五曜星編
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29【「横」】
灯ちゃんが私達と初めて会ったときのお話をみんなにしていた
「その時から狂の「横」は灯たんの指定席!!
うんと頑張って狂をサポートしちゃうっ」
その言葉に反論した四聖天トリオに灯ちゃんは
容赦なく秘密をばらしていった
「本当に何でも知ってやがるんだな
治療の度に秘密を聞き出されてんなら
もう灯に隠し事は何一つ無いんじゃねえの?」
その言葉にみんなが黙った…
「…あるんだな」
「あるな」
「うんうん」
「しかも知ったら狂の「横」にいたいなんて望み叶いませんよ」
「えーーーー!!!
何!?どゆこと!?
しかも私だけ知らないことなの!?」
「しかたないでしょう!?
灯はまだいなかった頃の話…
ほたると翼が仲間になった時の話なんだからっ」
「え…!?
ほたるさんと翼が仲間になった時のこと…!?」
『それ、私も聞きたい…!』
「…そうだな
従兄弟のゆきお君とたけし君になら話してもいいかも」
「だからちゃう言うてるやろ」
「…あれはオレと翼が壬生を出てしばらくしてからのこと…」
▽
鬼眼の狂を監視するため江戸まで翼と探しに行った(本当は京の都)
そしたら無抵抗なやつらを斬ってるやつがいた
酒を持ってる子どもが斬られそうになったとき
翼はとっさに庇いに行った
すると襲ってきたやつが真っ二つになった
今翼は攻撃しなかったはず…
「これはオレの酒だな
おめえら…オレの酒に手ェだそうなんざいい度胸だな」
そういって真紅の眼の漢が現れた
まさか
いや…間違いない
…こいつが
千人斬りの紅き眼の鬼ーーー!!
気付いたときには翼の制止も聞き流し鬼に斬りつけていた
「…監視だけなんていやだ
この鬼はオレの手で斃す」
「てめえ!!ふざけんな!!
どこのどいつか知らねーが狂に手出しするなんて許さな…」
「ハハハハ」
「…狂!?」
「酒より面白ェモン見つけたな
ついて来な」
その鬼はオレを斬ろうとはしなかった
斃す機会をうかがうためオレはついていくことにした
▽
鬼眼の狂の背中にぴったり張りついて座る
翼は他のやつらと火を囲んでいた
「お前!!何本気になってついて来てんだよ
お前ごときが狂と同行を許されるワケねえんだよ!!
しかもなんかぴったりくっつきやがって…」
『あの…ごめんなさい…
勝手にきてしまって…』
「べっ…別にあんたに言ってるワケじゃ…」
「あんたは俺たちに酒を渡してくれたじゃねぇか…歓迎するぜ」
『あなたたちに渡してほしいって庇った子にお願いされたから…』
「まあまあ
だんまりサンよ…
お前名はなんつぅんだ?
それくらい教えてくれてもよさそうなモンだろ」
本名を教える義理もない
無視しようかとも思ったけど
たまたまオレの手に止まった虫が目に入った
「ほたる」
『ぷっ…』
「お前 マジでぶっ殺すぞ!!」
「お前さんは?」
『私は翼だよ』
「狂!!なんでこんな奴つれて来たんだよ!!
今すぐ殺…「なあ…“ほたる”」
『…』
「お前なんでオレの背後にいる…
オレの背中を護る気にでもなったか?」
「相手が誰でも目を合わせると殺したくなるから」
「な!?」
「それにここがあんたに背後をとられない一番の場所だから」
『…(螢惑、随分魅せられたみたい…)』
「オレは“オレの強さ”で強くなる
…そう
人の正面に立つのは嫌い
人の正面に立って瞬き一つせず
すべてを信じるような強さは…
オレの一番嫌いな奴が良くやるから」
『…』
「…それに
ここにいれば
あんたを一番斃しやすいからだ」
『…すこし離れて…』
ゴオオォォ
「狂オォ!!」
不意討ちで炎を浴びせた
つもりだった
すぐオレの首に鬼眼の狂の腕が延びてきて掴まれた
「面白ェ…
やっぱりお前 気に入ったぜ」
強い…!!
オレの炎にびくともしない
「ほたる…」
それにこの眼ーーー
「お前はオレの「横」につけ」
「な!?」
「(背後でも正面でもない「横」ときたか
…だがただの「横」とはわけが違う…
鬼眼の狂の「横」は
強さとその魂を認めたものしか立てぬ場所ーーー…)」
「お前がオレの「横」に居続けられたら
いつか本気で死合ってやる」
「うそだろ!?
