樹海編
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4【アキラ】
私たちは箱根まで来た
ところが狂さんと、江戸で再会した阿国さんの2人がいなくなってしまい
ゆやさんとトラさんは2人を探しにいった
なので私は旅籠でみんなの帰りを待つことにした
狂さんと阿国さんはどこに行ったんだろう…
▽
「…と、アキラさんとゆやさんのことはおいといて
翼さんのこと、どうするおつもりですの?」
「……なにがだ」
「翼さんの記憶なら教えて差し上げればいいのに
あえて何も言わず側に置いておくだなんて…」
「そんなことどうでもいいだろう…」
「翼さんには自分で思い出してほしいんですのね…
狂さんったら可愛いところもありますわね♡」
「…うるせぇ…」
「なんなら私が思い出させてあげましょうか?」
「!!おい…
お前は余計なことすんじゃねぇ」
殺気を放ちながらそう言うと狂は立ち去った
「(そんな翼さんが羨ましいだなんて…私も相当ですわね…)」
夕陽を背中に浴びる鬼の後ろを眺め微笑んだ
▽
先程出会った旅籠を探していたアキラさん
アキラさんは盲目だと言うのにしっかりした足取りで目が見えないことを感じさせなかった
狂のお客さんだということで部屋にお通しすることにした
すると待ちくたびれたのか翼は眠ってしまっていた
箱根まで歩きっぱなしだったし疲れていたのね
窓枠にもたれながら顔をうずめ丸くなって寝ている翼に布団をかけて
アキラさんに向き直った
そしてアキラさんと話をした
なんだか兄様みたい…
「ところでそこで寝ているお嬢さんはどういうご関係なんですか?」
「あぁ、翼のこと?
翼は旅の途中で出会ったんです
なんでも記憶喪失らしくて…」
「翼…?」
「狂と知りあいらしいから一緒にいたら思い出すだろうって…
狂も教えてあげたらいいのに」
「狂と知りあいの 翼…ですか…」
「アキラさん?」
アキラさんの反応に口を出そうとした時
『んんっ…あれ、ゆやさん…おかえりなさい……』
私達の声を聞いて翼は眠たそうに目を擦りながら
ゆっくりと頭を起こした
「翼…!」
アキラさんは微かに翼の名前を呼んだ
狂と知り合いだと言っていたので
もしかしたらと思っていたけどやっぱりアキラさんも翼と知り合いみたい
『あれ?ゆやさん、お客さん??』
「えぇ、狂の知り合いのアキラさん…」
『私は翼と言います
狂さんの知り合いってことは
すごく失礼なんですけど、
もしかして私のこと知っていますか…?』
「…私は、翼のこと…知っています」
『えっ…!』
「!!」
やっぱりアキラさんは知ってるんだ!
「アキラさん!翼の正体って…」
ガラッ
アキラさんに翼のことを聞こうとしたとき、トラが帰ってきた
…様子が…おかしい?
「オイあんた!!はようこの部屋から消えや…!」
「トラ!」
「翼はんこっち来ィ…ゆやはんと後ろおり」
『わっ!』
トラは翼の腕を掴んで私の方へ寄せ
私達を庇うように前に出た
するとアキラさんの雰囲気が変わった
「あなたのその勇気
絶望へと変わってしまいますよ…?」
その瞬間トラはピタリと止まり
…そして膝をついた
『ト、トラさんっ!どうしたんですかっ?』
翼が心配してトラに駆け寄ったとき
アキラさんはさっきの優しい表情から想像もつかないほどの表情に変化した
そのとき狂と阿国さんが帰ってきた
「お久しぶりですねー
…狂」
「アキラ…」
「ちょっと聞きたいことがあってね
お伺いしたんですよ…
でも返答しだいではここにいるみなさんに死んで頂かなくてはなりませんけどね」
そしてアキラさんは語り始めた
かつて狂の最強の仲間であった「四聖天」
その仲間を裏切りバラバラになってしまったと
いつかお前がオレより強くなったら訳を教えると…
「さあ狂…あの時の答えを聞かせてください」
「おいアンタ人にケンカ売っといてなにバックれとんねん
わいなぁ昔からおかんに言われとんねん
借りはきっちり返せってなぁ…
せやからあんたとのケンカ…
この紅虎が買わしてもらうわ!!」
アキラさんが狂に承諾を得てトラとアキラさんの戦いが始まってしまった…
▽
トラが5人になり、四方からアキラさんを襲った
しかしアキラさんはトラと同じ技を使いトラを吹き飛ばした
「アキラはいつだって絶対的な勝ちを望む男だ」
確かに自分が自信をもって放った技を
相手が同じ技で返してくるなんて絶望的…
トラがアキラさんにも一太刀くらわせ
本気の戦いへ…
「残念ですが時間ですよ“あじら”」
誰の声?!
