9.
夢小説設定
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片付けの時間。
モップを取りに用具室へ行くと、田中と山本が対峙していた。
「あ?なんだてめえコラ、まだやんのかコラ」
『田中、やめなさい』
「あの、そ、そっちの、マ、あの、女、マ…」
「『?』」
思わず止めに入った唯月だったが、何やら様子がおかしい山本に、田中と2人で首を傾げる。
「マネージャーさんの名前なんて言うんですか」
「ーー!!?」
『?(声小さいし早口すぎてよくわかんなかった…)』
「てめエエエエ!!」
『!?』
唯月には聞き取れなかったが、どうやら田中には通じたらしい。山本の胸倉を掴む田中に、唯月は思わずギョッとした。
「うちの大事な潔…マネージャーにちょっかい出す気か、あああ!?その頭のフサフサした部分しつこく触るぞオラァァ!!」
『(それは脅しなのか…?)』
止めるべきかどうか迷った唯月だったが、妙に凛々しい顔の山本を見て止めるのをやめる。
「いや、話し掛ける勇気は無い」
「………」
『…………』
「「…………」」
たっぷり時間をおいて山本から離れる田中に、唯月はもう心配することはないとモップを探した。
「わはは!なんだお前、けっこうイイ奴だな!」
唯月がモップを見つけて用具室から出るまでの間に、田中と山本の間に妙な友情が生まれたのをみて、唯月は顔を引き攣らせた。