9.
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
【八賀です。登録よろしくね】
家に帰って充電を開始して、操作できるようになってから西谷の連絡先を登録する。
簡素な自己紹介だけを送り付け、唯月は洗濯物を畳んでいた。
夕食は帰りが遅い母親の代わりに雪子が作っており、唯月は手持ち無沙汰だ。
『ちょっと走ってくる』
「はいはい」
「いっくんきをつけてねー!」
『ん』
本格的にバレーをすることは殆どなくなり、頻度こそ減ったものの、ロードワークは変わらずやっている。
ジャージに着替えた唯月は、携帯を持って家を出た。
30分ほど走った頃。
着信音が聞こえて、唯月は立ち止まった。
『!』
表示されていたのは、今日連絡先を交換したばかりの西谷だ。
『…もしもし』
《あ、唯月さん!お疲れ様ッス!》
『お疲れ様。どうしたの?』
《あー…えっと…唯月さん、いまどこにいますか?》
家ですか?と続ける西谷に、唯月は答える。
『いや、ロードワークしてて外に…』
「…あれ、唯月さん?」
『!』
声のした方を振り返ると、今まさに電話していた相手がいた。
『夕…』
「偶然ッスね!」
通話を切って近付いてくる西谷に、唯月は驚きつつも頷く。
『いま帰り?』
「はい!」
本当に練習終わりなのかと思うほど元気な西谷に、唯月はふっと笑った。
『…それで、なんか用だった?』
「あー…そうですね」
西谷はちらっと視線を外して、近くにあった公園を指差す。
「ちょっと、そこで話してもいいッスか」