樹海編
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1【記憶のない少女と千人斬りの鬼】
『助けていただいて本当にありがとうございます…!!』
「いいのよ!困った時はお互い様よ!
それに同じ目的地なんだしね♪」
私、翼は椎名ゆやさんに会う5分前まで旅籠を探して見事に迷子だった
『これで夜は安心です!
実は野宿を覚悟してたんですけど…本当に助かりました』
「役に立てて嬉しいわ!
ねぇよかったら今日一緒に泊まらない?
旅してるんでしょ?ならお金は節約しないと♪」
『いいんですか?!やったぁ♪
ゆやさん頼れるアネキって感じですv
しっかりものなんですね』
「それは、あたしは東海道中にその人ありと謡われる賞金小町なんだもの!」
『へぇ…すごいんですね!』
「まぁね!それと敬語もなしでいいわ!」
―旅籠―
そして旅籠に到着し、ゆやさんと同じ部屋へ
ゆやさんは手馴れた手つきで荷物を降ろしていく
そこでふとある疑問がわいた
思い切って銃の手入れをしているゆやさんに話しかけた
『ねぇゆやさん…ゆやさんはどうして賞金稼ぎをしているの?』
―ピクッ
ゆやさんはあきらかに動揺して手を止めた
聞いちゃいけないこと聞いちゃったかな…?
「お、お金持ちになりたいからよ!!」
それだけのために女の子がひとりで旅をするわけ…
『ごめんなさい…聞いてはいけないこと聞いちゃったんだね…?』
「えっ?!
…――本当は兄の仇を探しているの…
旅をするにはそれなりの資金がいるでしょ?
だから、背中に十字キズのある男を見つけるまで私は…はっ、ごめん…翼にこんなこと話しちゃって…」
『背中に十字キズ…仇…?(なんだろう頭に引っかかる…)』
「どうしたの?翼、急に頭抱えちゃって…頭痛いの??」
『う、ううん!なんでもないよ!
そっか…でもきっとゆやさんなら大丈夫…そんな気がする!』
「ありがとう、翼…ところで翼は?
なんで旅をしてるの?どこへ行くの?」
ちょっと困ってうつむきながら私は話した
『私、記憶がないの…
自分が何者なのか分からなくて、旅をしていれば私を知っている人に会えるかもしれない…
今は記憶をなくしてから知り合った人に会いに江戸に行こうとしてるんだ』
「…そうだったの、辛いわね…そうだ!江戸まで私も行くわ!」
そういいながらゆやさんは私の手を握った
「翼ひとりじゃ何かと大変だろうし、ここであったのも何かの縁よ!
私も江戸へ旅しながら賞金首や仇を探せるしね!」
『ゆ・・ゆやさん…っ!!』
「わ!ちょっ翼!急に抱きつかないでよ!
もーしょうがないわね」
そういいながらクスリと笑って受け止めてくれた
こうしてゆやさんと私は一緒に江戸へ向かうことになった
▽
今、私はある獲物を狙っている
千人斬りの鬼を・・・・・
翼は用事で明日には帰るって言ってたから
この危険な獲物を捕らえるには丁度いいわ!
そして私は小屋に誘い込み
鬼眼を捕らえた!!
…が、なんと人違い…捕らえたのは壬生京四郎という百文の食い逃げ犯…
まぁ百万両にはまったく届かないけど百文も立派なお金だわ!
