村正編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
16【同行】
しばらくすると狂と翼も追いつき
樹海への道を歩き始めた
狂は一言も喋らず
翼は狂に抱えられて
瞳の奥には涙の後が見られた
きっと村正さんとのお別れが相当辛かったのね…
村正さんのことも心配だし
翼もできるだけ早く会いたいだろうから
できるだけ急いで帰らなきゃ!
ペースを速めようとしたとき
竹が凍って砕け、道ができた
そこに現れたのはアキラさん…
「いつまでたっても狂がこないものだから
待ちくたびれて私からはきてしまいましたよ」
「アキラ…てめえ…」
どうしてアキラさんが接触してくるのか
阿国さんはどうしたのか
気になっていると名前を呼ばれた
「ゆやさん…
私のあの時の忠告を無視していなければ
後悔せずにすんだかもしれないのに…」
「あ…あいにくですけど!!
私…自分が不幸だなんて思ってませんから!!
自分の意志でここにいる…
後悔なんてしてません!!」
「…あいかわらず強い女(ヒト)だ…」
そしてアキラさんの意識は翼へと移った
「随分衰弱していますね翼…
可哀想に…あなたの心が今にも壊れてしまいそうなほど
辛いことがあったのですね…」
「アキラ…ごたくはいい…
オレの軀を返すかこの場で死ぬか…
どっちか選びな…」
闘志を燃やし、翼を庇うように話し始めた狂に
顔色一つ変えずにアキラさんは狂に
“大切なモノを失って焦っている”と言い出した
そして狂の軀を返しにきたと…
本当に信じていいの…?
沼に手をかざすと一瞬で凍り始め
中からは以前、地下氷城で見た時となに一つ変わらない
狂の軀が出てきた
ついに鬼眼の狂が元の姿に戻る…!!
翼をそっとおろした狂は軀の前までいくと
軀と共鳴している!
氷を砕かんと狂が斬りかかるも
軀を覆っている氷は傷一つつかなかった
どうやら狂の軀は完璧に封印するための
“禁呪”がかけられているのではないかと
それをしたのは紅の王ではないかと
アキラさんは言った
そして狂の軀を取り戻すため
アキラさんも同行することになった
「…ということで、よろしくお願いしますゆやさん
またあなたと同行することができて嬉しいですよ
あなたのためにもがんばりますから」
そして私の隣にいた翼の前に膝を立てて座り翼の手をとった
「記憶は、戻りましたか?翼…」
『少しずつ思い出してきてる…
アキラは変わったね…』
「そうですか?」
『夢で見たアキラは今みたいなカンジじゃなくて
心の底から笑ってるように見えた』
「そう…ですか……」
『分からないけど…
思い出せるように、昔の話…
聞かせてくれる?』
「もちろんです
記憶を呼び戻せるように精一杯お手伝いしますよ」
翼に優しく語りかけるアキラさんは
先程よりも優しく微笑んでいるように見えた
_
しばらくすると狂と翼も追いつき
樹海への道を歩き始めた
狂は一言も喋らず
翼は狂に抱えられて
瞳の奥には涙の後が見られた
きっと村正さんとのお別れが相当辛かったのね…
村正さんのことも心配だし
翼もできるだけ早く会いたいだろうから
できるだけ急いで帰らなきゃ!
ペースを速めようとしたとき
竹が凍って砕け、道ができた
そこに現れたのはアキラさん…
「いつまでたっても狂がこないものだから
待ちくたびれて私からはきてしまいましたよ」
「アキラ…てめえ…」
どうしてアキラさんが接触してくるのか
阿国さんはどうしたのか
気になっていると名前を呼ばれた
「ゆやさん…
私のあの時の忠告を無視していなければ
後悔せずにすんだかもしれないのに…」
「あ…あいにくですけど!!
私…自分が不幸だなんて思ってませんから!!
自分の意志でここにいる…
後悔なんてしてません!!」
「…あいかわらず強い女(ヒト)だ…」
そしてアキラさんの意識は翼へと移った
「随分衰弱していますね翼…
可哀想に…あなたの心が今にも壊れてしまいそうなほど
辛いことがあったのですね…」
「アキラ…ごたくはいい…
オレの軀を返すかこの場で死ぬか…
どっちか選びな…」
闘志を燃やし、翼を庇うように話し始めた狂に
顔色一つ変えずにアキラさんは狂に
“大切なモノを失って焦っている”と言い出した
そして狂の軀を返しにきたと…
本当に信じていいの…?
沼に手をかざすと一瞬で凍り始め
中からは以前、地下氷城で見た時となに一つ変わらない
狂の軀が出てきた
ついに鬼眼の狂が元の姿に戻る…!!
翼をそっとおろした狂は軀の前までいくと
軀と共鳴している!
氷を砕かんと狂が斬りかかるも
軀を覆っている氷は傷一つつかなかった
どうやら狂の軀は完璧に封印するための
“禁呪”がかけられているのではないかと
それをしたのは紅の王ではないかと
アキラさんは言った
そして狂の軀を取り戻すため
アキラさんも同行することになった
「…ということで、よろしくお願いしますゆやさん
またあなたと同行することができて嬉しいですよ
あなたのためにもがんばりますから」
そして私の隣にいた翼の前に膝を立てて座り翼の手をとった
「記憶は、戻りましたか?翼…」
『少しずつ思い出してきてる…
アキラは変わったね…』
「そうですか?」
『夢で見たアキラは今みたいなカンジじゃなくて
心の底から笑ってるように見えた』
「そう…ですか……」
『分からないけど…
思い出せるように、昔の話…
聞かせてくれる?』
「もちろんです
記憶を呼び戻せるように精一杯お手伝いしますよ」
翼に優しく語りかけるアキラさんは
先程よりも優しく微笑んでいるように見えた
_