3.結婚
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「‥あ、ありがとう。七松くん」
七松の馬鹿力で拘束具が破壊されなかったことに驚きつつも、礼を述べたが、七松は反応してくれない。
彼は拘束具を解いた途端、後ろを向いたままで、こちらを見てくれもしないのだ。
こっちを向いてほしくて、彼の名前を何回か呼ぶものの、やはり反応がない。
「七松くん。無視しないで」
助けてもらったのは嬉しいが、無視をされることに段々腹が立ち、彼の肩を掴んで無理やり、こちらを向かせれば、彼は雅から目をそらした。
「ちょっと、なんで目を逸らすのよ。助けに来てくれたのは感謝するけど、そんな対応される覚えはないわよ」
「いや、そのだな。雅、無視しているわけではないのだ。その、ほら、その格好を直視するわけにはイカンだろう」
七松の言葉で雅は今の自分が中途半端に脱がされた状態の寝間着に気がついた。
七松が助けに来てくれたことにばかり、気を取られ忘れていたのだ。
「ご、ごめん」
七松に背を向け慌てて衣類を正して、彼の方を向けば彼はまだ目を背けていた。
「直したわよ?こっち向きなさいよ」
「‥それしかないのか、雅。羽織物とかは」
「ないわよ。寝室からここに連れ去られたんだから。これだけなの」
「そうか。ならこれを羽織ってくれ。少々汚れて入るが。これしかない」
そう言い七松は自身の上半身を覆う忍装束を脱ぎ、雅へ渡した。
「七松くん、忍装束脱ぐなんて駄目よ。ちゃんと着て」
忍装束は身体を保護するためのものでもある。
そんなものを脱ぐとは、命を危険に晒しているようなものだ。
それ故、受け取りを拒否したが七松はそれを拒否し、雅の肩に忍装束をかけた。
「雅、私なら大丈夫だ。お前は自分の身の心配だけしていろ。女子が寝間着姿のまま外に出るなどあってはならん」
真剣な表情をして言う七松に、雅は反論できなくなってしまった。
彼が肩にかけてくれた忍装束に袖を通し、絶対に脱げないようにする。
「よし、脱出するぞ。雅、しっかり掴まっていろ」
「う、うん」
雅は七松に抱きかかえられ、この場から去ったのだった。
七松の馬鹿力で拘束具が破壊されなかったことに驚きつつも、礼を述べたが、七松は反応してくれない。
彼は拘束具を解いた途端、後ろを向いたままで、こちらを見てくれもしないのだ。
こっちを向いてほしくて、彼の名前を何回か呼ぶものの、やはり反応がない。
「七松くん。無視しないで」
助けてもらったのは嬉しいが、無視をされることに段々腹が立ち、彼の肩を掴んで無理やり、こちらを向かせれば、彼は雅から目をそらした。
「ちょっと、なんで目を逸らすのよ。助けに来てくれたのは感謝するけど、そんな対応される覚えはないわよ」
「いや、そのだな。雅、無視しているわけではないのだ。その、ほら、その格好を直視するわけにはイカンだろう」
七松の言葉で雅は今の自分が中途半端に脱がされた状態の寝間着に気がついた。
七松が助けに来てくれたことにばかり、気を取られ忘れていたのだ。
「ご、ごめん」
七松に背を向け慌てて衣類を正して、彼の方を向けば彼はまだ目を背けていた。
「直したわよ?こっち向きなさいよ」
「‥それしかないのか、雅。羽織物とかは」
「ないわよ。寝室からここに連れ去られたんだから。これだけなの」
「そうか。ならこれを羽織ってくれ。少々汚れて入るが。これしかない」
そう言い七松は自身の上半身を覆う忍装束を脱ぎ、雅へ渡した。
「七松くん、忍装束脱ぐなんて駄目よ。ちゃんと着て」
忍装束は身体を保護するためのものでもある。
そんなものを脱ぐとは、命を危険に晒しているようなものだ。
それ故、受け取りを拒否したが七松はそれを拒否し、雅の肩に忍装束をかけた。
「雅、私なら大丈夫だ。お前は自分の身の心配だけしていろ。女子が寝間着姿のまま外に出るなどあってはならん」
真剣な表情をして言う七松に、雅は反論できなくなってしまった。
彼が肩にかけてくれた忍装束に袖を通し、絶対に脱げないようにする。
「よし、脱出するぞ。雅、しっかり掴まっていろ」
「う、うん」
雅は七松に抱きかかえられ、この場から去ったのだった。
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