに
たくさんの"紅い眼"が光った
その正体は実験着の子ども達だった
そして共鳴するようにサスケの眼も紅く輝いた
『サスケくんも…?』
「お…おい!?なんでオメーが"紅い眼"に…!?」
「う…うるせーー!!見んじゃねーよ!!」
「…ねえ君
君はどうやら僕らの兄弟のようだね
僕らと同じこの実験室で生まれた
壬生再臨計画の稀少種…」
「覚醒もはたしてるね」
「うん 匂いでわかるよ」
「お前らはサスケも含めて全員
ひしぎによってココで造られた
"紅い眼"を持つ稀少種ってコトなのか!?」
「え!?でもサスケ君って小さい頃から樹海で育ったって…」
「No.15379號だよ…」
「僕らの兄弟の中で一人だけ赤子の時にいなくなっちゃった子がいるんだって」
「きっと君はその子…」
「君の本当の名前はNo.15379號だよ」
「僕らと同じく"トクベツな血"をもらった稀少種…」
『(胸が、騒ぐ…
鼓動が耳に…響いてる…
どうして…)』
すると子ども達は突然血を吐き
"紅い眼"が元に戻り残酷なことを語り始めた
「ボクらの最期の役目は跡形もなくすぺてを消し去ること…
"創造主"であるひしぎ様がそう決めたんだ
だからそれをやり遂げなきゃ…」
「…鬼眼の狂…
僕らは君みたいな"神"になりたかったんだ」
「でも…なれなかった
…だから」
子どもたちは少しずつ身体が砂のように崩れていった
「僕らは失敗作…消えていってしまうんだ…
どうやったって"神"にはなれないってわかったから…」
「死んじゃうしかないんだ
No.15379號…君もきっと同じだよ
だから…」
「一緒に死のうよ兄弟」
子ども達はサスケを取り囲むように抱き着いた
「サスケ!!」
『サスケくん!!』
「壬生再臨計画に関わるすべてのものを
跡形もなくこの実験室ごと消し去るんだ…
No.15379號 君も消えなきゃ」
子ども達はサスケを巻き込み大爆発を起こした
「い…いて…」
「あ…あの子ども達なんというパワーを…」
「お…おい…全員無事かよ」
「…サ…サスケ君!?」
『いない…』
「猿飛…!!」
「ど…どうしようサスケ君が…」
サスケの姿はなく
あるのは今までなかったはずの大穴だった
底が見えずどこまでも下へ続いているようだった
『私、風の力を使って見てくる!
サスケくん一人なら私の力で連れてこれるからッ』
「まて、」
狂は今にも穴へと飛び出さんとしていた翼の腕を掴んだ
翼は腕を振りほどこうとするも狂はさらに力を込めた
『お願い…行かせて…!!』
「だめだ」
『いやだ!!』
「待て翼、今離れるのは危険だ」
『危険だからこそ助けに行くんでしょ!?』
「オレが"心眼"で見るから落ち着け」
『ぅ…うん…』
狂に腕を掴まれ遊庵に肩を掴まれて
ようやく翼は落ち着きを取り戻した
「"邪魔"が入ってだいぶ視にくくなってるが
サスケ少年の生存は確認できた
命に別状はねぇだろう」
『ほ、本当に…!?』
「あぁ、心配すんな」
『よかった…じゃぁ私行ってくる!』
「待て、命に別状ねぇならそのうち追いついてくるだろ アイツなら」
『でも…!』
「お前は単独行動するな
猿飛を、信じろ」
『…サスケくん…
わかった…』
何もできない歯がゆさから翼は拳を握る力を込めた
その手を優しくほどき
温かい手が包み込み引っ張った
「行くよ、翼」
立ち止まってはいられない
残すは最後の居城
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