太四老編
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36【責務】
一通り治療を終えると
ほたるはもう1度"紅い眼"になれるか頑張っていた
そこで遊庵が釘をさした
「…おいお前ら
"紅い眼"で遊んでんじゃねーぞ?
それからケイコクが"先祖がえり"したってのは
他言無用だ いいな?」
「いいじゃん キレイだし」
「ねえ?」
「壬生一族にとって"紅い眼"っつーのは
最も神聖なものである反面
触れてはならない禁忌
あの先代"紅の王"という存在と同じように…
ケイコクのような"先祖がえり"は本来
あってはならねぇこと
バレたら消されるぜ?
今までの"先祖がえり"の連中が
秘密裏に消されていたのと同じようにな」
そして遊庵は目隠しをとり
自身の秘密を明かした
「実はオレも"先祖がえり"なのさ」
目隠しをしているのは
気が高ぶると"紅い眼"になるため
母である伊庵は"紅い眼"に疑問を持ち
その秘密を探ったがために殺された
伊庵は死ぬ間際に遊庵に伝えた
消えた"紅い眼"
突如現れる"先祖がえり"
そこに壬生一族の存在自体を根幹から揺るがす何か…
それこそが「壬生一族最大の秘密」
その答えは"紅の王"の名を持つ者しか入れぬ
扉の向こうにある
そして壬生一族は滅びの道へ向かっているのだと…
▽
遊庵はこのチャンスに乗じて
すべての謎を探りにトビラの中を確かめにいくため
行動をともにすることになった
「ちょっとまって、ゆんゆん」
「なんだよ今から行くってときに」
「翼の責務って何?
一緒にいられないって、あれもウソ?」
『そういえば…』
「あれはウソじゃねぇ」
「どういうこと?」
「翼お前はどこまで思い出したんだ?」
『私が何者なのか
心が壊れるような出来事がなんだったのかまでは…』
「そうか…
お前、さっきなんで力が暴走したんだ?」
『分からない…
けど断片的に思い出すの…
何か大切なものを失ったような
もう失いたくないって気持ち…』
「そうか…
実は翼のことは詳しくは知らねぇ
オレのとこまでおりてきてねぇんだ
知っているのは先代"紅の王"、あとは吹雪とひしぎあたりだろう」
『…』
「オレが聞いたのは
翼が次の"紅の王"の后になる運命だってことだ」
『きさ、き…』
「…!!」
「なっ…なにーー!?」
「翼が"紅の王"のお嫁さんになるの?」
「そうだ、現時点で"紅の王"の後継者候補である
壬生京四郎か鬼眼の狂のどちらかだな…」
『そ…そうなんだ…』
「だから翼と一緒にいられる未来はお前らにねぇ…
だから今のうちに諦めといた方がお前らのためだと思って言ったんだよ」
「なっ…なぜこちらを向く!??」
「なんだよアニキ!何が言いてぇんだよ!」
「いやだ…
そんなこと誰が決めたの?」
「まぁ、おそらく先代"紅の王"だろうな」
「やっぱり行く運命だったんだよ」
『ほたる…?』
「翼の自由のために先代のトコまで行かなきゃ」
「それで諦めるようなお前じゃねぇわな」
遊庵が呆れたように笑った
すると翼が控えめに遊庵の裾を引っ張った
『ゆんゆん…』
「なんだ?」
『あのね、ありがとう…』
「なんだよ改まって…」
『怖かった壬生の中でも
ほたるとゆんゆんと過ごす時間が
家族とおうちでご飯を食べる時が
ホントに幸せだったんだ
ゆんゆんがくれたおかげ…
ホントにありがとう』
「…翼
唯一の可愛いげのある弟子だぜ」
『私もほたるもゆんゆんが師匠でホントによかっんだもん』
遊庵は翼を引き寄せ
あごをすくいあげると
おでこにキスをした
「…翼
先代とのカタがついたら
オレの嫁に来るか?
名実ともにこれで家族だ」
『え?//////』
「だめ…!!」
「だめだ!!」
「何言ってんだよ!!」
遊庵目掛けて一斉に炎と水と針が飛んだ
『わ!』
「ぷっ…
愛されてんな
オレも負けてられねぇ」
遊庵はさりげなく翼を抱き、避けた
「でも、お前が笑っててホントによかったよ」
『うんっ!』
翼も遊庵を抱き返した
それを見ながら盛り上がる庵家と
また怒りが込み上げてくる3人組だった…
_
一通り治療を終えると
ほたるはもう1度"紅い眼"になれるか頑張っていた
そこで遊庵が釘をさした
「…おいお前ら
"紅い眼"で遊んでんじゃねーぞ?
