短編
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電気の明かりがない部屋。
帰宅してから何もやる気が起きず、ベットに沈んで小一時間が経つ。
「辛い...」
そう呟いた言葉は誰に届くわけでもなくその場で消えてなくなる。
死にたくなる。
仕事で大きなミスをしてしまい周りに迷惑をかけてしまったのだ。
同僚や先輩たちは気にするなとかお互い様だとか言ってくれたけど、迷惑をかけてしまったことに変わりはない。
しかも今日は金曜日。
みんな早く帰りたかっただろうに私のミスの分を手分けして片付けてくれた。
自分が情けなくなると何度目か分からないため息が出る。
ピロンと通知が鳴る。
光る画面に目を細めて見てみるとマンちゃんからの連絡だった。
「“今、時間ある?”」
うんとだけ返すと電話がかかってくる。
「もしもし...?」
「かの起きとった??」
「うん、どうしたの?」
「いや、ちょっとお話したいなと思って」
少し付き合ってやと言う彼にいいよと返す。
「今日なんか様子変やなかった?」
「そんなことないよ〜!てか、部署違くない??」
「部署が違くても隣の部屋だからいつでもかののこと見とるで」
「えっ...?」
マンちゃんの爆弾発言に心臓がドキッとする。
「本当はな、休憩時間話しかけに行こうと思ったんやけど何か忙しそうやったから」
「そうだったの?ごめんね」
「別にええよ〜」
「まあ、特に話したいことはないんやけどもな、ミスなんてみんなしてしまうよ」
「え...?」
「俺だってミスして周りに迷惑かけてしまうことあるし、大先生なんていっつも迷惑かけっぱなしやで」
「...」
「そりゃ、自分のこと責めてしまうかもしれへん」
「...」
「辛いよな」
「...どうして、私が仕事でミスしたこと知ってるの?」
「そりゃ、顔に失敗してもうたって書いてあったからな」
「...ごめん」
「かの」
すると、ピンポーンとインターホンが鳴る。
画面を見ると今電話しているマンちゃんがいた。
「なんで...?」
「会いに来たで」
急いで彼を中に通す。
「かのが元気なさそうにしてたから会いに来たで」
と言いながらケーキの箱をチラつかせる。
「こういう時は甘いもんでも食べて元気出そうや」
涙が溢れる。
「マンちゃんっ......」
マンちゃんは勢いよく飛びついた私を受け止めてよしよしと頭を撫でる。
少しだけ甘えたくなってしまった。
「また明日から頑張ろうや!」
「......ぐずっ...明日っ、休みだよ...っ」
「えっ!?」
なんや明日休みやったんや〜!!と陽気に彼は言うと少しあざとらしく
「今日泊まってもええ...?」
「...うん」
うっ、可愛い...。
「はよ一緒に食べようや」
「うん、ありがとうマンちゃん」
「これくらいどうってことないで、沢山甘えてや!彼氏なんやから」
帰宅してから何もやる気が起きず、ベットに沈んで小一時間が経つ。
「辛い...」
そう呟いた言葉は誰に届くわけでもなくその場で消えてなくなる。
死にたくなる。
仕事で大きなミスをしてしまい周りに迷惑をかけてしまったのだ。
同僚や先輩たちは気にするなとかお互い様だとか言ってくれたけど、迷惑をかけてしまったことに変わりはない。
しかも今日は金曜日。
みんな早く帰りたかっただろうに私のミスの分を手分けして片付けてくれた。
自分が情けなくなると何度目か分からないため息が出る。
ピロンと通知が鳴る。
光る画面に目を細めて見てみるとマンちゃんからの連絡だった。
「“今、時間ある?”」
うんとだけ返すと電話がかかってくる。
「もしもし...?」
「かの起きとった??」
「うん、どうしたの?」
「いや、ちょっとお話したいなと思って」
少し付き合ってやと言う彼にいいよと返す。
「今日なんか様子変やなかった?」
「そんなことないよ〜!てか、部署違くない??」
「部署が違くても隣の部屋だからいつでもかののこと見とるで」
「えっ...?」
マンちゃんの爆弾発言に心臓がドキッとする。
「本当はな、休憩時間話しかけに行こうと思ったんやけど何か忙しそうやったから」
「そうだったの?ごめんね」
「別にええよ〜」
「まあ、特に話したいことはないんやけどもな、ミスなんてみんなしてしまうよ」
「え...?」
「俺だってミスして周りに迷惑かけてしまうことあるし、大先生なんていっつも迷惑かけっぱなしやで」
「...」
「そりゃ、自分のこと責めてしまうかもしれへん」
「...」
「辛いよな」
「...どうして、私が仕事でミスしたこと知ってるの?」
「そりゃ、顔に失敗してもうたって書いてあったからな」
「...ごめん」
「かの」
すると、ピンポーンとインターホンが鳴る。
画面を見ると今電話しているマンちゃんがいた。
「なんで...?」
「会いに来たで」
急いで彼を中に通す。
「かのが元気なさそうにしてたから会いに来たで」
と言いながらケーキの箱をチラつかせる。
「こういう時は甘いもんでも食べて元気出そうや」
涙が溢れる。
「マンちゃんっ......」
マンちゃんは勢いよく飛びついた私を受け止めてよしよしと頭を撫でる。
少しだけ甘えたくなってしまった。
「また明日から頑張ろうや!」
「......ぐずっ...明日っ、休みだよ...っ」
「えっ!?」
なんや明日休みやったんや〜!!と陽気に彼は言うと少しあざとらしく
「今日泊まってもええ...?」
「...うん」
うっ、可愛い...。
「はよ一緒に食べようや」
「うん、ありがとうマンちゃん」
「これくらいどうってことないで、沢山甘えてや!彼氏なんやから」
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