太四老編
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32【陰陽殿】
陰陽殿への入り口の前に立ったとき
その扉は勝手に開かれた
とんでもない殺気を放ち現れたのは4人
「ようこそ…
我々が居城 陰陽殿へ…
この城が主、先代"紅の王"に代わり
太四老が四人 あいさつに参ったーー」
睨みあう中、目隠しをした人が軽い口調で話しだした
「とにかくよ
お前達はこれで陰陽殿に入ることを許されたワケだ
入りたきゃ勝手に入るがいいぜ?」
そんな軽い言い草だったが
人間界への壬生の総攻撃を口にした
目の前に立つ殺気が冗談ではないことを示しているようだった
そんな中トラさんは徳川の名において天下を、平和を守ることを宣言した
「…愚かだね…
どうやら自分達の置かれている立場がまるでわかってないようだ
…いいだろう…占ってあげるよ
これから君たちの辿る運命をー!」
キラキラと輝く瞳でカードを持った人は
私達の未来を占い始めた
「すべての運命は最初から決まっている…
過去も現在も未来さえもーー…
そしてこれから君達の辿る未来は…
"死"だよ」
「なっ!?」
「四聖天・アキラ
君は生涯最高の"戦友"と呼べる者とともに死出の旅に出る
真田十勇士・猿飛サスケ
君は君と同じ"眼"を持つ者によりその命を失う
紅虎…君は君の中にある"甘さ"ゆえに死を迎える
四聖天・灯
君は自分自身の"罪"に絶望し 自ら命を断つ
四聖天・ほたる
君はもっとも"血濃き"者の前で命の灯火を消す
椎名ゆや
君は血のつながりを超えた"絆"を持つ者に最期の刻を見取られる
そして鬼眼の狂 君の運命は
白紙だよ
先にあるのは虚無…君に未来はない
それから翼
君はそいつらから離れ、先代"紅の王"のもとに戻らなければ
過去に囚われ死に逝く
早く離れることをすすめるよ君はトクベツだから」
私達に待っているのは、死…?
こんな殺気を放つ人達
手強いに違いないけど
視線をそらしあとの二人を見ると
目が合った
左半身を隠している冷たい眼の人と
髪のボリュームがあり威厳のある顔の人
ドクンッ
《役に立つのか?》
《いたぃょ…》
《これも壬生再臨計画のため…》
《太白…たすけて…》
《あなたにはまだしたい実験があります
準備を、No.ーーーー》
ゾクッ
なに、今の…
はっきりは思い出せないけど
あの2人はこわい…
後ずさりをすると誰かとぶつかった
トン
「翼?」
『ほ、ほたる…』
私の顔をじっと見たほたるは
何も言わずに手を繋いでくれた
その温かさに少し落ち着くことができた
「陰陽殿へ足を踏み入れ我々の元へきたければくるがいい…
復活する信長やシャトラ
そして壬生一族の全軍相手にお前達がどこまでできるか…
楽しみにしている
そして…
先代"紅の王"はお待ちになっておられる
鬼眼の狂 お前か壬生京四郎に"紅の王"の座を譲る日を
あの頃と何一つ変わらぬ"眼"をしてーーー」
「"紅の王"の座なんざ継ぐつもりはねえしどうでもいい…
くだらねぇ占いを信じるつもりも毛頭ねぇ…
だがよ 売られたケンカは買ってやるよ太四老…
ツブすーーー!!」
狂は太四老に向かっていったが
その姿はなくなり
足下に巨大な亀裂が入った
左手にあった温もりは全身に移動し
そこで意識は途切れた
▽
陰陽殿の下の方に落ちたほたるは抱えていた翼の様子を見た
「翼?」
見たところケガはないようだが
目を覚ます気配はない
「翼あのモサッとした人達あんまり好きじゃなかったもんね」
落ちる直前に怯えた眼をしていた翼を思い出し
抱える手を強くした
周りを見るべく歩いていると
辰伶に似た骸骨をみつけた
「辰伶…ご愁傷さま」
「勝手に殺すな」
「…あれ?辰伶?」
振り向いた先には包帯を巻き荒い呼吸をしている辰伶がいた
「…まさかこんな所でキサマと会うとはなケイコク…」
「もう化けて出たの?」
「ふざけるな」
生真面目な辰伶にボケた態度をとっていたほたるだったが
「…思ったより元気だね
ヘコんで立ち直れなくなってるかと思ったけど…」
「ケイコク…
ケイコク!!オレはーーー」
「いいよ 別に
何も…いわなくていいよ
お前が自分の足で立ち
自分の目で見て
自分の耳で聞いて
自分自身で選んだ道ならそれでいいーー
たとえそれがどんな道でも
それで…いいんだと思う」
「やるぞ!ケイコク!!
太白亡き今 壬生一族を悪の魔の手から救えるのはオレとキサマの二人だけ…
太四老を誅し 先代"紅の王"に現状をお伝えするのだ!!