と思った瞬間に大きな鉄の塊が私の隣を通過した
『ゆやさん…大丈夫?』
「…な、なによコレェ!?」
外には十二神将と呼ばれた人達…
どうやら狂の因縁の相手みたい
なんてプレッシャーなの?!
「翼…狂に記憶を教えてもらえなかったんですね…
私が教えてあげますよ?」
『えっ…!ぅ…!!』
ドサッ
「翼!!」
少し目を離した隙にアキラさんは翼の側にいき
抱き締めたかと思うと気を失わせた
そして抱きかかえて十二神将達と合流した
まさかアキラさんも十二神将だったなんて
「翼を返して…!!」
「翼は私が連れていきます
あの御方も会いたがっていましたしね…」
「アキラァ!てめぇふざけてんじゃねぇぞ」
「狂…この続きは樹海で…
その時は先程の答え聞かせて頂きますよ」
「まちやがれ!!くそっ」
そしてアキラさん達は翼を連れて消えてしまった
背中にキズのある男の謎も残して…
_
私たちは箱根まで来た
ところが狂さんと、江戸で再会した阿国さんの2人がいなくなってしまい
ゆやさんとトラさんは2人を探しにいった
なので私は旅籠でみんなの帰りを待つことにした
狂さんと阿国さんはどこに行ったんだろう…
▽
「…と、アキラさんとゆやさんのことはおいといて
翼さんのこと、どうするおつもりですの?」
「……なにがだ」
「翼さんの記憶なら教えて差し上げればいいのに
あえて何も言わず側に置いておくだなんて…」
「そんなことどうでもいいだろう…」
「翼さんには自分で思い出してほしいんですのね…
狂さんったら可愛いところもありますわね♡」
「…うるせぇ…」
「なんなら私が思い出させてあげましょうか?」
「!!おい…
お前は余計なことすんじゃねぇ」
殺気を放ちながらそう言うと狂は立ち去った
「(そんな翼さんが羨ましいだなんて…私も相当ですわね…)」
夕陽を背中に浴びる鬼の後ろを眺め微笑んだ
▽
先程出会った旅籠を探していたアキラさん
アキラさんは盲目だと言うのにしっかりした足取りで目が見えないことを感じさせなかった
狂のお客さんだということで部屋にお通しすることにした
すると待ちくたびれたのか翼は眠ってしまっていた
箱根まで歩きっぱなしだったし疲れていたのね
窓枠にもたれながら顔をうずめ丸くなって寝ている翼に布団をかけて
アキラさんに向き直った
そしてアキラさんと話をした
なんだか兄様みたい…
「ところでそこで寝ているお嬢さんはどういうご関係なんですか?」
「あぁ、翼のこと?