浅間村でこの食い逃げ犯を百文に変えて翼の帰りを待つことにしましょう
…と思ったけど、立ち寄った浅間村で
“蛮頭次兄弟”という賞金首の退治を引き受けた
だけど蛮頭次兄弟は予想以上に強く
もうダメかと思った
その瞬間
あの平和主義で頼りない薬売りの京四郎がとてつもない殺気を放ち
その姿は
真紅の眼を持つ千人斬りの鬼眼の狂…
鬼眼の狂は蛮頭次兄弟を軽くひねりつぶし
そして京四郎へと戻った
私は京四郎の中に眠っている鬼眼の狂の百万両(+京四郎の百文)のために
目的地がちょうど翼と同じ江戸ということもあり
京四郎についていくことにした
▽
「へぇーゆやさん一緒に旅してる人がいるんですか」
「そうよー少し前に会ったんだけどそれがもー可愛くって♪
手ェ出したら承知しないわよ!!」
「…は、はい・・・;」
そしてゆやと京四郎は翼と落ち合う約束をしていた旅籠へと入った
「ただいまー遅くなってごめんね」
『ゆやさん!おかえりなさい!』
「今日から一緒に旅したい人がいるんだけど…いいかしら?」
『全然いいよ♪人数が多いほうが旅は楽しいもんね!』
「よかった!じゃぁ紹介するわね」
そういいながらゆやは部屋の外にいる京四郎を
ひっぱりながら紹介を始めた
「こっちが壬生京四郎でこっちが翼よ!」
『初めまして翼です…よろしくお願いしますね』
「あ、こちらこ・・・・・!!」
ドアの影から出てきた京四郎は翼の姿を見て
激しく胸が高鳴り固まった
かすかに震えながら小さな声で
「……翼…?」
と目の前の人物を改めて認識するように呼んだ
『…?!』
「えっ?京四郎って翼の知り合いなの??」
困惑した表情を浮かべる京四郎に
翼は少し悲しそうに告げた
『もしかして…私の知り合いですか…?
私、記憶をなくしてしまったんです…
ごめんなさい!もしよかったら私のこと教えてください!!』
「…えっ…!?…記憶喪失?…そうなんだ…」
京四郎の表情は困惑した表情から一瞬
悲痛そうな表情に変わり、いつもの顔に戻った
「あっ、いや…人違いだったみたいで君のこと知らないんだ…役に立てなくてごめんね」
『そ…ですか…わたしもつい…すいません…
これからよろしくお願いしますね』
「あ、うん…こちらこそ!」
ほんわかした雰囲気になった部屋にゆやは納得していなかった
「(うそだ―――っ…京四郎の翼を見たときの眼…絶対に翼を知ってる眼だった!
だけどなんで知らないだなんていったの…?翼を見るあの眼はまるで・・・)」
まるで愛おしい人を見つめるような
それでいて懺悔するような眼だった…
_
『助けていただいて本当にありがとうございます…!!』
「いいのよ!困った時はお互い様よ!
それに同じ目的地なんだしね♪」
私、翼は椎名ゆやさんに会う5分前まで旅籠を探して見事に迷子だった
『これで夜は安心です!
実は野宿を覚悟してたんですけど…本当に助かりました』
「役に立てて嬉しいわ!
ねぇよかったら今日一緒に泊まらない?
旅してるんでしょ?ならお金は節約しないと♪」
『いいんですか?!やったぁ♪
ゆやさん頼れるアネキって感じですv
しっかりものなんですね』
「それは、あたしは東海道中にその人ありと謡われる賞金小町なんだもの!」
『へぇ…すごいんですね!』
「まぁね!それと敬語もなしでいいわ!」
―旅籠―
そして旅籠に到着し、ゆやさんと同じ部屋へ
ゆやさんは手馴れた手つきで荷物を降ろしていく
そこでふとある疑問がわいた
思い切って銃の手入れをしているゆやさんに話しかけた
『ねぇゆやさん…ゆやさんはどうして賞金稼ぎをしているの?』
―ピクッ
ゆやさんはあきらかに動揺して手を止めた
聞いちゃいけないこと聞いちゃったかな…?
「お、お金持ちになりたいからよ!!」
それだけのために女の子がひとりで旅をするわけ…
『ごめんなさい…聞いてはいけないこと聞いちゃったんだね…?』
「えっ?!
…――本当は兄の仇を探しているの…
旅をするにはそれなりの資金がいるでしょ?
だから、背中に十字キズのある男を見つけるまで私は…はっ、ごめん…翼にこんなこと話しちゃって…」
『背中に十字キズ…仇…?(なんだろう頭に引っかかる…)』
「どうしたの?翼、急に頭抱えちゃって…頭痛いの??」
『う、ううん!なんでもないよ!
そっか…でもきっとゆやさんなら大丈夫…そんな気がする!』
「ありがとう、翼…ところで翼は?
