9.
夢小説設定
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モップを掛けながらのんびり歩いていた時だ。
『……』
「……」
何もせずに一点を見つめたまま微動だにしない西谷を見つけ、唯月はその視線を辿った。
『(音駒のリベロの夜久くん…)』
意識してるのかな、と思いながら歩くのを再開すると、夜久の隣に菅原が立つのが見えて、唯月はその横をモップ掛けしながら通り過ぎる。
「あの…スゲー見られてんスけど…」
「スンマセン…目合わさないようにしてもらえれば大丈夫だと思っ…」
「3番さんのレシーブ凄かったっス」
「(背後…!!)」
『(ニンジャ…!)』
足音一つ立てずにいきなり背後まで詰め寄った西谷に、肩を跳ねさせる菅原と夜久。
唯月は西谷の無駄のない所作に思わず感動を覚えた。
「うちのエースのスパイク、あんなにちゃんと拾える人、初めて見ました」
素直に賞賛の声を伝える西谷を横目に見ながら、唯月は少しだけモヤッとした気持ちになる。
『……(…いやいや)』
ぶんぶんと軽く頭を振って、唯月はその場から離れた。