オレとキサマが生きているのもその使命あってのこと!!
いやでも協力してもらうぞ!ケイコク!!」
「イヤだ。」
いつもと変わらない辰伶とほたるの言い合いの最中
地下迷宮の番人が現れた
そんな中でも兄弟喧嘩をやめない二人だったが
傷を庇いながら戦う辰伶と
翼を抱えて戦うほたる
互いのためにも力を合わせ番人を一掃した
そしてほたるは手負いの辰伶にとどめをさすことも忘れなかった
その騒ぎの中、ほたるの腕の中にいた翼がようやく目を覚ました
『う、ん…』
「翼、起きた?辰伶がうるさいから…」
「バッ!誰が!!」
『あ、辰伶!!大丈夫だった?
包帯だらけ…ケガ、したの?』
「これは、少し…」
起きてすぐに辰伶の心配をする翼に
面白くないほたるは翼の腕を引っ張り上へとのぼり始めた
『わっ』
「ほら、いこ…」
『でも、手当てを…』
「もう包帯巻いてるし」
「ケイコク!あまり翼を困らせるな!」
「辰伶には関係ないし」
「関係ないことは…ない!!」
「なんで?」
「それはだな……
と、ともかく!話をすぐにすり替えるのはキサマの悪い癖だぞ!」
「自分だって今すり替えたし」
「なっ!!!」
顔を合わせてはケンカをする二人を見て
翼はうつむき、足を止めた
「どうしたの?」
「翼!?大丈夫か?!!」
そっと顔をあげた翼は笑っていた
『ふふ、ホントに仲がいいんだから』
その顔を見た兄弟は固まった
「/////翼、その顔はだめ…」
『え、なにが?!』
「/////翼…少し危機感を持った方がいいぞ」
『なんでよ…』
「誰にでもそのような表情をしない方が良いぞ」
「変なやつにつれてかれちゃうよ」
『…?
辰伶とほたるしかいないじゃん
それに、変な人がいても2人がいたら大丈夫だよね』
「「…」」
『…?』
「まったく、翼にはかなわないな」
「なんか、翼って不思議」
『ほたるに言われたくないけど…
もう、いいから行こ!みんなも探さなきゃ』
そう言って翼は2人の手をとり歩み始めた
しばらくこんな風に歩くのも悪くはないと
珍しく考えが一致した兄弟
決戦前の穏やかなひととき
_
陰陽殿への入り口の前に立ったとき
その扉は勝手に開かれた
とんでもない殺気を放ち現れたのは4人
「ようこそ…
我々が居城 陰陽殿へ…
この城が主、先代"紅の王"に代わり
太四老が四人 あいさつに参ったーー」
睨みあう中、目隠しをした人が軽い口調で話しだした
「とにかくよ
お前達はこれで陰陽殿に入ることを許されたワケだ
入りたきゃ勝手に入るがいいぜ?」
そんな軽い言い草だったが
人間界への壬生の総攻撃を口にした
目の前に立つ殺気が冗談ではないことを示しているようだった
そんな中トラさんは徳川の名において天下を、平和を守ることを宣言した
「…愚かだね…
どうやら自分達の置かれている立場がまるでわかってないようだ
…いいだろう…占ってあげるよ
これから君たちの辿る運命をー!」
キラキラと輝く瞳でカードを持った人は
私達の未来を占い始めた
「すべての運命は最初から決まっている…
過去も現在も未来さえもーー…
そしてこれから君達の辿る未来は…
"死"だよ」
「なっ!?」
「四聖天・アキラ
君は生涯最高の"戦友"と呼べる者とともに死出の旅に出る
真田十勇士・猿飛サスケ
君は君と同じ"眼"を持つ者によりその命を失う
紅虎…君は君の中にある"甘さ"ゆえに死を迎える
四聖天・灯
君は自分自身の"罪"に絶望し 自ら命を断つ
四聖天・ほたる
君はもっとも"血濃き"者の前で命の灯火を消す
椎名ゆや
君は血のつながりを超えた"絆"を持つ者に最期の刻を見取られる
そして鬼眼の狂 君の運命は
白紙だよ
先にあるのは虚無…君に未来はない
それから翼
君はそいつらから離れ、先代"紅の王"のもとに戻らなければ
過去に囚われ死に逝く
早く離れることをすすめるよ君はトクベツだから」
私達に待っているのは、死…?