なんで旅をしてるの?どこへ行くの?」
ちょっと困ってうつむきながら私は話した
『私、記憶がないの…
自分が何者なのか分からなくて、旅をしていれば私を知っている人に会えるかもしれない…
今は記憶をなくしてから知り合った人に会いに江戸に行こうとしてるんだ』
「…そうだったの、辛いわね…そうだ!江戸まで私も行くわ!」
そういいながらゆやさんは私の手を握った
「翼ひとりじゃ何かと大変だろうし、ここであったのも何かの縁よ!
私も江戸へ旅しながら賞金首や仇を探せるしね!」
『ゆ・・ゆやさん…っ!!』
「わ!ちょっ翼!急に抱きつかないでよ!
もーしょうがないわね」
そういいながらクスリと笑って受け止めてくれた
こうしてゆやさんと私は一緒に江戸へ向かうことになった
▽
今、私はある獲物を狙っている
千人斬りの鬼を・・・・・
翼は用事で明日には帰るって言ってたから
この危険な獲物を捕らえるには丁度いいわ!
そして私は小屋に誘い込み
鬼眼を捕らえた!!
…が、なんと人違い…捕らえたのは壬生京四郎という百文の食い逃げ犯…
まぁ百万両にはまったく届かないけど百文も立派なお金だわ!
浅間村でこの食い逃げ犯を百文に変えて翼の帰りを待つことにしましょう
…と思ったけど、立ち寄った浅間村で
“蛮頭次兄弟”という賞金首の退治を引き受けた
だけど蛮頭次兄弟は予想以上に強く
もうダメかと思った
その瞬間
あの平和主義で頼りない薬売りの京四郎がとてつもない殺気を放ち
その姿は
真紅の眼を持つ千人斬りの鬼眼の狂…
鬼眼の狂は蛮頭次兄弟を軽くひねりつぶし
そして京四郎へと戻った
私は京四郎の中に眠っている鬼眼の狂の百万両(+京四郎の百文)のために
目的地がちょうど翼と同じ江戸ということもあり
京四郎についていくことにした
▽
「へぇーゆやさん一緒に旅してる人がいるんですか」
「そうよー少し前に会ったんだけどそれがもー可愛くって♪
手ェ出したら承知しないわよ!!」
「…は、はい・・・;」
そしてゆやと京四郎は翼と落ち合う約束をしていた旅籠へと入った
「ただいまー遅くなってごめんね」
『ゆやさん!おかえりなさい!』
「今日から一緒に旅したい人がいるんだけど…いいかしら?」
『全然いいよ♪人数が多いほうが旅は楽しいもんね!』
「よかった!じゃぁ紹介するわね」
そういいながらゆやは部屋の外にいる京四郎を
ひっぱりながら紹介を始めた
「こっちが壬生京四郎でこっちが翼よ!」
『初めまして翼です…よろしくお願いしますね』
「あ、こちらこ・・・・・!!」
ドアの影から出てきた京四郎は翼の姿を見て
激しく胸が高鳴り固まった
かすかに震えながら小さな声で
「……翼…?」
と目の前の人物を改めて認識するように呼んだ
『…?!』
「えっ?京四郎って翼の知り合いなの??」
困惑した表情を浮かべる京四郎に
翼は少し悲しそうに告げた
『もしかして…私の知り合いですか…?
私、記憶をなくしてしまったんです…
ごめんなさい!もしよかったら私のこと教えてください!!』
「…えっ…!?…記憶喪失?…そうなんだ…」
京四郎の表情は困惑した表情から一瞬
悲痛そうな表情に変わり、いつもの顔に戻った
「あっ、いや…人違いだったみたいで君のこと知らないんだ…役に立てなくてごめんね」
『そ…ですか…わたしもつい…すいません…
これからよろしくお願いしますね』
「あ、うん…こちらこそ!」
ほんわかした雰囲気になった部屋にゆやは納得していなかった
「(うそだ―――っ…京四郎の翼を見たときの眼…絶対に翼を知ってる眼だった!
だけどなんで知らないだなんていったの…?翼を見るあの眼はまるで・・・)」
まるで愛おしい人を見つめるような
それでいて懺悔するような眼だった…
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