僕らの性春
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『わあお…』
思わず独り言がポロリと口から零れて、自分以外誰もいない部屋に虚しく響く。
ここは部室だ。男子バレー部の。
何故こんな所に一人でいるのかというと、湿布を取りに来たのである。
ブロック練習をしていた1年生が、着地の際に足を捻ってしまった。急いでアイシングをした後、救急箱に入っていた湿布を貼って包帯を巻いて処置は終わった。だが救急箱の湿布がそれで底をついてしまい、補充分はあるかと聞けば部室にあると岩泉から返答があって、ならば今のうちにと部室の鍵を受け取り、了解を得て一人で部室に入った。
ロッカーの上に「備品」と書かれた段ボールがあるからその中に入っている、らしい。確かにロッカーの上には段ボールがあって、悠桐は部室にあったパイプ椅子を足場にして「備品」と書かれたそれを下ろそうとしたのだ。
しかし「備品」段ボールは2つあり、どっちに湿布があるかなんて分からない。とりあえず手前にあった段ボールを下ろして、中身を確認したところまでは良かったのだ。
そこで冒頭へ戻ることになる。
『これは…うーん…』
「備品」段ボールの中には、成人向けDVDが乱雑に突っ込まれていた。つまりAV、アダルトビデオだ。
『うわ、女教師モノ…』
とりあえず手に取ってパッケージだけで内容を確認してみる。
女教師、ナース、巨乳、スク水JK、人妻、素人、寝取られ、果てはソフトSMまでバリエーションは豊かである。
『すごい独断と偏見で人妻モノはまっつんだと思う』
そもそもなぜこんなものがここに。
神聖な部室に何を持ち込んどるんだ。
思春期男子を責めるわけではないが、色々まずくないだろうか。
まずくないだろうかとは思うものの、ちょっと、いやだいぶ面白い。彼らの性癖を知りたいわけではないけど、いやあるけど、無いことにしとくからちょっとくらいイタズラしてもいいだろうか。いいよね別に。第一「備品」段ボールが2つある時点でおかしいもんね。うんうん。
『あ、こっちはちゃんと備品だった』
もう一つの段ボールから湿布を取り出して、補充分はこれで揃った。
さて。
『ふっふっふ…』