五曜星編
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19【決着】
「「うりゃぁぁぁ!!」」
大きな音と共にボンちゃんとアキラが地面から出てきた
無事でよかった……
それから黒こげで倒れる狂の姿を見たアキラが怒り
戦いが始まるかに思えたが
背中の紅十字を燃えるように輝かせる狂が目覚めた
甘い考えだと分かってる…
でも願わずにはいられない
2人が死なないでほしいと…
今までの断片的な記憶でも分かる
2人は私にとって大事なヒト…
そしてラスト1分最後の大技勝負へ…
黒い炎を一気に放出したほたるの“悪魔の顎”
凄まじい威力の大技に耐えた狂
「今のはなかなかだったぜ…
…今度は…オレ様の番だな」
そして現れたのは神々しいほどの
「無明神風流奥義“朱雀”」
火の鳥
ほたるはなんとか朱雀をかわし
狂を斬ろうとした時
ほたるの体が止まった
そして再び甦る朱雀
「ほたる…お前も感じただろう
不死鳥の生命をーーー」
血まみれで倒れるほたる
狂も力を使い果たし動かなくなった
立ち上がった者がこの死合の勝者…
2人とももう傷ついてほしくない
もう立ち上がらないで……
でも勝者が決まらなくては死合は終わらない
立ち上がったのは
ほたる
「“孤独”で“…強く”なる」
ほたるは執念で動いている
もう無茶しないで…
狂の負けかと思われたこの勝負は…
「下僕どもは…黙って見てりゃあいいんだよ」
ほたるが倒れ狂はほたるのすぐ側に刀を突き刺した
「その“執念”はほめてやる…だがな…
この死合…オレの勝ちだ」
「どうして…なんで?
なんでオレが勝てない?
“強く”なったのに…」
「ほたる…確かにお前は四年前より強くなった…だがな…
このオレ様がそれ以上に強かっただけの話だ…!!」
狂の最強の漢の話を聞き
昔となんら変わらない狂の姿に安心感が広がった
▽
「だからなほたる…
“孤独”がどーのこーのと言ってるうちはまだまだダメダメだってことよ!!
“孤独”でいよーがいまいがカンケーねえ!!
強え奴は強え!!弱え奴は弱え!!
ただそんだけだ!!わかったか!?」
「そんなバカなコト…」
「だいたいおめえは少しは強くなったけどよ
それ以外は全然かわってねーじゃねえか
そのボケっぷりといい
暑苦しい“執念”といいよ」
「え…?かわってない?オレが!?」
「ああ、かわんねーよ
…そう、オレと刀をあわせた時の楽しそうな顔…
四年前とちっとも変わらねえ同じ顔してたぜ?
それに…
“孤独”だと言うが少なからず
お前の中には“翼”がいるだろう
昔も今も」
「え…?」
「聞いてみな…四年前の自分によ」
四年前の自分ーーー…
梵と腕相撲するオレ…
「ほたる…おめえぜってえ酔ってるぜ?」
「まちがいねーよ!!」
『お酒まわったの?珍しいね!』
「そうかなあ…うん…そうかも…
少し…酔ったかも」
「翼が酌するとほたるはぜってぇ飲むもんな!!」
「バカほたる!!おめえ…ウデずもうでボンに勝てるワケねーだろ?」
「わりーな!!この酒全部もらったぜ」
「だめかあ…ま、腕が折れなかっただけでもよしとするよ」
『大丈夫…?』
「うん…みっともないトコ見られた…」
『そんなことないよ』
クスクスと笑う翼の姿に
オレもつられて…笑ってる
なんで…?
オレ笑ってる?
