五曜星編
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18【孤独】
無事に大穴から這い上がり
大きな門の前に辿り着いた
よかった…
ゆやさんと狂をみつけた
それから…ほたる…?
怯えるゆやさんと刀を手にゆっくりと近付くほたる…
「悪いけど死んで?
狂の強さをまた見たいから」
私はとっさに体が動いていた
『待って!!』
ほたるの刀を持っていない左手を掴んで引き止めた
「翼!!」
私を見て叫ぶゆやさんと驚いた表情のほたる…
「…翼…帰ってきたんだ
ずっと待ってたよ…でも今は離して」
『離したら何をするつもり?』
ちらっとゆやさんを見てほたるは言い放った
「狂の強さをまた見たいから…
しがらみの元を殺す…」
『そんなことさせない
もう後悔したくないから…護りたいの』
力強く見つめるとほたるは眼を細めた
「やめろほたる…
その女はカンケーねぇ…
それ以上やるとお前でも本当に容赦しねーぜ」
「狂だけじゃなくて翼まで…
なんかムカつく」
再びゆやさんに近付こうとするほたるを見ていると
視界の隅でみずちを放つ狂の姿が…
私は急いでゆやさんを安全な所まで連れていった
『ゆやさん大丈夫?ケガはない?』
「大丈夫よ…ありがとう」
みずちを受けても傷一つないほたる…
2人の漢の戦いは激しさを増していった
▽
ほたるは血化粧を施し
黒き炎を操って狂は倒れてしまった
見ているのがひどく辛い…
そう思っているとゆやさんが狂に駆け寄った
ほんとに無茶するなぁ…
それだけ真っ直ぐに生きられるって本当にすごい
私も狂に近付き容態を確める
息は…している
「それ以上近寄らないで!!」
「…わかんないな
なんで何の関係もないアンタが狂をかばう?」
ゆやさんは虚勢を張りながらも震えている…
「どいて…狂や他の奴らすべてを斃してオレは“最強”になるんだから…
“紅の王”に勝つために
“孤独”で生き抜くために」
「なんで…!?
どうして昔の仲間を殺してまで独りで強くなろうとするの…?
独りじゃなくたっていくらでも強くなれるんじゃないの!?」
孤独か…
記憶を無くした頃の私を思い出す
私は孤独だった…
狂や四聖天のことを考えると胸の辺りがひっかかってるカンジがして
ムカつくと言うほたる
「それにオレはあいつと…辰伶と違う強さで“最強”になるってきめたんだ
あいつが水を司るならオレは火を…
あいつが“紅の王”のため生きるんならオレは“紅の王”を斃す…
あいつが人や友や壬生や仲間を重んじ強くなるというのならオレは“孤独”で生きて強くなる…
あいつは…辰伶はオレの異母兄だから」
ドクンッ
長い金髪の男の子…多分少しだけ幼いほたる、かな…?
それと幼い私が一緒にいる…
木の上に登って2人でのんびりしてる
私もほたるもとても居心地がよさそう…
するとそこにお面を被って武器を持った人たちが襲いかかってきた
私とほたるは刺客を斃していく
刺客が隙をついてほたるに向かい刀が刺さりそうになった
あぶない!!
そう思ったとき
私がほたるの前に飛び出した
肩に鮮血がにじんだ
構わず切り捨て刺客をすべて片付けた
「翼…」
『…!ぅっ…』
ほたるが肩の傷口に触れ
私の血が付いた自分の手を見た
『勘が鈍っちゃったかな…
情けないね私…
また修業してもらわなきゃ…』
「ごめん…オレ……」
うつむいたほたるの表情は見えなかった
けど幼い私はためらいなくほたるの手を握った
『…ケイコクのせいじゃないからね…?』
「オレへの刺客が翼を……」
『ケイコク…そんなこと言わないで』
「オレが翼を傷付けた…」
『違うってば!!』
「オレが近くにいるから…」
『違うよ…側に…いさせてよ…ケイコク…』
「(強くならなきゃ…翼を傷付けないためにも…
側にいたら傷付けてしまう…
“孤独”で強く…)」
▽
「だからオレは誰よりも“強く”なって“孤独”で生きるときめた」
はっ…!
ほたるの声に我に返った
あれは昔の記憶…?
そうだ…
ほたるは異母兄の辰伶のことに
実の父からの刺客に悩み苦しみ耐えてきた
救うなんておこがましいけど
少しでも和らげてあげたい
孤独の寂しさを知っているから…
ゆやさんはほたるが狂を斃し孤独になることを
越えてはいけないラインだと言った
四聖天のみんなと過ごしたことも忘れてほしくない…
そっと願うように眼を閉じた
_
無事に大穴から這い上がり
大きな門の前に辿り着いた
よかった…
ゆやさんと狂をみつけた
それから…ほたる…?
