10.
夢小説設定
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「唯月ナイッサー!」
「かましたれー!」
声援を送るチームメイト達に頷いて、唯月はボールを高く上げる。
振り下ろした右手に当たったボールは相手コートのラインぎりぎりに突き刺さり、ノータッチエースで1点をもぎ取った。
「ナーイス!」
「もいっちょナイッサー!」
近付いてきたノリとハイタッチを交わして、唯月はまたサーブを打つ。
相手チームがかろうじて出来たレシーブは長く、そのまま唯月達のコートへ戻ってきた。
「チャンスボール!」
叫んだ佐見がレシーブをしてセッター位置にボールを返すと、今度は唯月が叫ぶ。
『バック!』
それを聞いた、観覧席にいる西谷達は。
「唯月さんがバックアタック…?」
「トス呼んでるところなんて初めて見るな」
「うおおおお八賀さんかっけええ!!」
「打点高ぇ…!」
高く跳んだ唯月が、望んだ位置に来たボールを打つ。
相手のブロックに見事に当て、ブロックアウトでまた点を取った。
「いい感じだなー唯月」
『トスが良かった。タカさんナイストス』
「唯月がバックって言うと…なんかエロいな」
『タカさんは下ネタしか言えないの』
トスを運んだセッターであるタカの発言に、唯月は眉根を寄せる。
「まぁわかる」
『わからなくて良いから』
頷くノリに言い返して、唯月はエンドラインへと歩く。
ボールを持った唯月はルーティンを終わらせて、視線を相手コートへと向けた。
『ーーじゃあ、次いくよ』