こんな奴のこと本気で認めんのかよ!!」
「ま 狂の奴が気に入っちまったみてえだからしかたがねえよ」
あの眼…
オレを揺るぎなくまっすぐに見るあの眼には
ただ殺したくなるだけじゃない何かがあった…
何…?
このカンジ…
これは…
「いいよ
鬼眼の狂…オレはあんたと死合いたいから一緒にいる」
『(螢惑のあの顔…来て、よかった…)』
「ほたる お前…」
「何」
「え!?
…今 お前 笑っ…
いや…なんでもねえ
お前の顔も悪くねえと思っただけさ」
『ほたる、愛想はないし扱いにくいけど
ただ真っ直ぐなイイヤツだから…よろしくお願いします!』
「何言ってやがる…」
『へ?』
「お前も来るんだろう?」
『私も…いいの?』
「見たところ最低限自分の身は自分で守れそうだしな」
「扱いずれぇならお前が手綱持ってろ」
「お前ら…どういう関係なんだ…?」
『私達…?幼なじみみたいなものかな?』
「………さあ?一緒にいるの当たり前だから考えたこともなかった…」
『ね』
「翼…お前も「横」にいろ
だが縛られず自由に飛び回れ」
『…うん
ありがと!!』
「「…」」
「//////」
翼の笑顔に赤くなってる奴がいる
なんか、イライラする
気がする
▽
「…と言うわけでな
狂の「横」は灯が四聖天に加わる前からほたると翼の指定席なんだよ(ですよ)」
「うんうん」
「なんでよ!!
今までそんな秘密誰も言わなかったじゃない!!
だいたい 翼はともかく
ほたるが狂の「横」にいることなんてほとんどないじゃない!!」
「そ…それはだな」
「「横」ってどこ?」
「あんたなんて「下」でいーわ!!土に埋めてやるぅ」
「少しだまれや灯吉郎」
そうだ
たしかあのとき
壬生では見たことない笑みをみせたほたるに
あの殺伐としていた世界が変わる予感がした
間違いじゃなかった
みんなに出会えて、よかった
_
灯ちゃんが私達と初めて会ったときのお話をみんなにしていた
「その時から狂の「横」は灯たんの指定席!!
うんと頑張って狂をサポートしちゃうっ」
その言葉に反論した四聖天トリオに灯ちゃんは
容赦なく秘密をばらしていった
「本当に何でも知ってやがるんだな
治療の度に秘密を聞き出されてんなら
もう灯に隠し事は何一つ無いんじゃねえの?」
その言葉にみんなが黙った…
「…あるんだな」
「あるな」
「うんうん」
「しかも知ったら狂の「横」にいたいなんて望み叶いませんよ」
「えーーーー!!!
何!?どゆこと!?
しかも私だけ知らないことなの!?」
「しかたないでしょう!?
灯はまだいなかった頃の話…
ほたると翼が仲間になった時の話なんだからっ」
「え…!?
ほたるさんと翼が仲間になった時のこと…!?」
『それ、私も聞きたい…!』
「…そうだな
従兄弟のゆきお君とたけし君になら話してもいいかも」
「だからちゃう言うてるやろ」
「…あれはオレと翼が壬生を出てしばらくしてからのこと…」
▽
鬼眼の狂を監視するため江戸まで翼と探しに行った(本当は京の都)
そしたら無抵抗なやつらを斬ってるやつがいた
酒を持ってる子どもが斬られそうになったとき
翼はとっさに庇いに行った
すると襲ってきたやつが真っ二つになった
今翼は攻撃しなかったはず…
「これはオレの酒だな
おめえら…オレの酒に手ェだそうなんざいい度胸だな」
そういって真紅の眼の漢が現れた
まさか
いや…間違いない
…こいつが
千人斬りの紅き眼の鬼ーーー!!
気付いたときには翼の制止も聞き流し鬼に斬りつけていた
「…監視だけなんていやだ
この鬼はオレの手で斃す」
「てめえ!!ふざけんな!!
どこのどいつか知らねーが狂に手出しするなんて許さな…」
「ハハハハ」
「…狂!?」
「酒より面白ェモン見つけたな
ついて来な」
その鬼はオレを斬ろうとはしなかった
斃す機会をうかがうためオレはついていくことにした
▽
鬼眼の狂の背中にぴったり張りついて座る
翼は他のやつらと火を囲んでいた
「お前!!何本気になってついて来てんだよ
お前ごときが狂と同行を許されるワケねえんだよ!!