こんな殺気を放つ人達
手強いに違いないけど
視線をそらしあとの二人を見ると
目が合った
左半身を隠している冷たい眼の人と
髪のボリュームがあり威厳のある顔の人
ドクンッ
《役に立つのか?》
《いたぃょ…》
《これも壬生再臨計画のため…》
《太白…たすけて…》
《あなたにはまだしたい実験があります
準備を、No.ーーーー》
ゾクッ
なに、今の…
はっきりは思い出せないけど
あの2人はこわい…
後ずさりをすると誰かとぶつかった
トン
「翼?」
『ほ、ほたる…』
私の顔をじっと見たほたるは
何も言わずに手を繋いでくれた
その温かさに少し落ち着くことができた
「陰陽殿へ足を踏み入れ我々の元へきたければくるがいい…
復活する信長やシャトラ
そして壬生一族の全軍相手にお前達がどこまでできるか…
楽しみにしている
そして…
先代"紅の王"はお待ちになっておられる
鬼眼の狂 お前か壬生京四郎に"紅の王"の座を譲る日を
あの頃と何一つ変わらぬ"眼"をしてーーー」
「"紅の王"の座なんざ継ぐつもりはねえしどうでもいい…
くだらねぇ占いを信じるつもりも毛頭ねぇ…
だがよ 売られたケンカは買ってやるよ太四老…
ツブすーーー!!」
狂は太四老に向かっていったが
その姿はなくなり
足下に巨大な亀裂が入った
左手にあった温もりは全身に移動し
そこで意識は途切れた
▽
陰陽殿の下の方に落ちたほたるは抱えていた翼の様子を見た
「翼?」
見たところケガはないようだが
目を覚ます気配はない
「翼あのモサッとした人達あんまり好きじゃなかったもんね」
落ちる直前に怯えた眼をしていた翼を思い出し
抱える手を強くした
周りを見るべく歩いていると
辰伶に似た骸骨をみつけた
「辰伶…ご愁傷さま」
「勝手に殺すな」
「…あれ?辰伶?」
振り向いた先には包帯を巻き荒い呼吸をしている辰伶がいた
「…まさかこんな所でキサマと会うとはなケイコク…」
「もう化けて出たの?」
「ふざけるな」
生真面目な辰伶にボケた態度をとっていたほたるだったが
「…思ったより元気だね
ヘコんで立ち直れなくなってるかと思ったけど…」
「ケイコク…
ケイコク!!オレはーーー」
「いいよ 別に
何も…いわなくていいよ
お前が自分の足で立ち
自分の目で見て
自分の耳で聞いて
自分自身で選んだ道ならそれでいいーー
たとえそれがどんな道でも
それで…いいんだと思う」
「やるぞ!ケイコク!!
太白亡き今 壬生一族を悪の魔の手から救えるのはオレとキサマの二人だけ…
太四老を誅し 先代"紅の王"に現状をお伝えするのだ!!
オレとキサマが生きているのもその使命あってのこと!!
いやでも協力してもらうぞ!ケイコク!!」
「イヤだ。」
いつもと変わらない辰伶とほたるの言い合いの最中
地下迷宮の番人が現れた
そんな中でも兄弟喧嘩をやめない二人だったが
傷を庇いながら戦う辰伶と
翼を抱えて戦うほたる
互いのためにも力を合わせ番人を一掃した
そしてほたるは手負いの辰伶にとどめをさすことも忘れなかった
その騒ぎの中、ほたるの腕の中にいた翼がようやく目を覚ました
『う、ん…』
「翼、起きた?辰伶がうるさいから…」
「バッ!誰が!!」
『あ、辰伶!!大丈夫だった?
包帯だらけ…ケガ、したの?』
「これは、少し…」
起きてすぐに辰伶の心配をする翼に
面白くないほたるは翼の腕を引っ張り上へとのぼり始めた
『わっ』
「ほら、いこ…」
『でも、手当てを…』
「もう包帯巻いてるし」
「ケイコク!あまり翼を困らせるな!」
「辰伶には関係ないし」
「関係ないことは…ない!!」
「なんで?」
「それはだな……
と、ともかく!話をすぐにすり替えるのはキサマの悪い癖だぞ!」
「自分だって今すり替えたし」
「なっ!!!」
顔を合わせてはケンカをする二人を見て
翼はうつむき、足を止めた
「どうしたの?」
「翼!?大丈夫か?!!」
そっと顔をあげた翼は笑っていた
『ふふ、ホントに仲がいいんだから』
その顔を見た兄弟は固まった
「/////翼、その顔はだめ…」
『え、なにが?!』
「/////翼…少し危機感を持った方がいいぞ」
『なんでよ…』
「誰にでもそのような表情をしない方が良いぞ」
「変なやつにつれてかれちゃうよ」
『…?
辰伶とほたるしかいないじゃん
それに、変な人がいても2人がいたら大丈夫だよね』
「「…」」
『…?』
「まったく、翼にはかなわないな」
「なんか、翼って不思議」
『ほたるに言われたくないけど…
もう、いいから行こ!みんなも探さなきゃ』
そう言って翼は2人の手をとり歩み始めた
しばらくこんな風に歩くのも悪くはないと
珍しく考えが一致した兄弟
決戦前の穏やかなひととき
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