それからケイコクが"先祖がえり"したってのは
他言無用だ いいな?」
「いいじゃん キレイだし」
「ねえ?」
「壬生一族にとって"紅い眼"っつーのは
最も神聖なものである反面
触れてはならない禁忌
あの先代"紅の王"という存在と同じように…
ケイコクのような"先祖がえり"は本来
あってはならねぇこと
バレたら消されるぜ?
今までの"先祖がえり"の連中が
秘密裏に消されていたのと同じようにな」
そして遊庵は目隠しをとり
自身の秘密を明かした
「実はオレも"先祖がえり"なのさ」
目隠しをしているのは
気が高ぶると"紅い眼"になるため
母である伊庵は"紅い眼"に疑問を持ち
その秘密を探ったがために殺された
伊庵は死ぬ間際に遊庵に伝えた
消えた"紅い眼"
突如現れる"先祖がえり"
そこに壬生一族の存在自体を根幹から揺るがす何か…
それこそが「壬生一族最大の秘密」
その答えは"紅の王"の名を持つ者しか入れぬ
扉の向こうにある
そして壬生一族は滅びの道へ向かっているのだと…
▽
遊庵はこのチャンスに乗じて
すべての謎を探りにトビラの中を確かめにいくため
行動をともにすることになった
「ちょっとまって、ゆんゆん」
「なんだよ今から行くってときに」
「翼の責務って何?
一緒にいられないって、あれもウソ?」
『そういえば…』
「あれはウソじゃねぇ」
「どういうこと?」
「翼お前はどこまで思い出したんだ?」
『私が何者なのか
心が壊れるような出来事がなんだったのかまでは…』
「そうか…
お前、さっきなんで力が暴走したんだ?」
『分からない…
けど断片的に思い出すの…
何か大切なものを失ったような
もう失いたくないって気持ち…』
「そうか…
実は翼のことは詳しくは知らねぇ
オレのとこまでおりてきてねぇんだ
知っているのは先代"紅の王"、あとは吹雪とひしぎあたりだろう」
『…』
「オレが聞いたのは
翼が次の"紅の王"の后になる運命だってことだ」
『きさ、き…』
「…!!」
「なっ…なにーー!?」
「翼が"紅の王"のお嫁さんになるの?」
「そうだ、現時点で"紅の王"の後継者候補である
壬生京四郎か鬼眼の狂のどちらかだな…」
『そ…そうなんだ…』
「だから翼と一緒にいられる未来はお前らにねぇ…
だから今のうちに諦めといた方がお前らのためだと思って言ったんだよ」
「なっ…なぜこちらを向く!??」
「なんだよアニキ!何が言いてぇんだよ!」
「いやだ…
そんなこと誰が決めたの?」
「まぁ、おそらく先代"紅の王"だろうな」
「やっぱり行く運命だったんだよ」
『ほたる…?』
「翼の自由のために先代のトコまで行かなきゃ」
「それで諦めるようなお前じゃねぇわな」
遊庵が呆れたように笑った
すると翼が控えめに遊庵の裾を引っ張った
『ゆんゆん…』
「なんだ?」
『あのね、ありがとう…』
「なんだよ改まって…」
『怖かった壬生の中でも
ほたるとゆんゆんと過ごす時間が
家族とおうちでご飯を食べる時が
ホントに幸せだったんだ
ゆんゆんがくれたおかげ…
ホントにありがとう』
「…翼
唯一の可愛いげのある弟子だぜ」
『私もほたるもゆんゆんが師匠でホントによかっんだもん』
遊庵は翼を引き寄せ
あごをすくいあげると
おでこにキスをした
「…翼
先代とのカタがついたら
オレの嫁に来るか?
名実ともにこれで家族だ」
『え?//////』
「だめ…!!」
「だめだ!!」
「何言ってんだよ!!」
遊庵目掛けて一斉に炎と水と針が飛んだ
『わ!』
「ぷっ…
愛されてんな
オレも負けてられねぇ」
遊庵はさりげなく翼を抱き、避けた
「でも、お前が笑っててホントによかったよ」
『うんっ!』
翼も遊庵を抱き返した
それを見ながら盛り上がる庵家と
また怒りが込み上げてくる3人組だった…
_