本編
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「伏見、ここにいたのかよ」
いつまで経っても帰ってこない悠桐を探しに、花巻が体育館から出てくる。白鳥沢に囲まれていた悠桐を見て、花巻は眉間に皺を寄せた。
『あ、花巻!私のことゴリラって言ってたって聞いたんだけど!』
「いつもの事だろ。つーか伏見、お前なに白鳥沢とよろしくやってんの?」
『これがよろしくやってるように見える?絡まれてたに決まってんでしょ』
「えー。楽しくおしゃべりしてたじゃん!これから手繋いで輪になって踊るんだよ!ネッ!」
『なんの儀式に参加させる気なの?アップしろや』
「アップもするけどー」
さらに絡もうとする天童を無視して、悠桐は体育館へと歩き出す。花巻はそんな悠桐の肩を引き寄せて、自分の後ろへ隠すように導いた。
『ん?』
「うちのマネージャーに何か用」
「…べっつに~?」
「天童が絡んでたのは事実だ。悪い」
「俺関係ないのでもう行っていいですか」
『白布くん自由すぎて笑う』
花巻の後ろからひょっこり顔を出し、悠桐は白布の発言にケラケラと笑う。
「伏見、早く戻れよ。監督が探してた」
『それを早く言ってください』
悠桐は慌てて体育館へと走って戻り、花巻はその後ろ姿を見送ってから白鳥沢の面々へと視線を戻した。
「次からあいつに話しかけるときは、青城の誰かを通してもらえませんかね」
「へぇ…過保護だネ!」
「話し掛けないんで大丈夫です」
「けんじろー淡白!」
「でも」
「「?」」
「話し掛けられた場合は知りません」
「「!」」
しれっと言ってのけて、白布は体育館へと戻っていく。その後ろを天童と瀬見が追いかけて、残された花巻は不機嫌そうに後ろ頭を掻いた。
「賢二郎、青城マネちゃんに興味あるの?」
「いえ、全然まったく」
なんの興味もないですけど言われっぱなしはムカつくので、と一息で言い切って、白布はアップに入った。
「…英太くん、今日めちゃくちゃ楽しくなりそうだね!」
「お前ほんとろくな事考えてないよな」