僕らの性春
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『…なんで朝からバレー部集合してんの?』
教室に入ってきた悠桐は、松川の席を中心に集まったバレー部4人を見て目を眇めた。
「おはよう」
「おっはよう伏見ちゃん!」
「「おーす」」
『おはよ』
「あ、待って座らないで」
『はぁ?』
鞄を机の横に掛けて、自身の席につこうとした悠桐を及川が止める。
「立って、背筋伸ばして」
『なんで?』
「「「いいから」」」
『……』
有無を言わせない4人の眼力に、悠桐は渋々背筋を伸ばしてそこに立つ。
「そのまま下見て」
『……これでいい?』
「爪先見える?」
『爪先?』
「足の爪先だよ」
言われて、視線をやる。
『見えない』
「「「「(つまりEは確定……!!)」」」」
『……そのガッツポーズなんなの』
先程みた画像が脳内に蘇る。
無意識に4人がガッツポーズを作り天を仰いだ。
訝しげに尋ねる悠桐に、及川がそう言えば言い訳になることを何も考えていなかった、と焦りを感じた時だ。
「身体が柔らかいかどうかの判断なんだよ」
『柔軟性ってこと?』
「そう」
息を吐くように嘘をつく松川のポーカーフェイスは崩れない。
『見えないと駄目なの?』
「まぁ割と硬いって感じ。伏見って身体硬そうって4人で話してたから、予想が合ってて思わずガッツポーズした」
『ほんと失礼だなお前ら』
ここで悠桐はクラスメイトに呼ばれ、バレー部から離れていく。
「松川ナイスブロック」
「俺、松川が同じチームで良かったって心から思った」
「さっきはまっつんが神に見えたよ」
「照れる」