11.
夢小説設定
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「ああ、そうだ唯月」
『ん?』
清水に呼ばれて振り返ると、彼女は唯月に何かを差し出していた。
「ジャージ。要るでしょ、部員だから」
『…』
受け取って、「烏野高校排球部」と書かれたジャージを広げる。
「お、唯月のジャージ届いたのか!」
「着てみなよ」
東峰に促され、唯月はジャージに袖を通した。
「似合いますね、唯月さん!」
「おお…いよいよ仲間って感じっスね!」
キラキラとした表情で見てくるのは西谷と田中だ。そんな2人を見て、唯月は思わず吹き出す。
『ふっ…なんで2人のほうが喜んでるの』
「「……」」
その笑顔に見惚れる西谷と、その西谷を観察する田中。
何やら他の部員達も嬉しそうだ。
『(…重い、)』
たった一枚の布から伝わる、勝利への重み。
仲間と共有するこの重みを、また感じられるとは思わなかった。
『…ありがとう』
そう言って、唯月は嬉しそうに笑った。