しかもなんかぴったりくっつきやがって…」
『あの…ごめんなさい…
勝手にきてしまって…』
「べっ…別にあんたに言ってるワケじゃ…」
「あんたは俺たちに酒を渡してくれたじゃねぇか…歓迎するぜ」
『あなたたちに渡してほしいって庇った子にお願いされたから…』
「まあまあ
だんまりサンよ…
お前名はなんつぅんだ?
それくらい教えてくれてもよさそうなモンだろ」
本名を教える義理もない
無視しようかとも思ったけど
たまたまオレの手に止まった虫が目に入った
「ほたる」
『ぷっ…』
「お前 マジでぶっ殺すぞ!!」
「お前さんは?」
『私は翼だよ』
「狂!!なんでこんな奴つれて来たんだよ!!
今すぐ殺…「なあ…“ほたる”」
『…』
「お前なんでオレの背後にいる…
オレの背中を護る気にでもなったか?」
「相手が誰でも目を合わせると殺したくなるから」
「な!?」
「それにここがあんたに背後をとられない一番の場所だから」
『…(螢惑、随分魅せられたみたい…)』
「オレは“オレの強さ”で強くなる
…そう
人の正面に立つのは嫌い
人の正面に立って瞬き一つせず
すべてを信じるような強さは…
オレの一番嫌いな奴が良くやるから」
『…』
「…それに
ここにいれば
あんたを一番斃しやすいからだ」
『…すこし離れて…』
ゴオオォォ
「狂オォ!!」
不意討ちで炎を浴びせた
つもりだった
すぐオレの首に鬼眼の狂の腕が延びてきて掴まれた
「面白ェ…
やっぱりお前 気に入ったぜ」
強い…!!
オレの炎にびくともしない
「ほたる…」
それにこの眼ーーー
「お前はオレの「横」につけ」
「な!?」
「(背後でも正面でもない「横」ときたか
…だがただの「横」とはわけが違う…
鬼眼の狂の「横」は
強さとその魂を認めたものしか立てぬ場所ーーー…)」
「お前がオレの「横」に居続けられたら
いつか本気で死合ってやる」
「うそだろ!?
こんな奴のこと本気で認めんのかよ!!」
「ま 狂の奴が気に入っちまったみてえだからしかたがねえよ」
あの眼…
オレを揺るぎなくまっすぐに見るあの眼には
ただ殺したくなるだけじゃない何かがあった…
何…?
このカンジ…
これは…
「いいよ
鬼眼の狂…オレはあんたと死合いたいから一緒にいる」
『(螢惑のあの顔…来て、よかった…)』
「ほたる お前…」
「何」
「え!?
…今 お前 笑っ…
いや…なんでもねえ
お前の顔も悪くねえと思っただけさ」
『ほたる、愛想はないし扱いにくいけど
ただ真っ直ぐなイイヤツだから…よろしくお願いします!』
「何言ってやがる…」
『へ?』
「お前も来るんだろう?」
『私も…いいの?』
「見たところ最低限自分の身は自分で守れそうだしな」
「扱いずれぇならお前が手綱持ってろ」
「お前ら…どういう関係なんだ…?」
『私達…?幼なじみみたいなものかな?』
「………さあ?一緒にいるの当たり前だから考えたこともなかった…」
『ね』
「翼…お前も「横」にいろ
だが縛られず自由に飛び回れ」
『…うん
ありがと!!』
「「…」」
「//////」
翼の笑顔に赤くなってる奴がいる
なんか、イライラする
気がする
▽
「…と言うわけでな
狂の「横」は灯が四聖天に加わる前からほたると翼の指定席なんだよ(ですよ)」
「うんうん」
「なんでよ!!
今までそんな秘密誰も言わなかったじゃない!!
だいたい 翼はともかく
ほたるが狂の「横」にいることなんてほとんどないじゃない!!」
「そ…それはだな」
「「横」ってどこ?」
「あんたなんて「下」でいーわ!!土に埋めてやるぅ」
「少しだまれや灯吉郎」
そうだ
たしかあのとき
壬生では見たことない笑みをみせたほたるに
あの殺伐としていた世界が変わる予感がした
間違いじゃなかった
みんなに出会えて、よかった
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