翼は旅の途中で出会ったんです
なんでも記憶喪失らしくて…」
「翼…?」
「狂と知りあいらしいから一緒にいたら思い出すだろうって…
狂も教えてあげたらいいのに」
「狂と知りあいの 翼…ですか…」
「アキラさん?」
アキラさんの反応に口を出そうとした時
『んんっ…あれ、ゆやさん…おかえりなさい……』
私達の声を聞いて翼は眠たそうに目を擦りながら
ゆっくりと頭を起こした
「翼…!」
アキラさんは微かに翼の名前を呼んだ
狂と知り合いだと言っていたので
もしかしたらと思っていたけどやっぱりアキラさんも翼と知り合いみたい
『あれ?ゆやさん、お客さん??』
「えぇ、狂の知り合いのアキラさん…」
『私は翼と言います
狂さんの知り合いってことは
すごく失礼なんですけど、
もしかして私のこと知っていますか…?』
「…私は、翼のこと…知っています」
『えっ…!』
「!!」
やっぱりアキラさんは知ってるんだ!
「アキラさん!翼の正体って…」
ガラッ
アキラさんに翼のことを聞こうとしたとき、トラが帰ってきた
…様子が…おかしい?
「オイあんた!!はようこの部屋から消えや…!」
「トラ!」
「翼はんこっち来ィ…ゆやはんと後ろおり」
『わっ!』
トラは翼の腕を掴んで私の方へ寄せ
私達を庇うように前に出た
するとアキラさんの雰囲気が変わった
「あなたのその勇気
絶望へと変わってしまいますよ…?」
その瞬間トラはピタリと止まり
…そして膝をついた
『ト、トラさんっ!どうしたんですかっ?』
翼が心配してトラに駆け寄ったとき
アキラさんはさっきの優しい表情から想像もつかないほどの表情に変化した
そのとき狂と阿国さんが帰ってきた
「お久しぶりですねー
…狂」
「アキラ…」
「ちょっと聞きたいことがあってね
お伺いしたんですよ…
でも返答しだいではここにいるみなさんに死んで頂かなくてはなりませんけどね」
そしてアキラさんは語り始めた
かつて狂の最強の仲間であった「四聖天」
その仲間を裏切りバラバラになってしまったと
いつかお前がオレより強くなったら訳を教えると…
「さあ狂…あの時の答えを聞かせてください」
「おいアンタ人にケンカ売っといてなにバックれとんねん
わいなぁ昔からおかんに言われとんねん
借りはきっちり返せってなぁ…
せやからあんたとのケンカ…
この紅虎が買わしてもらうわ!!」
アキラさんが狂に承諾を得てトラとアキラさんの戦いが始まってしまった…
▽
トラが5人になり、四方からアキラさんを襲った
しかしアキラさんはトラと同じ技を使いトラを吹き飛ばした
「アキラはいつだって絶対的な勝ちを望む男だ」
確かに自分が自信をもって放った技を
相手が同じ技で返してくるなんて絶望的…
トラがアキラさんにも一太刀くらわせ
本気の戦いへ…
「残念ですが時間ですよ“あじら”」
誰の声?!
と思った瞬間に大きな鉄の塊が私の隣を通過した
『ゆやさん…大丈夫?』
「…な、なによコレェ!?」
外には十二神将と呼ばれた人達…
どうやら狂の因縁の相手みたい
なんてプレッシャーなの?!
「翼…狂に記憶を教えてもらえなかったんですね…
私が教えてあげますよ?」
『えっ…!ぅ…!!』
ドサッ
「翼!!」
少し目を離した隙にアキラさんは翼の側にいき
抱き締めたかと思うと気を失わせた
そして抱きかかえて十二神将達と合流した
まさかアキラさんも十二神将だったなんて
「翼を返して…!!」
「翼は私が連れていきます
あの御方も会いたがっていましたしね…」
「アキラァ!てめぇふざけてんじゃねぇぞ」
「狂…この続きは樹海で…
その時は先程の答え聞かせて頂きますよ」
「まちやがれ!!くそっ」
そしてアキラさん達は翼を連れて消えてしまった
背中にキズのある男の謎も残して…
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