本編
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『うわ~めっちゃかっこいいほんとかっこいい…たまらんな…』
にやけそうになる口元を必死で隠して、悠桐は目の前の光景に目を奪われる。
『(まさかの若返りトリップとかいう夢女子的展開に死ぬほど焦ったけど…)』
靴と体育館の床が擦れる音。
時々驚くほどの威力で叩きつけられるボールの音。
「ナイスキーまっつん!」
「花巻ナイスレシーブ!」
そしてコートの中でハイタッチや肩を叩き合う、イケメンかつ高身長の男子高校生たち。
『ここが天国かよ…っ!』
あまりの尊さに両手で顔を覆う。
周りの女の子達が引いたってそれどころではないのだ。
話は、一週間ほど前に遡る。