怯えるゆやさんと刀を手にゆっくりと近付くほたる…
「悪いけど死んで?
狂の強さをまた見たいから」
私はとっさに体が動いていた
『待って!!』
ほたるの刀を持っていない左手を掴んで引き止めた
「翼!!」
私を見て叫ぶゆやさんと驚いた表情のほたる…
「…翼…帰ってきたんだ
ずっと待ってたよ…でも今は離して」
『離したら何をするつもり?』
ちらっとゆやさんを見てほたるは言い放った
「狂の強さをまた見たいから…
しがらみの元を殺す…」
『そんなことさせない
もう後悔したくないから…護りたいの』
力強く見つめるとほたるは眼を細めた
「やめろほたる…
その女はカンケーねぇ…
それ以上やるとお前でも本当に容赦しねーぜ」
「狂だけじゃなくて翼まで…
なんかムカつく」
再びゆやさんに近付こうとするほたるを見ていると
視界の隅でみずちを放つ狂の姿が…
私は急いでゆやさんを安全な所まで連れていった
『ゆやさん大丈夫?ケガはない?』
「大丈夫よ…ありがとう」
みずちを受けても傷一つないほたる…
2人の漢の戦いは激しさを増していった
▽
ほたるは血化粧を施し
黒き炎を操って狂は倒れてしまった
見ているのがひどく辛い…
そう思っているとゆやさんが狂に駆け寄った
ほんとに無茶するなぁ…
それだけ真っ直ぐに生きられるって本当にすごい
私も狂に近付き容態を確める
息は…している
「それ以上近寄らないで!!」
「…わかんないな
なんで何の関係もないアンタが狂をかばう?」
ゆやさんは虚勢を張りながらも震えている…
「どいて…狂や他の奴らすべてを斃してオレは“最強”になるんだから…
“紅の王”に勝つために
“孤独”で生き抜くために」
「なんで…!?
どうして昔の仲間を殺してまで独りで強くなろうとするの…?
独りじゃなくたっていくらでも強くなれるんじゃないの!?」
孤独か…
記憶を無くした頃の私を思い出す
私は孤独だった…
狂や四聖天のことを考えると胸の辺りがひっかかってるカンジがして
ムカつくと言うほたる
「それにオレはあいつと…辰伶と違う強さで“最強”になるってきめたんだ
あいつが水を司るならオレは火を…
あいつが“紅の王”のため生きるんならオレは“紅の王”を斃す…
あいつが人や友や壬生や仲間を重んじ強くなるというのならオレは“孤独”で生きて強くなる…
あいつは…辰伶はオレの異母兄だから」
ドクンッ
長い金髪の男の子…多分少しだけ幼いほたる、かな…?
それと幼い私が一緒にいる…
木の上に登って2人でのんびりしてる
私もほたるもとても居心地がよさそう…
するとそこにお面を被って武器を持った人たちが襲いかかってきた
私とほたるは刺客を斃していく
刺客が隙をついてほたるに向かい刀が刺さりそうになった
あぶない!!
そう思ったとき
私がほたるの前に飛び出した
肩に鮮血がにじんだ
構わず切り捨て刺客をすべて片付けた
「翼…」
『…!ぅっ…』
ほたるが肩の傷口に触れ
私の血が付いた自分の手を見た
『勘が鈍っちゃったかな…
情けないね私…
また修業してもらわなきゃ…』
「ごめん…オレ……」
うつむいたほたるの表情は見えなかった
けど幼い私はためらいなくほたるの手を握った
『…ケイコクのせいじゃないからね…?』
「オレへの刺客が翼を……」
『ケイコク…そんなこと言わないで』
「オレが翼を傷付けた…」
『違うってば!!』
「オレが近くにいるから…」
『違うよ…側に…いさせてよ…ケイコク…』
「(強くならなきゃ…翼を傷付けないためにも…
側にいたら傷付けてしまう…
“孤独”で強く…)」
▽
「だからオレは誰よりも“強く”なって“孤独”で生きるときめた」
はっ…!
ほたるの声に我に返った
あれは昔の記憶…?
そうだ…
ほたるは異母兄の辰伶のことに
実の父からの刺客に悩み苦しみ耐えてきた
救うなんておこがましいけど
少しでも和らげてあげたい
孤独の寂しさを知っているから…
ゆやさんはほたるが狂を斃し孤独になることを
越えてはいけないラインだと言った
四聖天のみんなと過ごしたことも忘れてほしくない…
そっと願うように眼を閉じた
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