本編
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「ーーい、おーい、伏見」
『……へ?』
「あ、起きた」
『……は!?まっつん!?』
「え…うん」
まっつんですけど、と目の前の男、もとい松川は続けて、こいつ頭大丈夫か?という顔をする。
『え、いや、なん…あ、夢?夢か?』
「なに、伏見まだ夢見てんの?」
くすりと笑う松川は、ホームルーム始まるよ、とだけ告げて前を向いた。
ぐるりと辺りを見渡す。気づかなかったが教室にいるらしい。
席は廊下側の一番後ろの端っこ。松川は前の席に座っている。
『…まっつんだよな…?』
松川一静。悠桐が好きなハイキュー!!のキャラクターの一人だ。
広い背中を訝しむように睨みつけて、悠桐は眉間に皺を寄せる。
「さっきから何。変な顔になってんぞ」
くるりとこちらを向いた松川が、そこそこ強めの力で悠桐の額にデコピンを食らわせた。
『いった!!』
「見すぎ」
またくすりと笑って、もう一度前を向く。
おいおいなんだその色気は。
ちょうど先生らしき人が教室に入ってきたところだった。
『いや…痛いんですけど、まじで』
ぼそりと呟く。
痛い、ということは夢ではない。
いつの間にやら握りしめていたスマホへと視線を移して、先生から見えないように操作する。
画面には「転送完了」と書かれていた。