おかしい…だってオレはずっと
ずっと“孤独”だった
壬生にいる時からずっと生命を狙われ続け
“孤独”で生きぬく“強さ”が必要だった
だからオレは“孤独”で“強さ”を手に入れた…
それでいいと思ってたーーー
なのにあいつらと、翼に出逢ったんだ…
『ケイコクの側が1番静かで落ち着く…』
『ほたる!これおいしいよ!一緒に食べよ!』
『ほたるー!ボンちゃん見た?おっかしーよね!』
『…側に…いさせてよ…ケイコク…』
これまで経験したことない感覚…
たくさん笑った
ケンカもした
…そんなたわいないことの一つ一つがなぜか楽しかった…
そして翼が側にいることで胸の辺りが温かくなった
一緒にいることで翼にケガをさせてしまった時
側にいられないと思った
知らないうちに翼の心が傷付きオレの姿もその眼に写さなかった時
強くなりたいと思った
孤独でいなきゃと思った
でも
いつの間にか翼の姿が見えなくなって
探して、探して…
やっと記憶をなくした状態で見つかって…
離れると改めて側にいたいと思えた
あいつらとの“道”がいつまでも交差ってるとは思わなかったし
そこにずっととどまることができないこともわかってた
だけど
だけどそこは
とても居心地がよくて…
オレは…6人でいるのがたまらなく好きだったんだーーー…
「…バカだね、オレって…
狂…オレのーーーー負けだ…」
_
「「うりゃぁぁぁ!!」」
大きな音と共にボンちゃんとアキラが地面から出てきた
無事でよかった……
それから黒こげで倒れる狂の姿を見たアキラが怒り
戦いが始まるかに思えたが
背中の紅十字を燃えるように輝かせる狂が目覚めた
甘い考えだと分かってる…
でも願わずにはいられない
2人が死なないでほしいと…
今までの断片的な記憶でも分かる
2人は私にとって大事なヒト…
そしてラスト1分最後の大技勝負へ…
黒い炎を一気に放出したほたるの“悪魔の顎”
凄まじい威力の大技に耐えた狂
「今のはなかなかだったぜ…
…今度は…オレ様の番だな」
そして現れたのは神々しいほどの
「無明神風流奥義“朱雀”」
火の鳥
ほたるはなんとか朱雀をかわし
狂を斬ろうとした時
ほたるの体が止まった
そして再び甦る朱雀
「ほたる…お前も感じただろう
不死鳥の生命をーーー」
血まみれで倒れるほたる
狂も力を使い果たし動かなくなった
立ち上がった者がこの死合の勝者…
2人とももう傷ついてほしくない
もう立ち上がらないで……
でも勝者が決まらなくては死合は終わらない
立ち上がったのは
ほたる
「“孤独”で“…強く”なる」
ほたるは執念で動いている
もう無茶しないで…
狂の負けかと思われたこの勝負は…
「下僕どもは…黙って見てりゃあいいんだよ」
ほたるが倒れ狂はほたるのすぐ側に刀を突き刺した
「その“執念”はほめてやる…だがな…
この死合…オレの勝ちだ」
「どうして…なんで?
なんでオレが勝てない?
“強く”なったのに…」
「ほたる…確かにお前は四年前より強くなった…だがな…
このオレ様がそれ以上に強かっただけの話だ…!!」
狂の最強の漢の話を聞き
昔となんら変わらない狂の姿に安心感が広がった
▽
「だからなほたる…
“孤独”がどーのこーのと言ってるうちはまだまだダメダメだってことよ!!
“孤独”でいよーがいまいがカンケーねえ!!
強え奴は強え!!弱え奴は弱え!!
ただそんだけだ!!わかったか!?」
「そんなバカなコト…」
「だいたいおめえは少しは強くなったけどよ
それ以外は全然かわってねーじゃねえか
そのボケっぷりといい
暑苦しい“執念”といいよ」
「え…?かわってない?オレが!?」
「ああ、かわんねーよ
…そう、オレと刀をあわせた時の楽しそうな顔…
四年前とちっとも変わらねえ同じ顔してたぜ?
それに…
“孤独”だと言うが少なからず
お前の中には“翼”がいるだろう
昔も今も」
「え…?」
「聞いてみな…四年前の自分によ」
四年前の自分ーーー…
梵と腕相撲するオレ…
「ほたる…おめえぜってえ酔ってるぜ?」
「まちがいねーよ!!」
『お酒まわったの?珍しいね!』
「そうかなあ…うん…そうかも…
少し…酔ったかも」
「翼が酌するとほたるはぜってぇ飲むもんな!!」
「バカほたる!!おめえ…ウデずもうでボンに勝てるワケねーだろ?」
「わりーな!!この酒全部もらったぜ」
「だめかあ…ま、腕が折れなかっただけでもよしとするよ」
『大丈夫…?』
「うん…みっともないトコ見られた…」
『そんなことないよ』
クスクスと笑う翼の姿に
オレもつられて…笑ってる
なんで…?
オレ笑ってる?
おかしい…だってオレはずっと
ずっと“孤独”だった
壬生にいる時からずっと生命を狙われ続け
“孤独”で生きぬく“強さ”が必要だった
だからオレは“孤独”で“強さ”を手に入れた…
それでいいと思ってたーーー
なのにあいつらと、翼に出逢ったんだ…
『ケイコクの側が1番静かで落ち着く…』
『ほたる!これおいしいよ!一緒に食べよ!』
『ほたるー!ボンちゃん見た?おっかしーよね!』
『…側に…いさせてよ…ケイコク…』
これまで経験したことない感覚…
たくさん笑った
ケンカもした
…そんなたわいないことの一つ一つがなぜか楽しかった…
そして翼が側にいることで胸の辺りが温かくなった
一緒にいることで翼にケガをさせてしまった時
側にいられないと思った
知らないうちに翼の心が傷付きオレの姿もその眼に写さなかった時
強くなりたいと思った
孤独でいなきゃと思った
でも
いつの間にか翼の姿が見えなくなって
探して、探して…
やっと記憶をなくした状態で見つかって…
離れると改めて側にいたいと思えた
あいつらとの“道”がいつまでも交差ってるとは思わなかったし
そこにずっととどまることができないこともわかってた
だけど
だけどそこは
とても居心地がよくて…
オレは…6人でいるのがたまらなく好きだったんだーーー…
「…バカだね、オレって…
狂…オレのーーーー負けだ…」
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